ドル/円、中東情勢様子見ムード…イスラエル、ガザ地区侵攻だとイラン参戦か
東京市場のドル/円は、上値が重い展開。序盤に149.63円前後まで強含むも日本株安、米長期金利の上昇が一服したことでドル売り・円買いに傾くと一時149.30円台まで小反落しました。
欧州時間では、再び米長期金利が上昇したことでドル円は149.62円前後まで持ち直しました。その後は神田財務官が為替について「必要な時は適切な対応をとっていく」「金利は為替にとってひとつのファクターに過ぎない」などと発言がありましたが、反応薄となりました。
市場では中東情勢に関心が集まっています。仮にイスラエルがガザ地区への地上侵攻を始めた場合はイランが参戦する可能性も浮上しているため一気に緊張感が高まりそうです。そうなるとリスク回避の動きからドル/円相場にも強く影響を及ぼすことが考えられます。引き続き中東情勢に関する続報に注意しましょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、20・80日移動平均線が上向きを維持するも10日線が下向きとなっています。またRSIも下向きで上値が重いように見受けられます。先週13日は小陰線、16日現在はコマ足と鈍い値動きが続いています。下値は10・20日線が位置する149.00円付近、上値は150.00円付近が意識されそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
10/16(月)
21:30 カナダ8月卸売売上高
21:30 カナダ8月製造業出荷
21:30 米10月ニューヨーク連銀製造業景気指数
23:30 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演
27:00 米9月財政収支
29:10 ウッズBOE副総裁講演
29:30 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演
----- ユーロ圏財務相会合
10/17(火)
06:45 NZ7-9月期消費者物価指数
09:30 RBA議事録
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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