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豪ドル/円 今日の見通し「リスク心理悪化への警戒が豪ドル/円の上値を抑える?」2023/5/8

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・5月2日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利を3.85%へと0.25%の利上げを実施した。

・NY原油先物市場は反発。米4月雇用統計が強い結果となり、米景気減速懸念が後退したことが原油の買い戻し要因となった。終値は前日比+2.78ドルの1バレル=71.34ドル(5月5日)。

・4月26日に発表された豪1-3月期消費者物価指数(CPI)は前年比+7.0%となり、前四半期(+7.8%)からインフレは鈍化した。また同時に発表された3月月次CPIは前年比+6.3%となった。

・豪3月雇用統計が発表され、雇用者数は市場予想(2万人増)を上回る5.30万人の増加だった。失業率は3.5%、労働参加率は66.7%となった(4月13日)。

今日のメインシナリオは

リスク心理悪化への警戒が豪ドル/円の上値を抑える?

5日に発表された米4月雇用統計が予想を上回る強い結果となった。この結果を受けて、米景気減速に対する過度の警戒感はひとまず低下しており、資源国通貨である豪ドルを下支えする材料となっている。

一方で、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ余地はほぼないと市場は予想している。そのため、日銀とFRBなどの主要中央銀行との金融政策の方向性の違いが円安を助長するといった展開には繋がりにくくなっている。
米国や欧州などでは高金利と高インフレが景気後退に繋がるとの懸念が根強いため、市場ではリスク心理を悪化させる材料には強く反応しやすい。

本日は豪州や米国において、主要な経済指標の発表が予定されていないため、株価動向が豪ドル相場を主導するものと考えられるが、前述の通り過度のリスクオンには繋がりにくいため、豪ドル/円の上値も限定的になりそうだ。

この先の個別相場変動

■過度の米景気減速警戒は後退
⇒資源国通貨である豪ドルは買われる
⇒高金利、高インフレで景気減速懸念は根強い
⇒ネガティブ材料には強く反応する
⇒豪ドルの上値は限定的
⇒豪ドルの値動きも徐々に先細る

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

米株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨。5日の22時に豪ドル/米ドルのRSIで買いシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

    • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
    • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
    • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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