ポンド/円 今日の見通し 「英10月月次GDPは無視で良い?米英の金融政策会合を控えポンドは動きにくい」トレード戦略 2022/12/12

ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次 

今日のポンド トレードシナリオ

ここまでの相場

・英7-9月期国内総生産(GDP、速報値)は前期比-0.2%と予想(-0.5%)を上回った。同時に発表された英9月月次GDPは前月比-0.6%(予想:-0.4%)となり2カ月連続のマイナス成長となった(11月11日)。10月月次GDPは本日12月12日発表。市場予想は前月比+0.4%となっている。

・英11月製造業/サービス業購買担当者景気指数(PMI、確定値)はそれぞれ、46.5、48.8となった。12月1日に発表された製造業PMIが速報値(46.2)を上回ったことが、一時的にポンド買いの要因となった(12月5日)。12月分は12月16日発表。

・英10月小売売上高(除自動車燃料)は前月比+0.3%と予想の+0.6%には届かなかった(11月18日)。11月分は12月16日発表。

英10月消費者物価指数(CPI)は前年比+11.1%(予想+10.6%)と約41年振りの高水準となった(11月16日)。11月分は12月14日発表。

・11月15日に発表された、英7-9月失業率(ILO方式)は3.6%と前回(3.5%)から低下。賃金上昇率(除賞与、3カ月平均、前年比)は+5.7%と堅調な伸びを継続していた。次回は12月13日発表。

・11月3日にイングランド中銀(BOE)は0.75%の利上げを実施し、政策金利を3.00%とした。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中2人がそれぞれ0.25%と0.50%の利上げ支持。次回会合は12月15日。

今日のメインシナリオ

英10月月次GDPは無視で良い?米英の金融政策会合を控えポンドは動きにくい

本日は英10月月次GDP、英10月鉱工業生産、英10月製造業生産の発表が予定されている。
英10月月次GDPは前月比+0.4%と7月以来3カ月ぶりのプラス成長となることを市場は予想している。9月にエリザベス女王の国葬があり、当日は多くの企業が休業となったことで、同月の月次GDPは2021年1月以来となる大幅マイナスだった。そういった理由から9月は大きく減速したため、10月分がプラス成長となったとしてもポンド買いの材料にはならなさそうだ。
その他、英10月鉱工業生産、英10月製造業生産は前月比横ばいと微減が予想されている。予想を上振れた場合は短期的なポンド買いの材料となり得る。
ただし、英国経済は既に緩やかなリセッションに突入している可能性がある。さらに高インフレが鈍化の兆しを見せておらず大幅利上げが続きそうだ。そのため大幅利上げにより英経済成長が更に鈍化する可能性が高い。これらの潜在的なネガティブ材料がポンドを買いにくくさせる一因となっている。各指標が予想を下振れた場合の方が強く反応しそうだ。

また、明日(12月13日)と明後日(14日)には、市場が注目する米11月CPIと米連邦公開市場委員会(FOMC)が控えているほか、15日にはMPCも予定されている。市場全体に米国の金融政策の先行きを見極めたいとの思惑が漂っていることに加え、BOEの動向も見極めたいことから、ポンドは方向感が出にくくなりそうだ。

個別の想定シナリオ

■英国経済は高金利、高インフレの影響でリセッション入りの可能性
⇒英経済指標は予想を下振れた方が強く反応
⇒米英の金融政策会合が今週予定されている
⇒結果を見極めたいとの思惑が強い
⇒ポンドは方向感が出ない

チャート分析

注目材料

一連の英国経済指標

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー社へ入社。8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、Twitterを通してFX初心者向けの情報発信を担当している。
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