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FX「原油本位主義」

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総括

FX「原油本位主義」

ドル円=145-150、ユーロ円=143-148、ユーロドル=0.96-1.01

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨11位(11位)、株価5位(5位)、貿易赤字の円安継続、円買い介入の持続性は」
 日々、テレビでも円安特集を行っているほど為替相場に関心が強まっている。円安の理由は貿易赤字に他ならない。今年は既に9月で史上最大の年間貿易赤字を記録、このままいけば年間20兆円近くの赤字となるかもしれない。1日で830億円、約5.7億ドルの赤字だ。月間1.6兆円、114億ドルの赤字。ドル売り円買い介入を継続し為替の需給ギャップを埋めれば円安は収まる。10月21日の介入からは151円から147円までドル円は下落しているので全く効果がないわけでもない。問題は介入の持続性、ただ変動相場制を採用しているのに介入し続けることはG20のみならず、円安円高で利害関係のある人からも批判を浴びるだろう。欧米のような原則介入無しが望ましい。

 円安で輸出は20%伸びている。円安メリットはあるが、エネルギー価格の上昇が大幅過ぎるので40%の伸びの輸入が輸出を上回ってしまう。最新の貿易統計である10月上旬分も赤字となっている。このところやや下落している天然ガスや原油価格がまだ貿易統計に反映されていない。本日の10月の介入総額と11月初旬に発表される介入の日々の詳細で介入の本気度をチェックしたい。さて短期戦法だが過去5年間の10月下旬はドル上げ1回、下げ4回(値幅は大きくない)は今年も通用しそうだ。11月上旬はドル上げ3回、下げ2回とトレンドはない。

*米ドル「通貨2位(2位)、株価(NYダウ)7位(11位)、10月のドルは強くはない、「利上げ減速論」や資源価格の落ち着きで」
 年初来ではメキシコペソに次いで強いドルだが、10月はここまで12通貨中7位、先週は9位とやや弱い。バイデン大統領やイエレン財務長官がドル高容認論を発したが、利上げ減速論も米国政治家、デイリーSF連銀総裁、WSJなどから発せられた。ただインフレ指標が改善したわけでもなく、「利上げ減速論」は「もう十分利上げした。これ以上の利上げは景気後退に繋がる」といったものだ。利上げ強硬論のサマーズ氏は、ここで手綱を緩めると、さらにインフレが高まると警戒している。利上げ減速論で先週は長期金利が低下していたが、先週末は9月の消費者物価と同様に、PCEも米国のインフレの強さと広がりを浮き彫りにしたのでFRBはインフレ率を目標の2%に引き下げるため、11月の会合でも0.75ポイントの利上げを行う可能性が高いとみられている。
 
 それとは別にドルが弱含んだ理由としてはエネルギー価格の低下によるドル需要の減少、米株高により米国へのリパトリのドル買いの減少などが挙げられる。原油本位主義は続く。
FOMCの後で発表される米国10月雇用統計では非農業部門雇用者数や失業率が前回より悪化する予想となっている。

*ユーロ「通貨7位(8位)、株価12位(13位)DAX)、欧米の利上げ減速論とエネルギー価格に注目」
 10月のユーロドルの月足は5か月ぶりに陽線となりそうだが、まだ1ユーロ=1ドルを超えられない弱さはある。週足も2週連続陽線だ。対円では3か月連続陽線、週足は3週連続陽線と強い。円に対しては年初来強い。上昇の要因は米国でここ最近話題となっている「利上げ減速論」だろう。まだインフレ指標が減速論に追いついていないが、これ以上の利上げは景気後退を招くという考えからだ。欧米同じ利上げ減速論だが、市場の大きな米国に分がありドル安ユーロ高が進んでいる。エネルギー価格の落ち着きもドル買いを減少させユーロを上昇させている。ECB声明では、9月の声明にあった「今後数回の会合で」利上げを実施するとの文言も削除された。これは7月から始まった一連の大幅利上げが終わりに近づいていることを意味するという。
 
 ECB内では経済見通しを巡っては見解が異なり、ハト派は天然ガスなどコモディティー価格の下落やユーロ圏がリセッション入りする明確な兆候を強調。一方でタカ派はインフレが抑制される兆しはなく、むしろ賃金の伸びとユーロ安によって促進される可能性が高いとし、利上げペースの鈍化は正当化されないとした。ビルロワドガロー仏中銀総裁は、今後のECBの利上げについて、必ずしも今回の0.75%のような大幅なものである必要はないとの見解を明らかにした。ただ現実には消費者物価はまだ抑制されていない。10月の独消費者物価は、前年比11.6%上昇した。エネルギー価格の上昇を背景に伸びは前月の10.9%から加速した。今週はユーロ圏の消費者物価と3Q・GDPの発表に注目したい。

*ポンド「通貨9位(9位)、株価4位(3位)、ポンド、英国債に信頼回復、ポンドは10月最強通貨へ」
 ポンドは先週最強、10月月間でもここまで最強だ。対円では年初来高値を更新した。トラス前政権の財源のない財政拡大の騒動から劇的に改善、ポンドは上昇し、英10年国債利回りはピークの4.5%から3.5%へ低下し英国債に信頼が戻った。スナク英首相は財政赤字を手当てすべく経済計画を策定しており、財政バッファーの構築を模索している。その中で最大500億ポンドの支出削減と増税を打ち出す可能性がある。
スナク氏とハント財務相は350億ポンドに上る予算不足を埋め合わせる以上の規模で財政バッファーを考えており、そうすることで市場の信頼が得られると期待する。経済運営にあたって「適切な判断」に必要な時間を確保するため、財政計画の発表を10月31日から11月17日に延期した。

 さて英中銀は今週少なくとも0.75%の利上げを行うと予想されている。1%利上げの声もある。来年1-3月期に0.5%の利上げで打ち止めとなり、4.25-5.00%が今利上げ局面のピークになるとの見方だ。
金融市場の最悪の危機は過ぎ、英経済のリスクの最悪期も抜けたように見える。ただ、9月のインフレ率は10.1%と40年ぶりの高い伸びで、中銀目標2%からかけ離れているので中銀にはさらなる利上げの圧力が強まる一方、利上げは債務を抱えた消費者の負担を増大させるジレンマもある。中銀が11月から開始を予定する英国債売却を通じた量的引き締め(QT)については、最近の英国債市場の混乱を考えても計画を遅延すべきでないとされている。
 経済成長率については、10-12月期がマイナス03%、来年1-3月期がマイナス0.4%、4-6月期がマイナス0.2%、7-9月期がマイナス0.1%と予想され、おおむね前回調査から下方修正された。景気後退の可能性が見込まれた形だ。

*豪ドル「通貨5位(7位)、株価9位(6位)、消費者物価上昇も0.25%利上げ論が多い。財政もインフレ抑制で支援」
 3Qの消費者物は、前年比の上昇率が7.3%と32年ぶりの高水準となった。住宅建設コストやガス価格が急上昇した。前年比の伸びは2Qの6.1%から加速。賃金上昇率の3倍近い水準となった。
RBAは中銀は先月まで0.5%の利上げを4回実施した後、今月は住宅市場の不安定さなどで利上げ幅を0.25%に縮小していた。金利先物は依然として11月1日の理事会で金利が0.25%引き上げられ2.85%になると予想している。一方、12月には0.5%の利上げを幾分織り込み、金利が来年7月に4.2%前後でピークに達すると想定している。
 豪大手4銀行では、NAB、ANZ、CBAが11月は0.25%の利上げを予想、ウェストパックだけが0.5%の利上げを予想。ウェストパックは「インフレ率を目標(2-3%)に確実に戻すため、もっと明確な引き締め状態に持って行く必要がある」とした。

 一方、財政面では、チャーマーズ財務相は、財政赤字が続くと予想し、歳出を厳しく抑制する方針を示した。インフレ抑制に取り組むRBAを支援するため、財政はまだ抑制する必要があると訴えた。予算案はインフレを助長することなく生活費の負担を軽減し、国民の生活を楽にするものだと述べた。
 今年のGDP成長率3.25%%となる見込み。23/24年度は金利上昇により失業率が4.5%へ上昇し、成長率は1.5%に減速するとみている。長期金利は4%を割り込み3.8%となっている。

*NZドル「通貨10位(10位)、株価10位(9位)、利上げ減速が高インフレで進まず。10月は小高い」
 10月のNZドルは対円で上昇した。年間順位は円より一つ上の10位ながらも、9月の年初来で対円2.82%高から10月はここまで8.81%高と円を引き離した。10月はポンドについて月間2位の強さだ。
いち早く、利上げ減速論を打ち出した中銀オア総裁だが、先週は、国内経済は比較的好ましい状態にあるとする一方、高過ぎるインフレ率を中銀目標(1-3%)に戻すため注力していると述べた。国内金融システムは、銀行の資本と流動性が強固で、収益性と資産の質が高いため、経済を支えるのに適した状態にあるとも語った。ただ、金利と資産価格の調整に伴い、企業や家計にストレスがかかるとの見方を示した。

 中銀は今月上旬、政策金利を0.5%引き上げて7年ぶり高水準の3.5%とした。3Q消費者物価が予想を上回り、前年比の上昇率が7.2%となったことがある。新築住宅の建設コストは供給網の問題や人件費、需要拡大によって引き続き上昇しており、これら全てが物価を押し上げる要因となっている。持たざる国ゆえに日本同様に貿易赤字が続いていることも通貨安高インフレに繋がっている。
 今週は9月住宅建設許可、3Qの雇用統計の発表がある。また中銀は11月2日、年2回まとめる金融安定報告書を公表する。

テクニカル分析

*ドル円「12日連続陽線途切れて下落も中位で踏みとどまる」
日足、介入で13日連続陽線とならず。一時ボリバン中位を割るも10月26日-27日の下降ラインを上抜いて上昇。27日の長い下ヒゲも効く。10月21日-28日の下降ラインが上値抵抗。10月
27日-28日の上昇ラインがサポート。
5日線下向き、20日線上向き。
週足、10月22日の介入で10週連続陽線とならず。2週連続陰線。9月19日週-10月24日週の上昇ラインがサポート。10月17日週-24日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、9月、10月はボリバン2σ上限を上抜いている。8月-9月の上昇ラインがサポート。ただ10月22日の介入で上ヒゲが長くなってきている。
年足、2021年は6年ぶり陽線。今年もここまで大陽線。2016年-20年の下降ラインを上抜く。20年-21年の上昇ラインがサポート。15年-21年の下降ラインを上抜く。

*ユーロドル「5か月ぶり陽線か。5週平均線が上向く」
日足、一時ボリバン3σ上限へ。現在雲中。10月21日-28日の上昇ラインがサポート。10月27日-28日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向く。
週足、10月3日週-10日週の下降ラインを上抜く。10月17日週-24日週の上昇ラインがサポート。9月12日週-10月24日週の下降ラインが上値抵抗。5週線上向く、20週線は下向き。
月足、4か月連続陰線。10月は陽転。ボリバン2σ下限から小反発。8月-9月の下降ラインが上値抵抗。9月-10月の上昇ラインがサポート。
年足、20年‐21年の上昇ラインを下抜く。ボリバン2σ下限到達。17年-20年の上昇ラインも下抜く。14年‐21年の下降ラインが上値抵抗。

*ユーロ円「円買い介入も3週連続陽線」
日足、ボリバン上位で貼りつく。10月24日-28日の上昇ラインがサポート。10月27日-28日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。
週足、円買い介入も3週連続陽線。10月10日週-24日週の上昇ラインがサポート。10月17日週-24日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線上向き。
月足、ボリバン3σ上限に近づく。日銀円買い介入も3か月連続陽線を維持か。9月-10月の上昇ラインがサポート。
年足、2年連続陽線。今年も3月に陽転。14年-21年の下降ラインを上抜く。12年-20年の上昇ラインがサポート。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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