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今週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「市場テーマが信用リスクに変遷か、円高警戒地合い続く」ハロンズ FX 2023/8/6

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2023年8月4日 13時50分

市場テーマが信用リスクに変遷か、円高警戒地合い続く

7月31日週のユーロ/円・ポンド/円は伸び悩み

先週末の日銀の緩和継続姿勢を受けた円売りから、ユーロ/円は157.497円、ポンド/円は183.245円まで上昇幅を広げる場面がありました。ただ、米金利上昇に伴う米ドル高の流れから、ユーロやポンドがさえない展開になると、ユーロ/円は155.532円、ポンド/円は180.412円まで押し戻されました。また、株式市場が下落したことも、リスク回避の円買いを後押して、ユーロ/円やポンド/円の上値を抑えました。(各レート水準は執筆時点のもの)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

FX ライブ配信、リスクオフ相場継続 クロス円急落警戒、特にユーロ円 (2023年8月3日)

中国景気刺激策、小出し感否めず

ユーロ圏の4-6月期四半期域内総生産(GDP、速報値)は前期比0.3%と予想ほど悪化しませんでした。ただ、7月のサービス業PMI改定値は速報値の51.1から50.9へ低下するなど、経済は引き続き抑制された状態が続いています。また、欧州でも米国に連動して金利が上昇傾向を示しており、金利上昇がさらに経済の回復を鈍らせる危険がありそうで、ユーロは大手を振って押し目買いを入れづらい雰囲気です。加えて、中国政府は様々な景気刺激策を発表しているものの、「小出し」感は否めず同国経済に対する見通しはぱっとしません。リスク選好への期待感が盛り上がりづらい中で、ユーロ/円はじりじりと下値を模索する展開が予想されます。

ユーロ/円のチャートは少し歪ですが、ダブルトップ形成に向かいつつあり、まずは日足一目均衡表・雲上限が推移する154.65円付近を目指しそうです。同水準を割り込んだ場合、視線が153.000円付近まで低下しそうです。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:152.500-158.500

米国の次は英国か

政策金利を0.25%引き上げ5.25%とした英中銀は、「一段と持続的なインフレ圧力リスクが一部で顕在化し始めた可能性がある」、「金利は景気抑制的な水準に十分に長く留まる」として、市場の一部で期待された利上げサイクルの終了に向けた見解はほとんど見られませんでした。市場では9月も0.25%の引き締めを3分の2程度織り込んでいる状態が続いています。高金利の継続観測は今後もポンドを下支えすることになるでしょう。しかしながら、世界的な金利上昇には警戒が必要かもしれません。

一般的に、世界の金利上昇は金利差拡大を通じて円売り材料と捉えられやすい事象ですが、足もとの金利上昇は米格下げや米国の国債入札の規模拡大など、どちらかと言えば国の信用リスクにかかわる金利上昇といった側面があります。この点では、財政不安が燻る英国が次の標的になるとの連想も働きます。実際に、英国の信用リスクを示すクレジット・デフォルト・スワップはじわりと上昇し始めており、ポンドを積極的に買い進むには抵抗があります。イベントを通過したこともあり、一先ずポンド/円は下目線を維持したいと考えます。日足一目均衡表の基準線や転換線が推移する179.80円~180.18円付近を目標に売り場を探したいです。

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:178.000-184.000

8/7 週のイベント

8/7(月) 15:00 ドイツ 6月鉱工業生産
8/8(火) 8:01 イギリス 7月英小売連合(BRC)小売売上高調査
8/8(火) 15:00 ドイツ 7月消費者物価指数(CPI、改定値)
8/10(木) 8:01 イギリス 7月英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
8/11(金) 15:00 イギリス 4-6月期四半期国内総生産(GDP、速報値)
8/11(金) 15:00 イギリス 6月月次国内総生産(GDP)
8/11(金) 15:00 イギリス 6月鉱工業生産
8/11(金) 15:00 イギリス 6月貿易収支
8/11(金) 15:45 フランス 7月消費者物価指数(CPI、改定値)

一言コメント

8月4日は一粒万倍日×天赦日×大安のトリプルラッキーデーとのことで、取りあえず運気を上げようと何かしたいと考えますが、なんだかんだで無駄使いしてしまう自分の弱さも忘れてはいけないと思う今日この頃です。

 
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