読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

米ドル/円 週間為替見通し「米ドル/円は青天井、円債売り仕掛けが円安の巻き戻し誘う危険も」ハロンズ2022/10/22

f:id:gaitamesk:20210907122100p:plain

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2022年10月21日 17時50分

米ドル/円は青天井、円債売り仕掛けが円安の巻き戻し誘う危険も

10月17日週の米ドル/円は続伸

英国の減税案撤回による安堵感、日米金利差拡大、黒田日銀総裁の揺るがない大規模緩和姿勢などから円独歩安の状態に。政府・日銀による円買い介入警戒心が燻る中でも、円売りの地合いは変わらず、米ドル/円は32年ぶりの高値となる150.878円まで上昇幅を広げました。(各レート水準は執筆時点のもの)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

f:id:guh202109:20220728184343p:plain
外為どっとコム総合研究所のTEAMハロンズ(@TeamHallons) が、平日21時より配信するFXライブ番組

FXライブ/為替予想【実践リアルトレード】1㌦150円突破「USD is King」、米Philly LIVE Trading(2022年10月20日)- YouTube

上向き継続だが、日銀のインフレ見通しに注意

来週は月末に差しかかるため、10/24(月)の米10月製造業PMI速報値を皮切りに、10/25(火)の同消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、10/27(木)の同7-9月期GDP速報値、10/28(金)の日銀金融政策決定会合、米7-9月期四半期雇用コスト指数、同9月個人消費支出と重要イベントが目白押しとなります。米GDPは景気減速を示す指標結果が散見されたにもかかわらず、7-9月期に米経済がマイナス成長から脱したことを示す内容になりそうで、米経済への逆風は一時的に和らぎそうです。加えて、雇用コスト指数や個人消費支出などのインフレ指標が強めの数字となれば、14年ぶりの高水準を示す米10年債利回りの一段高から、ドル高・円安が加速するかもしれません。

FedWatch、2022~2024 年度の政策委員の大勢見通し

2022~2024 年度の政策委員の大勢見通し(出所;日銀)


また、日銀会合にも注目が集まりそうです。金融政策自体は、18日に衆議院予算委員会に出席した、黒田日銀総裁の「来年度以降の消費者物価指数は2%を下回るだろう」との発言を踏まえれば、変更はない見通しです。注目は、日銀展望レポートのインフレ見通しとなりそうです。インフレを巡る日銀のスタンスは、一時的で来年度は低下するとしていますが、23年度のインフレ見通しが引き上げられれば、政策修正への思惑が強まる危険はあります。特に、直近、ボラティリティーが高い超長期ゾーンの金利上昇を受けて、日銀が死守している長期金利の上限である0.25%の上抜けを試そうとする動きが活発化するかもしれません。加えて、こうした債券市場の動きを投機的な動きと理由を付け、政府が強引に円買い介入に踏み切る危険も考えられます。中長期では米ドル/円上昇の材料は変わっていないため方向性は上向き維持ですが、短期的には下向きの動きを警戒する時間帯になりそうです。

米ドル/円、次は154円半ばか

32年ぶりの高値を抜けて、一向に上値の目途が見えてきません。ひょっとしたら1990年の高値160.20円に脇目も振らずに向かいそうな雰囲気すら感じます。とりあえず、仮の目標点としては、9月22日の介入当日の値幅(5.532円)の2倍返しとなる151.465円や、8月11日安値(131.732円)と9月22日高値(145.906円)値幅を、介入後の安値(140.347円)に加えた154.521円あたりを上値めどと考えます。高値警戒心から買いへの恐怖はありますが、ストップを近めにおいて割り切って買いで追随するしか道はないかなとも感じています。

【米ドル/円チャート 日足】

USDJPYチャート

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:147.000-154.500

10/24 週のイベント:

10/24(月) 22:45 米国 10月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
10/24(月) 22:45 米国 10月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
10/24(月) 22:45 米国 10月総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)
10/25(火) 22:00 米国 8月住宅価格指数
10/25(火) 23:00 米国 10月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
10/25(火) 23:00 米国 10月リッチモンド連銀製造業指数
10/26(水) 21:30 米国 9月卸売在庫
10/26(水) 23:00 米国 9月新築住宅販売件数
10/27(木) 08:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
10/27(木) 21:30 米国 7-9月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)
10/27(木) 21:30 米国 7-9月期四半期GDP個人消費・速報値
10/27(木) 21:30 米国 7-9月期四半期コアPCE・速報値
10/27(木) 21:30 米国 9月耐久財受注
10/27(木) 21:30 米国 新規失業保険申請件数
10/28(金)    -   日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
10/28(金)    -   日本 日銀展望レポート
10/28(金) 08:30 日本 10月東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
10/28(金) 08:30 日本 9月失業率
10/28(金) 08:30 日本 9月有効求人倍率
10/28(金) 15:30 日本 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
10/28(金) 21:30 米国 7-9月期四半期雇用コスト指数(前期比)
10/28(金) 21:30 米国 9月個人所得
10/28(金) 21:30 米国 9月個人消費支出(PCE)
10/28(金) 23:00 米国 10月ミシガン大学消費者態度指数・確報値

一言コメント

外為どっとコム総合研究所のTEAMハロンズ(@TeamHallons) が平日毎日21時よりライブ配信しています。番組では、注目材料の紹介、テクニカル分析でエントリーポイントや利食い・損切りポイントを解説し、実際にリアルトレードも行っています。ご興味のある方は、一度、こちらにアクセスしてみてください。

●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。