ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日のポンド トレードシナリオ
ここまでの相場
・英4月消費者物価指数(CPI)は前年比+8.7%と前月(+10.1%)から大きく低下したものの、市場予想(+8.2%)は上回った(5月24日)。
・5月23日発表の英5月製造業購買担当者景気指数(PMI)/5月サービス業PMI(ともに速報)は、それぞれ46.9、55.1と予想(48.0、55.3)を下回り前月から低下した。また総合PMI(53.9)も同様に予想や前月を下回る結果となった。
・5月16日に発表された英1-3月失業率(ILO方式)は3.9%と前回(3.8%)から悪化。賃金上昇率(除賞与、3カ月平均、前年比)は+6.7%と前月(+6.6%)から若干上昇した。
・5月12日に発表された英1-3月期GDP(速報値)は前期比+0.1%と前期から小幅の成長となった。一方で、同時に発表された英3月月次国内総生産(GDP、前月比)は-0.3%になり予想と前回(ともに±0.0%)を下回った。
・5月11日の会合でイングランド中銀(BOE)は0.25%の利上げを実施し、政策金利を4.50%とした。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中7人が0.25%の利上げを支持、2名は据え置きを支持した。
今日のメインシナリオ
15:00 英4月小売売上高!家計消費は回復するか?
本日は英4月小売売上高が発表される。3月は物価高と降雨量の多さが影響して、前月比-0.9%と予想(-0.5%)を大幅に下回る結果となった。市場は本日の4月分は前月から回復し、+0.3%になると予想している。他方で、物価高が引き続き消費額を抑えると考えている市場参加者が大勢のようだ。
仮に市場予想を大幅に上回る結果となれば、力強い家計消費の回復がインフレを高止まりさせる一因になり得ると判断され、BOEの利上げ期待が更に高まることになる。そうなった場合には、ポンドは底堅い動きとなりそうだ。
個別の想定シナリオ
■英4月小売売上高が予想を上回る
⇒BOEの追加利上げ回数が増えるとの思惑が台頭する
⇒ポンドは買われる
チャート分析
注目材料
英4月小売売上高
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円は雨、ポンド/米ドルは晴れ。11時にポンド/円の移動平均で売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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