豪ドルのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日の豪ドル トレードシナリオ
ここまでの相場
本日8月18日 10:30 豪7月雇用統計発表!
・6月分の豪雇用者数は8.84万人増と予想の3.0万人増を大幅に上回る。失業率が3.5%まで低下、労働参加率が66.8%(前月66.7%)へ上昇した(7月14日)。
・2022年4‐6月期の賃金指数(前年比)は+2.6%と市場予想(+2.7%)を下回る。前期比は+0.7%(前回:+0.7%)と、賃金は堅調な伸びを続けている。
・WTI原油価格は反発。米週間石油在庫統計で、原油、ガソリンの両方が大幅に取り崩されていたことで、一時1バレル=89ドル台まで上昇した(8月17日)。
・8月2日の豪準備銀行(RBA)理事会で政策金利を市場予想(0.25%~0.50%)通り0.50%の利上げを実施。次回以降も大幅利上げの可能性は残したが、先月までのタカ派的な姿勢は後退した。
・7月27日発表の豪2022年4-6月期消費者物価指数(CPI)は前年比+4.9%(トリム平均)と、インフレ率は前期(+3.7%)から急伸する結果となった。
今日のメインシナリオ
注目の豪7月雇用統計!好結果なら豪中銀の大幅利上げの可能性が高まる
本日は豪7月雇用統計が発表される。雇用者数変化の市場予想は+2.5万人、失業率は3.5%となっている。失業率は1978年に月次の統計を開始して以来、最低(一番良い状態)水準にある。更なる失業率の低下や予想を上回る雇用者数の増加が見られれば、9月6日のRBA理事会で4会合連続となる0.5%利上げの可能性が高まってくることとなりそうだ。他方で、本日も欧米で注目経済指標が数多く発表される。欧米経済の減速懸念が強まると、資源国通貨の豪ドルは売られやすくなるため、引き続き注意をしておきたい。
個別の想定シナリオ
■豪7月雇用統計で失業率が過去最低を更新
⇒豪雇用市場は引き続き堅調
⇒RBAが9月に大幅利上げを継続する可能性が高まる
⇒豪ドル/円は買われる
チャート分析
今後の注目材料
10:30 豪州 7月雇用統計
18:00 欧州 7月消費者物価指数(改定値)
21:30 米国 8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
23:00 米国 7月景気先行指標総合指数
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。4時に豪ドル/米ドルのストキャスティクスで買いシグナル点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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