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豪ドル/円 今日の見通し「豪月次CPIは当局の期待通りインフレ鈍化を示せるか?」2023/3/29

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

本日9:30 豪2月消費者物価指数発表!
・3月1日に発表された、豪1月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+7.4%となり、前月(+8.4%)からインフレは鈍化した。本日発表される2月分について、市場は+7.2%と予想している。

・WTI原油価格は続伸。前日にイラク北部からトルコを経由していた原油の輸出が停止されたことが引き続き材料視された。終値は前日比+0.39ドルの1バレル=73.20ドル(3月28日)。

・豪2月雇用統計は、雇用者数は市場予想(5万人増)を上回る6.46万人の増加となったほか、前月分も上方修正された。失業率は3.5%、労働参加率は66.6%とともに前月から改善した(3月16日)。

・3月7日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を3.60%とした。声明は前月から比べるとタカ派度合いが弱まった。

今日のメインシナリオは

豪月次CPIは当局の期待通りインフレ鈍化を示せるか?

本日は豪2月月次CPIが発表される。
前回の1月分では前年比+7.4%と、12月(+8.4%)からインフレ上昇の勢いは大きく鈍化した。ただし、12月はオーストラリアがホリデーシーズンで旅費などの項目が大幅に上昇した月でもあった。1月にインフレの勢いが鈍化したのは必然的ともいえるだろう。
市場は2月の月次CPIは+7.2%となり、オーストラリアのインフレが引き続き鈍化傾向を示すと予想している。RBAは3月の理事会で「次回会合での利上げ休止」の可能性を言及した。豪2月CPIが市場予想とほぼ同じであれば、4月4日のRBA理事会での金利据え置きの可能性がさらに高まることになりそうだ。
もっとも、市場はRBAが4月に金利を据え置くことを既にほぼ織り込んでしまっているため、豪ドル相場への影響は限定的となりそうだ。

この先の個別相場変動

■豪2月CPIが市場予想を上回る
⇒RBAが利上げを継続する可能性が高まる
⇒豪ドルは買われる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

豪2月CPI
世界的な株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨。4時に豪ドル/円のストキャスティクスで売りシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

    • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
    • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
    • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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