FX/為替予想「ポンド/円は大荒れ模様。BOEは債券購入を止められるのか?」今日のポンド トレード戦略 2022/10/13

ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次 

今日のポンド トレードシナリオ

ここまでの相場

・英4-6月期国内総生産(GDP、改定値)は前期比+0.2%と速報値の-0.1%から上方修正された(9月30日)。10月12日に発表された英8月月次GDPは前月比-0.3%と再びマイナス成長に転じている。

・10月11日に発表された、英6-8月失業率(ILO方式)は3.5%と前回(3.6%)から低下。賃金上昇率(除賞与、3カ月平均、前年比)は+5.4%と堅調な伸びを継続していた。

・9月23日に英国のトラス政権が打ち出した景気刺激策を市場が嫌気。26日にはポンド/米ドルが史上最安値となる1ポンド=1.03256ドルを記録した。10月3日には減税政策の1案であった最高税率の引き下げ案は撤回された。

・英9月製造業/サービス業購買担当者景気指数(PMI、確報値)はそれぞれ、48.4、50.0となった(前月:47.3、50.9)。前月に2020年5月以来の低水準となった製造業は回復(10月5日)。

・9月22日にイングランド中銀(BOE)は0.50%の利上げを実施し、政策金利を2.25%とした。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中3人が0.75%の利上げ支持。次回会合は11月3日。

・英8月小売売上高(除自動車燃料)は前月比-1.6%と予想の-0.7%を大幅に下回る(9月16日)。9月分は10月21日発表。

英8月消費者物価指数(CPI)は前年比+9.9%(予想+10.0%)と前回の7月分(+10.1%)からインフレは若干鈍化。しかし、市場は英国のインフレは年末にかけて再び加速すると予想している(9月14日)。9月分は10月19日発表。

今日のメインシナリオ

ポンド/円は大荒れ模様。BOEは債券購入を止められるのか?


BOEは英国債市場の安定のために実施している緊急の債券購入プログラムを予定通り今週末10月14日に終了させるとベイリーBOE総裁やBOE報道官は発表した。その発表を受けて英国債は利回りは急低下した。しかしその後、BOEが緊急の債券購入を実施。その結果、英国債利回りは上昇へと転じ、ポンドは円のみならず米ドルやユーロ、豪ドルなど幅広い通貨に対して買われることとなった。
このポンドの上昇はBOEが市場介入を実施したために起こったことであり、この流れが続くものではないとみている。14日にBOEが予定通り債券購入を止めれば、ポンドは大きく売られそうだ。問題はBOEが英国債やポンドが大きく売られることを分かったうえで、本当にこの緊急プログラムを終了できるのか?ということになる。
そのため、本日も昨日同様に思惑や観測記事によりポンドが激しく上下に推移することが予想される。いつ、どんな内容の発言や記事が出てくるか予想がつかないため、しっかりと余裕を持ったトレードを意識したい。

個別の想定シナリオ

■BOEの緊急国債買い入れプログラムは14日に終了予定
⇒予定通り終了すると英国債、ポンドは大きく売られることとなる
⇒BOEがそれを容認できるか否について、思惑が交錯してポンド相場は上下に大きく動く

チャート分析

注目材料

21:30 米9月CPI

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円、ポンド/米ドルはともに曇り。11時にポンド/米ドルのRSIで売りシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

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  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
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  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー社へ入社。8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、Twitterを通してFX初心者向けの情報発信を担当している。
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