ドル/円、心理的節目150円突破なるか！？今夜は米8月JOLTS求人件数に注目が集まる（NY市場の見通し）

ドル/円、心理的節目150円突破なるか！？今夜は米8月JOLTS求人件数に注目が集まる

東京市場のドル/円は、150円手前で高止まりの展開。鈴木財務相が円安をけん制しましたが、ドル高・円安の流れは変わらず午後には昨年10月21日以来となる149.93円前後までじり高となりました。ただ、円買い介入への警戒感から150円を目前に伸び悩んでいます。欧州市場では、一時149.65円前後まで弱含む場面もありましたが米長期金利が持ち直すとドル買いに傾き149.91円前後まで値を戻しています。

今週末に米9月雇用統計の発表を控えて今夜は米8月JOLTS求人件数に注目が集まります。市場予想は881.5万件と前回（882.7万件）からほぼ横ばいとなってます。予想と結果の乖離が大きいようだとドル/円も強く反応する可能性があります。また、心理的節目の150円を突破できるかにも関心が寄せられており、仮に150円台に上伸すれば本邦政府・日銀による円買い介入への警戒感が高まることになりそうです。なお、昨年10月21日の円買い介入はNY市場序盤に151円台で実施されました。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、10・20・80日移動平均線が上向きで強気のパーフェクトオーダーを維持しており、RSIが70ライン近辺で推移していることから上昇基調は継続です。

ドル円　日足チャート

この後の経済イベント

10/3（火）
21:00　ボスティック米アトランタ連銀総裁講演
21:45　ビルロワドガロー仏中銀総裁講演
23:00☆米8月JOLTS求人件数

※☆は特に注目の材料

経済指標・イベントの結果について

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経済指標カレンダー

 

外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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