ドル円日銀臨時オペなど受け円安ドル高へ
今週初めのドル円は、先週末の日銀会合を受けての乱高下を経て141円台前半でスタートしました。
ドル円は先週末の金融政策決定会合で日銀がイールドカーブ・コントロールの運用柔軟化を決めたことで乱高下しましたが、31日(月)、日銀が国債を買い入れる臨時オペの実施を発表すると円売りの動きが強まり、142円台へと上昇しました。
1日(火)も上昇が続いて143円台に乗せ、2日(水)朝には大手格付け会社フィッチ・レーティングスが米国債の格付けを引き下げたことなどから一時142円台前半まで弱含みましたが、その後発表された7月ADP雇用統計が予想を上回ったことでドル買いが強まり、143円台を回復しました。
3日(木)には日銀が臨時の国債買い入れオペを通知したことなどを受けてドル買いが加速し、143円台後半まで上値を伸ばしましたが、その後低調な米指標が重しとなってドル売りが強まり、4日(金)午後にかけて142円台半ばまで押し戻されました。
今週のドル円は日銀の臨時国債買い入れオペなどを受けて上昇しました。来週は10日(木)に注目度の高いインフレ指標である米7月消費者物価指数(CPI)が発表予定となっており、米FRBも今後の利上げについてデータ次第と強調していることから、今後のドル円相場の方向性を左右する重要なデータとして注目されそうです。
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