豪ドル/円今日の見通し「米国のインフレ鈍化で豪ドル買いの展開」2023/7/14

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

今日の豪ドルトレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・NY原油先物市場は続伸。米6月生産者物価指数（PPI）が予想以上に鈍化していたことを受けて、米国の追加利上げ観測が後退。金融引き締め継続による米景気悪化懸念が和らぎ、原油は買われた。終値は前営業日比+1.14ドルの1バレル＝76.89ドル（7月13日）。

・7月4日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.10%で据え置きとなった。

・6月28日に発表された豪5月月次消費者物価指数（CPI）は前年比+5.6%となり、前月の+6.8％からインフレは鈍化。4月26日に発表された豪1-3月期CPIは前年比+7.0%となり、前四半期（+7.8%）から鈍化した。

・豪5月雇用統計が発表され、雇用者数は市場予想（1.75万人増）を大きく上回る7.59万人の増加だった。失業率は3.6％へ低下、労働参加率は過去最高となる66.9%となった（6月15日）。

今日のメインシナリオは

米国のインフレ鈍化で豪ドル買いの展開

昨日発表された米6月生産者物価指数（PPI）は前年比+0.1%と前月（+0.9%）から大幅に低下していた。一昨日の米6月CPIに続いて米国のインフレ指標が鈍化を示したことで、市場は米連邦準備制度理事会（FRB）の追加利上げ回数はあと1回との見方を強めている。これが米景気鈍化懸念を和らげ、リスクオンの動きとなり豪ドルが買われる展開に繋がっている。

本日は米6月ミシガン大消費者態度指数が発表される。この指標の構成項目の一つである、1年先の期待インフレ率は市場予想が3.1%となっている（前月、3.3%）。この期待インフレ率が予想を下回るようだと、昨日同様にリスクオンの動きとなり豪ドルを支える要因となりそうだ。

この先の個別相場変動

■米6月ミシガン大消費者態度指数の1年先期待インフレ率が低下を示す
⇒米国のインフレが更に鈍化するとの期待が高まる
⇒金利低下により米経済が後退する懸念が和らぐ
⇒豪ドルはリスクマインドに敏感
⇒豪ドルは買われる

豪ドル円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

米6月ミシガン大消費者態度指数
中国と米国の株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨。6時に豪ドル/米ドルのボリンジャーバンドで売りシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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