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FX「豪に続き、米国でも出てきた「利上げ減速論」、10月下旬はドル円は上りにくいクセあり」

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総括

FX「豪に続き、米国でも出てきた「利上げ減速論」、10月下旬はドル円は上りにくいクセあり」

ドル円=145-150、ユーロ円=143-148、ユーロドル=0.96-1.01

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨11位(11位)、株価5位(3位)、円安相場に親が出てきて、今後は乱高下つきの展開となる。10月下旬はドル円は上りにくいクセあり」
 先週、今年2度目の日銀のドル売り円買い介入があった。今回の介入の金額は推定し難い。介入直前にSF連銀デイリー総裁の「利上げ減速論」が出てドルが下がり始めていたので、ドル売りの効果は増幅された。さて貿易赤字ということは輸出が伸びず、消費が旺盛ということで通常は円売り介入・金融引き締めだが、今回は当局が逆の行動をとっている。すべて原油高による消費が盛り上がらない円安だからだ。それでも輸出業者や外貨債権を持つ個体は円安メリットがあるが、介入に踏み切ったのは人数的に多い家計からの不満が大きくなったからだろう。政治は人数だ。

 為替相場は需給が決定する。史上最大の貿易赤字を財務省が介入で埋める気があるなら、円高にはなる。それはすなわち変動相場制度を否定するものだが、それもいい。ユーロ圏は既に域内で固定相場を採用している。30年続いた貿易黒字の円高で困った時でさえ、黒字額の4割程度しか円売り介入していないが今回の財務省の決意がどれほどなのだろうか。介入といっても一参加者に過ぎない。だいたいクセがわかってきたので短期的には介入を活用したい。長期的には貿易赤字が解消されるまで乱高下はあっても円安は続く。世界的に利上げ減速論が出始めたのは、若干財務省の味方となる。
 
また、いずれわかるが10月22日の円売り介入がNY連銀への委託か日銀が自らNY市場に乗り込んでやったものかも気になる。委託ならNY連銀もある程度の理解を示しているということだが、日銀が他人(NY)の土俵で介入するのは、喧嘩である。介入はあっても多くの時間は通常取引なので、その需給に従ってコツコツ稼いで、油断せず介入にも乗りたい。今週は頑なに緩和政策を続ける日銀政策決定会合もある。
 また過去5年間の10月下旬はドル上げ1回、下げ4回(値幅は大きくない)。

*米ドル「通貨2位(2位)、株価(NYダウ)11位(12位)、豪に続き、米国でも出てきた「利上げ減速論」」
 10月はドル高がやや収まっている。12通貨中で月間ではここまで6位、先週は11位であった。バイデン大統領やイエレン財務長官のドル高容認論が流れた後ではドル安が進む皮肉な展開となっている。日銀の円買い介入よりも、FRBからの「利上げ減速論」も影響している。
 デイリー・サンフランシスコ連銀総裁は過度な金融引き締めによる「自発的な景気低迷」を回避すべきとし、利上げペースを緩める時期に差し掛かりつつあるという認識を示した。「0.75%刻みでの利上げを続けることはない。現時点で破綻に向かうのではないかという懸念が多く聞かれる。どの程度制限的であるべきか、熟考する必要がある」と述べた。その上で、金利が経済活動を抑制も刺激もしない中立水準に近づく中、金融引き締めの第二段階に移行しつつあるとし、「思慮深く」かつ「極めてデータに依存する形」で対応する必要があると指摘。「過度な引き締めを行わないよう、全力を尽くして留意する必要がある」と語った。

 またウォール・ストリート・ジャーナルも11月FOMCで0.75%の追加利上げを実施し、12月会合で利上げペースを緩める可能性性を巡りどのようにシグナルを発するべきかを討議する公算が大きいと報じた。
ただデータは大きく方向転換する数字は示していない。アトランタ連銀の3Q・GDPナウも2.9%の成長予想となり、3四半期ぶりにプラス成長となるとしている。インフレも原油高の影響と、本当に米国の景気が財政支出拡大で盛り上がっているかを見極めるのが難しい。やはり消費者物価が8%から7%台へ大台変わりしないと決断もつきにくい。今週は3Q・GDPの発表もある。

*ユーロ「通貨8位(7位)、株価13位(13位)DAX)、政策金利は0.75%利上げか、FRBは利上げ減速論でユーロ買い出る」
 ユーロの弱さが語られることが多いが円よりは強い。日本とユーロ圏はロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格高騰で貿易赤字に陥り、それが通貨を弱くさせている。ただ日本の輸入全体に占めるエネルギーの割合は26%、ユーロ圏は13%で日本の約半分だ。その差が通貨の強弱にも現れているようだ。今週はECBの政策金利決定がある。ECBは今週、インフレを抑制するため、政策金利を0.75%引き上げると予想されている。またECBは貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)の運用規則変更の見込みや量的引き締め(QT)が示唆される可能性もある。

インフレ目標2.0%に対し9月のインフレは前年比9.9%と過去最高水準。経済指標は若干改善した。10月のユーロ圏消費者信頼感指数はマイナス27.6と、前月のマイナス28.8から1.2ポイント改善した。10月の独景気期待指数はマイナス59.2と、前月のマイナス61.9から小幅に上昇した。ユーロドルの10月の月足は5か月ぶりに、ここまで陽線となり小反発している。FRBで利上げ減速論が出てドル売りユーロ買いも出ている。尚、ショルツ独首相は11月初旬、経済団体を連れて訪中する予定だ。ゼロチャイナ政策も囁かれる中で中国の新しい体制が始まったが、互いに向き合うかが焦点。今週は製造業PMIや独のGDPも注目したい。

*ポンド「通貨9位(9位)、株価3位(5位)、政治が荒れ、格下げされてもポンドは月間3位。FT株価市場は年間3位」
 政権、政治家は動揺しているが、ポンドは下げ止まった。対ドルの週足は2週連続陽線、ボリバン3σ下限下抜きからボリバン下位へ戻している。ポンドは10月はここまで月間3位だ。FT株価指数も年初来ではマイナス5.33%ながら主要16市場で3位だ。高インフレで金利は高いが、これはどこの国でも同じ事が起きている。経済政策さえしっかりしていれば、市場は落ち着く。ただポンドの長期的な弱さは恒常的な貿易赤字だ。

ムーディーズは、高インフレと軟調な成長見通しの中で政策の不確実性が高いとして、英国のソブリン債格付けに対する見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。フィッチ、S&Pは9月に、それぞれ英国の長期外貨建ての格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げていた。
 政変よりも正しい金融政策に戻れば市場は落ちつく。さて、9月の英消費者物価上昇率が、7月に記録した40年ぶりの高水準と並んだ。食品価格が1980年以来の大幅な上昇率となった。生活費の危機に苦しむ家計にとっては一段の打撃となった。英中銀は、11月に0.75-1.00%の間で政策金利が引き上げられる可能性がある。

*豪ドル「通貨7位(7位)、株価6位(7位)、米国も利上げ減速論が出始め、先行の豪の新鮮味がなくなり買戻し」
 利上げ減速論の先鋒の豪ドルが対ドルで5週連続で下落していたが、先週は米サンフランシスコ連銀デイリー総裁からも同様な発言が出たこともあり、豪ドルは反発、週間では2位の強さとなった。世界的に高インフレが続くが、これ以上の利上げは景気後退にも繋がる認識も出てきて、利上げ打ち止めとはいかないまでも利上げ減速も検討され始めている。9月の雇用統計は、就業者数が前月比900人増と、増加幅は市予想の2.5万人を大幅に下回ったことも利上げ減速を後押しした。今後も0.5%ではなく0.25%の利上げが検討されよう。RBA議事要旨でも、5月以降に金利が2.5%上昇し、その大部分はまだ住宅ローン返済に反映されていないと指摘した。引き締めによって住宅価格や家計資産も打撃を受けており、次第に消費を冷やす可能性もあるとした。一方、2Qの6.1%のインフレ率は高すぎると強調し、家賃や光熱費の上昇を背景に年内に7.75%に向かって加速する可能性が高いとした。

今週は3Qと9月の消費者物価が発表される。チャーマーズ財務相は、世界経済が現在「危険な状況」にあるにもかかわらず、豪経済はリセッションを回避する可能性が高いとの見方を示した。またブロックRBA副総裁は、豪ドルは対米ドルで大幅に下落しているものの、貿易加重ベースではそれほど下落していないとし、このことは国内のインフレにとってより重要だと指摘した。豪の輸出の80%、輸入の60%はアジアなので対ドル相場の比重は低い。さて中国の共産党大会が終了したが、高水準の対外開放の推進を強調しているので、すぐさま豪との経済関係が悪化することはないようだ。豪の対中貿易は輸出が全体の40%、輸入が29%と高い。

*NZドル「通貨10位(10位)、株価9位(9位)、インフレ続く、中銀はNZドル下落を懸念」
 通貨、株価ともに同じオセアニアの豪の後塵を拝している。持たざるものの弱みか。ただ先週は、米利上げ減速論も出てきて,NZドルが買われた。10月22日に日銀がドル売り円買い介入を行ったが、NZドルは円とほぼ同じ上昇率であった。米利上げ減速論の効果か。NZ中銀は9月にオア中銀総裁が豪と同じく利上げ減速論を発していたが、その後の指標が強く、高インフレも続いたため0.5%の利上げに踏み切っている。
3Qの消費者物価上昇率は、前期比、前年比ともに予想を上回り、歴史的高水準を維持した。前年比の上昇率は7.2%と、2Qの7.3%から低下したが、約30年ぶり高水準付近に高止まりし、予想の6.7%も上回った。
前期比では2.2%上昇し、2Qの1.7%から伸びが加速。予想の1.6%上昇も上回った。

NZ中銀は既に政策金利を3.5%まで引き上げており、インフレ抑制に向けて追加利上げを行う構えを示している。物価上昇は建設部門や地方税、家賃などが主導。一方、NZ中銀は豪中銀と異なり、為替水準を懸念している。NZドルには下落圧力がかかっており、インフレ率がさらに上昇するリスクがあるとした。さらなる下落は為替介入に繋がると思う。

テクニカル分析

*ドル円「介入で13日連続陽線、10週連続陽線とならず」
日足、介入で13日連続陽線とならず。ボリバン2σ内へ戻る。一時中位まで下がる。10月6日-21日の上昇ラインがサポート。5日線下向く、20日線上向き。
週足、10月22日の介入で10週連続陽線とならず。10月3日週-10月17日週の上昇ラインがサポート。先週は上ヒゲが長い。ボリバン2σ上限を下抜く。
月足、9月、10月はボリバン2σ上限を上抜いている。8月-9月の上昇ラインがサポート。ただ10月22日の介入で上ヒゲが長くなってきている。
年足、2021年は6年ぶり陽線。今年もここまで大陽線。2016年-20年の下降ラインを上抜く。20年-21年の上昇ラインがサポート。15年-21年の下降ラインを上抜く。

*ユーロドル「反転兆し、4か月連続陰線。10月はここまで陽転。5日線、20日線上向く」
日足、ボリバン中位上抜く。10月13日-21日の上昇ラインがサポート。10月5日-21日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向く。
週足、10月3日週-10日週の下降ラインを上抜く。10月10日週-17日週の上昇ラインがサポート。10月3日週-17日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線は下向き。
月足、4か月連続陰線。10月はここまで陽転。ボリバン2σ下限から小反発。8月-9月の下降ラインが上値抵抗。9月-10月の上昇ラインがサポート。
年足、20年‐21年の上昇ラインを下抜く。ボリバン2σ下限到達。17年-20年の上昇ラインも下抜く。14年‐21年の下降ラインが上値抵抗。

*ユーロ円「10月21日に波乱」
日足、10月21日はボリバン2σ上限上抜きから中位下抜き下落。10月13日-21日の上昇ラインがサポート。5日線、20日線上向き。
週足、ボリバン3σ上限から2σ上限まで下落。10月10日週-17日週の上昇ラインがサポート。5週線、20週線上向き。
月足、日銀ドル売り介入でボリバン3σ上限から急落、ただ10月はここまで月足陽線を維持。まだボリバン2σ上限上抜いている。8月-9月の上昇ラインがサポート。
年足、2年連続陽線。今年も3月に陽転。14年-21年の下降ラインを上抜く。12年-20年の上昇ラインがサポート。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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