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今週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「調整の調整?次のトレンド摸索の展開か」ハロンズ FX 2023/7/16

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2023年7月14日 14時20分

調整の調整?次のトレンド摸索の展開か

7月10日週のユーロ/円とポンド/円は上値の重い展開

日銀のイールドカーブ・コントロール(YCC)修正期待から円高バイアスが強まり、ユーロ/円は153.370円、ポンド/円は179.464円まで各々下げ幅を広げました。同水準からは、対米ドルでユーロもポンドも年初来高値を更新する格好となったため、下落幅を縮小しましたが、円高ムードが強くその流れに乗り切れませんでした。(各レート水準は執筆時点のもの)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

FX ライブ配信、米ドルの動きは始まったばかり、ここから米ドル売り開始? (2023年7月13日)

景況感や中国次第

13日に公表されたECB理事会議事要旨では0.5%利上げも議論されたことが明らかとなり、欧州当局者の視線は未だ引き締め方向を向いています。こうした環境はユーロを下支えするでしょう。しかし、ファンダメンタルズの後押しが弱いため、いつ梯子を外されても不思議はありません。景気に対する前向きな見方を支える材料が出るかどうかが、ユーロが上昇を継続していく条件になりそうです。景気の減速を意識させる指標結果が並ぶ中、7月20日の消費者信頼感指数のマイナス幅縮小傾向が続くか着目されます。また、中国で4-6月期GDPが発表されるほか、中期貸出制度(MLF)金利や1年・5年物ローンプライムレート(LPR)などの金利が公表されるため、中国のイベントを通じた投資家のリスクセンチメントの変化にも注意が必要と考えます。

ユーロ/円はトレンド系指標の期間21日ボリンジャーバンドが縮小期であるほか、日足一目均衡表の基準線・転換線がほぼフラットで、トレンドは中立と言った状態で目先の方向性は明確になっていません。ただ、ボリンジャーバンドの-2σ付近まで下げているほか、パラメータが(9,3,3)のスローストキャスティクスがゴールデンクロスしているところを踏まえると、短期的には21日移動平均線付近へ回帰していくような値動きになるのではないでしょうか。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:152.500-157.500

ポンド/円は戻り売りスタンス

英国の平均賃金は前年比で6.9%上昇するなど、再加速傾向を示しており、年後半にインフレ率が急速に低下するとの英中銀見通しからは乖離し始めている様子です。市場では、8月の金融政策委員会でも6月に続き0.5%の利上げを見込む投資家が4割ほどいますが、7月19日の英6月消費者物価指数(CPI)の内容が予想よりも強い結果となれば、さらにポンドを押し上げるかもしれません。インフレ率は中銀の目標値2%をかなり上回っているため、利上げの長期化観測は根強く、ポンドも底堅さを維持しそうです。ただし、経済は停滞気味で成長スピードは順調とは言えず、スタグフレーション懸念は燻り、このままポンドが上昇ペースを維持できるかは微妙な情勢です。

ポンド/円は短期的なところで下押しが一服した様子で、戻りを試す展開が期待されるものの、反発の勢いは感じられません。戻したところは売りで構えたいです。売り参入の目安は直近の下落幅の半値戻しである181.737円付近や、61.8%戻し182.273円付近と考えています。

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:178.000-183.000

7/17 週のイベント

7/17(月) 17:15 ユーロ ラガルドECB総裁、発言
7/19(水) 15:00 イギリス 6月消費者物価指数(CPI)
7/19(水) 18:00 ユーロ 6月消費者物価指数(HICP、改定値)
7/19(水) 18:00 ユーロ 5月建設支出
7/20(木) 15:00 ドイツ 6月生産者物価指数(PPI)
7/20(木) 15:45 フランス 7月企業景況感指数
7/20(木) 17:00 ユーロ 5月経常収支
7/20(木) 23:00 ユーロ 7月消費者信頼感
7/21(金) 8:01 イギリス 7月GFK消費者信頼感調査
7/21(金) 15:00 イギリス 6月小売売上高

一言コメント

日金融市場のテーマは、これまで同様に各国の金融政策と景気動向と変わっていないのですが、フォローする地域が幅広く手を焼いています。変動幅の拡大は収益チャンスであるものの、こう何度も大きくラリーさせられると、正直、疲れますよね。

 
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