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今週の為替予想(米ドル/円)「トライアングルのブレイク先はどっち?」ハロンズ FX 2023/8/5

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2023年8月4日 14時56分

トライアングルのブレイク先はどっち?

7月31日週の米ドル/円は上伸後に失速

日銀のイールドカーブ・コントロール(YCC)の柔軟な運用初日から、日銀が臨時オペを実施したほか、米財務省による四半期定例入札の規模拡大、さらには底堅い米経済指標を受けた米長期金利の4%台乗せから、米ドル/円は143.886円と約1カ月ぶりのレベルまで上昇幅を広げました。ただ、世界的な金利上昇から株安が進行したため、リスクオフの円買いが進み、米ドル/円は142.058円まで押し戻されるなど、後半に失速しました。(各レート水準は執筆時点のもの)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

FX ライブ配信、リスクオフ相場継続 クロス円急落警戒、特にユーロ円 (2023年8月3日)

米ファンダメンタルズへ視点が回帰するか

今週は8月10日に米7月消費者物価指数(CPI)、8月11日に同卸売物価指数(PPI)の発表が予定されています。大手格付け会社フィッチの米国格下げ以降、市場は信用リスクをやや警戒し、リスクオフムードが広がりつつありますが、米物価指標を受けて再びファンダメンタルズへ投資家の視線が向き直すのか注目されます。特に米CPIの結果が、FRBが年内あと1回の利上げを示唆する中で、その1回が9月なのか、それともそれ以降を指し示すことになるのか注視されます。6月のCPIは急速に鈍化する様子をあらわしていましたが、個人的には賃金上昇や雇用市場のひっ迫が残る中でインフレ鈍化のスピードも限定的と思われ、前月の反動が出る可能性はあり、ポジティブサプライズに一応警戒したいと考えます。また、米財務省による四半期入札の結果も気にかけたいです。

かたや日本国内では、8月7日に7月開催分の金融政策決定会合における主な意見が公表されます。日銀は為替相場をターゲットにしていないものの、YCC運用柔軟化の議論の中で、為替市場について何か言及があったのかどうか注視されます。間接的にも過度な円安への警戒心がにじむようなら、円買い戻しが進む危険があります。また、対内外証券投資動向も、今後、注意が必要かもしれません。国内金利が上昇してくれば、海外で運用している資金の国内回帰が強まり、為替市場での円買いニーズを押し上げる可能性があります。主要なイベントを消化する中で、円押し下げ材料はいったん後退し、米ドル/円は短期的には調整主体の値動きになるのではないでしょうか。

米ドル/円は6月30日高値(145.071円)と7月14日安値(137.229円)を起点とするトライアングルの中で、まずはどちらにレンジブレイクするかが注目されます。日足一目均衡表の雲上限にサポートされる格好にはなっていますが、21日・200日移動平均線は緩やかに低下中とあって、万全とは言えません。むしろ、スローストキャスティクスでは売りシグナルが綺麗に点灯していますので、調整の時間帯がしばらく続きそうな雰囲気です。トライアングルのレジスタンスラインが推移する144.000円をバックに売りとし、同レベルを超えた場合は買いに回る感じでしょうか。

【米ドル/円チャート 日足】

ドル円 日足

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:139.000-144.000

8/7 週のイベント:

8/7(月) 8:50 日本 金融政策決定会合における主な意見(7月開催分)
8/7(月) 21:30 米国 ボスティック米アトランタ連銀総裁、発言
8/7(月) 21:30 米国 ボウマンFRB理事、発言
8/8(火) 8:30 日本 6月毎月勤労統計調査
8/8(火) 8:50 日本 6月国際収支
8/8(火) 14:00 日本 7月景気ウオッチャー調査
8/8(火) 21:15 米国 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、発言
8/8(火) 21:30 米国 6月貿易収支
8/8(火) 23:00 米国 6月卸売売上高
8/9(水) 26:00 米国 四半期入札(10年物国債)
8/10(木) 8:50 日本 7月国内企業物価指数
8/10(木) 8:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
8/10(木) 21:30 米国 7月消費者物価指数(CPI)
8/10(木) 21:30 米国 新規失業保険申請件数
8/10(木) 26:00 米国 四半期入札(30年物国債)
8/11(金) 21:30 米国 7月卸売物価指数(PPI)
8/11(金) 23:00 米国 8月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

一言コメント

円安材料で上げたかと思えば、振り落とされたりと、方向性が定まりづらくなっています。しかもレンジは限定されており、このまま夏枯れ相場に突入してしまうのでしょうか。

 
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