シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
ドル/円
IMMポジション ドル/円

ポイント
【円ネットショートやや増加】
8月1日時点で円のポジションは、ドルに対して7.9万枚の売り越し(ネットショート)。
ロングの取り崩し幅がやや大きかったことから、ネットショートは前週から約0.1万枚増加した。
期間中のドル/円相場は、日銀がYCC政策の柔軟化を決定したことで138.07円前後まで下落する場面も見られたが、その後、臨時の国債買入れオペを実施したことなどから143.55円前後まで急上昇した。
一連の日銀の動きは円高、円安双方の材料となる。そのため投機筋の円相場に対する見方が定まりにくかったと見られ、ポジション変動は比較的小さかった。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル

ポイント
【ユーロネットロング減少】
8月1日時点でユーロのポジションは、ドルに対して17.2枚の買い越し(ネットロング)。
ロングの取り崩し幅が大きかったことからネットロングは前週から約0.5万枚減少した。
期間中のユーロ/ドル相場は、ECBが利上げを実施したものの、次回以降は金利据え置きもあり得るとの見解を示したことで1.115ドル付近から1.09ドル台半ばまで下落。
ユーロの金利先高観が和らいだことから一部の投機筋はユーロロングの持ち高削減に動いたようだ。
ポンド/ドル
IMMポジション ポンド/ドル

ポイント
【ポンドネットロング減少】
8月1日時点でポンドのポジションは、ドルに対して5.0万枚の買い越し(ネットロング)。
ロングの取り崩し度合いが大きかったことからネットロングは前週から約0.9万枚減少した。
期間中のポンド/ドル相場は、1.30ドル台手前から1.27ドル台半ばまで下落した。
英中銀(BOE)の利上げが小幅にとどまるとの見方が広がる中、3日のBOE金融政策委員会(MPC)を前にポンドのロングポジションを削減する動きが出たようだ。
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IMMポジション
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神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。
