来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「年明けはフラッシュクラッシュに警戒?豪ドルは中国のコロナ政策に引き続き警戒を」ハロンズ FX 2022/12/31

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次

 

年明けはフラッシュクラッシュに警戒?豪ドルは中国のコロナ政策に引き続き警戒を

今週の振り返り

今週は豪州、NZはクリスマス休暇で26、27日が祝日。豪ドル/円は88.96円前後、NZドル/円は83.29円前後で週初を迎えました。26日に中国政府が海外からの渡航者に対する入国後の隔離措置の撤廃を発表。同時に、中国本土居住者への海外旅行ビザを再開することも発表しました。中国経済活性化への期待が同国との交易関係の強い豪ドル、NZドルの支援材料となりました。28日には、豪ドル/円が91.05円前後、NZドル/円は84.99円前後まで上値を伸ばしました。しかし、その後中国からイタリアへの航空機の乗客の約半数が新型コロナの陽性者だったことを機に、過度の期待感が剥落。豪ドル/円は89円台後半、NZドル/円は83円台後半まで押し戻されました。(執筆時)

フラッシュクラッシュは?

来週からはいよいよ2023年に突入します。国内のFX会社は1月2日から取引を開始するところが多いようです(※外為どっとコムのスケジュールはこちら)。昨年末から、「年明けにフラッシュクラッシュはありますか?」という質問を多くされました。特に来年は1月2日が振替休日で、市場参加者が極端に少ない状況が予想されることから、警戒感を高めている投資家の方が多いようです。もちろん、相場に『絶対』はないので、断言はできませんが…外為どっとコムのお客様のポジションの傾きを比べると、2018年末(2019年1月3日のフラッシュクラッシュ直前)と2022年末時点では、ドル/円、クロス円ともに2018年は極端に円ショートのポジションに偏っていましたが、2022年(12月29日NYクローズ時点)ではそれほど円ショートに傾いていません。もちろん外為どっとコム1社のポジションなので、絶対ではありませんが、国内のFX会社はどこも同じような状況だと予想しています。 12月20日の日銀金融政策決定会合後の米ドル/円の安値である130.57円前後を下抜けると、売りが加速する可能性は十分にありますが、2019年のようにロスカットなどを巻き込み売りが売りを呼ぶといった手の付けられないような状況にはならないと予想しています。

中国のゼロコロナ政策緩和には引き続き警戒を

前述の通り、中国当局は国外旅行者へのビザ発給を再開しました。中国国内では新型コロナの感染拡大が止まらない状況での政策緩和だったので、世界中で混乱が広がりました。当面は、このような中国政府のコロナ政策変更に各国が振り回される可能性がありますので、警戒心は忘れないでおきましょう。

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円は、200日移動平均線がほぼ水平となっていることから、方向感を模索している状況です。上値は今週もレジスタンスとして働いた週足一目均衡表・転換線が目先の上値目途として意識されそうです。その上の水準では200日移動平均線が意識されそうです。一方で下値は週足一目均衡表・雲下限の87.39円前後や、12月20日安値の87.01円前後が目先の目途となります。その水準を下抜けると今年の3月11日や、2021年の高値水準となる86.00円前後が次の目途として意識されそうです。

【豪ドル/円 日足チャート・一目均衡表、200日移動平均線】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:87.00-91.50、NZD/JPY:81.50-85.00

1/2 週のイベント:

12/31 (土) 10:30 中国 12月製造業/非製造業 購買担当者景気指数(PMI)
01/02 (月) 豪、NZ 休場
01/03 (火) NZ 休場
01/03 (火) 10:45 中国 12月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)
01/05 (木) 10:45 中国 12月Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)

一言コメント:

今年も1年間ありがとうございました。今年は物凄い円安となり、テレビのニュースに私のインタビューが映ることも多くありました(ありがとうございます)。来年も何かあれば、外為どっとコム総研の中村にインタビューをと思っていただけるように頑張りたいと思います。

 
nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー社へ入社。8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、Twitterを通してFX初心者向けの情報発信を担当している。
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