読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

ドル円下落!米金利が急低下、ドル中心のトレード戦略を考える 2023/12/4(月)井上義教

配信期間が終了しました。
最新動画は【明快!テクニカルレビュー】で公開しています。

動画配信期間:2023/12/04~2024/03/04

大手銀行で為替・債券・スワップ市場のチーフディーラーとして活躍した経験を持つ百戦錬磨のプロトレーダー、井上義教氏が、毎週掲載される「FX ウィークリーテクニカルレポート」のレビューを明快に解説いたします!

時間がない方向け「ポイント要約」ドル円
・米金利急低下でドル円下落
・緩やかな円安が続いただけに売りから入りにくい
ユーロ円
・11月21日の安値も割り込んで11月上旬レベルに
・売りから入らざるを得ないチャート形成
ポンド円
・意外に踏んばっている
・ただし売れるチャートではまだない
豪ドル円
・短期の移動平均線の上で引けている
・どちらかというとニュートラルから買い
ユーロドル
・買いかと思いきや今はもう買いにくい
・上値を追いかけるような形にならないと買えない

トレード戦略
・米金利が低下する方向で見ていく必要がある
・米金利が下がるとドルが売られる→ドル売りで良いのでは
・チャート的にはポンドドル、豪ドル米ドルの買い
・円中心より今はドル中心に見た方がよさそう

 

目次

0:00 ドル円分析
1:47 ユーロ円分析
2:32 ユーロドル分析
3:23 ポンド円分析
3:57 豪ドル円分析
4:27 対ドル(ユーロ・ポンド・豪ドル)分析
5:10 トレード戦略まとめ
6:32 【PR】口座開設特別キャンペーン

要約

ドル円分析

なんとも難しい相場になりました。ドル円の日足チャートを見ると、木曜日に陽線で下げ止まったかと見せかけて、金曜日に陰線で振り落とされる。しかも、日付が変わった辺りからドドっと円高方向に来ている感じなんですね。

【ドル/円(USD/JPY) 日足チャート】※2023年12月3日23:45頃

最新の為替チャート|ドル/円(USDJPY)|日足」はこちら

我々が寝てる間に一体何があったんだという話なんですけど、アメリカの金利が急低下したということで、長期も短期もかなり低下傾向。11月に入ってから50ベーシスポイントぐらいは下がってる感じですので、1、2回金融政策を変更したぐらいのインパクトのある金利の低下っていうのが、マーケットで見られているということで、ドル売りと。ドル円はドルが売られたんで円高ということなのかも分からないですけど、ちょっと難しいなという印象につきますね。
ドル円チャートを見ると、これ決して買いではないんですけど、ここから叩いて取れるのかという話になりますね。恐らく取れるんだと思いますが、いろんな外部環境考えると、今まで緩やかな円安が続いて来ただけに、ポジション的に売りから入りにくいというのが非常に抵抗感のあるところではないかなという風に思ったりもします。

ユーロ円分析

ユーロ円はドル円以上に厳しいチャートになっています。

【ユーロ/円(EUR/JPY) 日足チャート】※2023年12月3日23:45頃

最新の為替チャート|ユーロ/円(EURJPY)|日足」はこちら

短期と中期がデッドクロス。先々週はなかなかいい感じで引けたんですが、先週は陰線続き。11月21日の安値もあっさり割り込んで、11月上旬レベルまで戻してきていますので、11月に買った人は全員評価損みたいな形になっていますね。MASDもデッドクロスから下向き。長期の移動平均線がサポートになりそうですが、何とも弱々しい形になっています。ユーロ円も売りから入らざるを得ないチャート形成だということが言えますね。

ユーロドル分析

「ドルが売られてるはずなのに、なぜユーロが売られるの?」という話ですが、ユーロドルのチャートを見ると、先週金曜日は上下ヒゲを伴いながらもほぼ十字架ということで、「あ、なんだ。ドルも弱いということであれば、ユーロも弱かったのか」というような感じ。

【ユーロ/ドル(EUR/USD) 日足チャート】※2023年12月3日23:45頃

最新の為替チャート|ユーロ/ドル(EURUSD)|日足」はこちら

この、「どういう感じ」というのが後になってからでないと分かりにくいというのが、最近のマーケットの特徴でして、蓋を開けてみないと、アメリカの金利が下がるんだか上がるんだかわかんないよという風なことと相まっている感じがしますね。これだけ陽線陽線で上がってきましたので、ユーロドルは買いかなという風に思ってたんですが、今はもう買いにくい。先週木曜日の陰線をカバーするような形で上値を追いかけるような形にならないと、買えないという判断に傾きそうですよね。

ポンド円分析

ポンド円は、ドル円、ユーロ円と比較すると意外に踏んばってるんですよね。

【ポンド/円(GBP/JPY) 日足チャート】※2023年12月3日23:45頃

最新の為替チャート|ポンド/円(GBPJPY)|日足」はこちら

売れるチャートではまだない印象です。実体線も下がって来てはいますが、中期の移動平均線水準はヒゲで跳ね返されていますし、上は上で短期の移動平均線に跳ね返されています。ただ、高い位置にいますので、売れるチャートではないかなと。MACDはデッドクロス形成してますけど、これでガンガンの売りでしょうという感じでもないような気がします。

豪ドル円分析

豪ドル円ですが、先週金曜日は陽線なんですね。

【豪ドル/円(AUD/JPY) 日足チャート】※2023年12月3日23:45頃

最新の為替チャート|豪ドル/円(AUDJPY)|日足」はこちら

高く引けまして、短期の移動平均線の上で引けてるということで、どちらかというと、ニュートラルから買いかなというイメージでしょうかね。

対円相場分析まとめ

ちょっとここまで対円の通過ペアで明暗分れるっていうのは珍しい状況かもしれません。買われるとしたら豪ドル円が先導するような形、売られるとしたらユーロ円、ドル円が先導するような形ということなのかも分からないですね。

対ドル(ユーロ・ポンド・豪ドル)分析

ポンドドルが高く引けてますね。

【ポンド/ドル(GBP/USD) 日足チャート】※2023年12月3日23:45頃

最新の為替チャート|ポンド/ドル(GBPUSD)|日足」はこちら

戻り高値を超えて終値ベースで高値更新していますので、非常に強いチャートではなかろうかと思います。
豪ドル米ドルに切り替えても同様に、先週の火水木の上ヒゲを完全に抜き去って、終値ベースで高値更新しています。

【豪ドル/米ドル(AUD/USD) 日足チャート】※2023年12月3日23:45頃

最新の為替チャート|豪ドル/米ドル(AUDUSD)|日足」はこちら

これもやはりドル安という流れを引き継いでいるんだろうと思います。
ユーロドルだけは十字架ということで、ドルも弱いんだけどユーロも弱いよということで、十字に近い足型ということなんでしょう。

トレード戦略まとめ

全体としては、やはりアメリカの金利が低下する方向で見ていく必要があるんだろうと思います。今までもそうでしたが、アメリカの金利が下がるとドルが売られるという傾向が非常に強いので、ドル売りでいいのかなっていう感じがしますね。
じゃあ、何を買うのっていう話なんですけど、ユーロよりも、ポンドドルあるいは豪ドル米ドル、この辺のチャートが良いので、ポンドドル、豪ドル米ドルを買いましょうという風にチャートは言っているという感じではないでしょうか。ユーロが立ち直ってくるようであれば、恐らくユーロドルもチャートが買いに傾いてくるような気がしますが、今はちょっとしんどいかなという気がします。
対円は難しいですね、ドル円、ユーロ円を見ると下向きかなと思うんですけど、ポンド円を見るとニュートラルだし、豪ドル円を見ると上かなみたいな感じがしますので、ちょっと斑模様という感じがしますね。
円を中心に考えるより、今はドルを中心に見ていった方がいいのではないかなと思います。ただ、ドルを中心に見ると言っても、ユーロドルを買うのとポンドドルを買うのと豪ドル米ドルを買うのとで、またパフォーマンスが変わってきますので、より強いものを買うという選択をされるようにした方がいいかなと思います。

「FX ウィークリーテクニカルレポート」
https://www.gaitame.com/media/entry/2023/12/04/075449

 
井上義教 氏
株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。