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FX「例年の夏の円高に膨大な貿易赤字が挑む。テクニカルは円高気味」

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総括

FX「例年の夏の円高に膨大な貿易赤字が挑む。テクニカルは円高気味」

ドル円=132-137、ユーロ円=139-144 、ユーロドル=1.02-1.07

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨11位(11位)、株価6位(6位)、例年の夏の円高に膨大な貿易赤字が挑む。テクニカルは円高気味」
 6月は所得黒字が約2兆円減少する月なので貿易赤字が突出しドル高円安となった。7月は、所得黒字の2兆円が戻ってくるので需給的には円安要因が減少する。とはいってもまだ膨大な貿易赤字が残る。1日平均約500億円のネットの円売りが貿易為替で出る。それに対抗するのが例年起きる夏の円高。輸出が年度前半でドル売りを先行させるので貿易需給よりドル売りが多めに出るからだ。年度前半の締めの夏にそれが殺到する。ただこれだけ貿易赤字が大きいとそれも穏やかとなるか。テクニカルでは、7月1日に円が全面高になったように、クロス円を中心に、年初来高値を6月に更新して緩んでいて5日線も下向きになっているものが多い。これがドル円に波及するかどうか。
 外部要因では米国の指標が弱すぎる。これで米10年債利回りは3%を割ることとなった。パウエルFRB議長も米国のリセッションを示唆している。FF金利を上げ続けても、指標が悪化し続ければ、米金利低下、ドル売りを試みる向きも出てこよう。
 今週は6月中旬の貿易統計と5月国際収支をチェックしたい。尚6月上旬の貿易収支は8174億円の赤字で前年同期の731%の赤字増となっている。長期的には貿易赤字の円安はまだ変わらないが、夏の円高調整が起きるかどうかだ。サハリン2の去就も短期的波乱要因だ。また日本の住宅金利も上昇し始めていることにも注意したい。日銀はあくまで金融緩和を続けるだろうが。実勢は実勢だ。

*米ドル「通貨2位(3位)、株価(NYダウ)10位(11位)、リセッションの可能性高まる」
アトランタ連銀のGDPナウ(7月1日付)では米国2QのGDP予測はマイナス2.1%となった。1Qがマイナス1.5%なのでリセッションの可能性が高まってきた。パウエル議長は既に「インフレ抑制に無条件に対処=利上げ継続」、「ドル高容認」、「リセッションの可能性」と述べているから、シナリオ通りとも言える。ただパウエル議長は米経済はそれに耐えられるとも発言している。ナスダックが年初来29.51%安、NYダウが15.31%安、最近の経済指標は軒並み弱い。米経済が耐えているところだが、米国民の不満は大きい。ハーバード大のハリス世論調査では、71%がバイデン大統領が次期大統領選挙に立候補すべきではないとなってしまった。景気が強くて利上げならいいが、国民は耐えられない水準まで来ている。消費者が支出を控えている。
 サマーズ氏は「2022年にリセッション入りするリスクは高まり、インフレ圧力の低下が見られるだろう」と指摘した。米国が実際にリセッション入りした場合、FRBには引き締めを弱めることが求められるだろうとも指摘。対策が確立している債務危機ではなく金融当局が対処の経験がない戦争危機をこなすことは難しい。ソフトではないハードランディングの可能性もある。債務危機と異なり、いつ終わるかわからない戦争危機だ。パウエル議長はインフレ抑制のためドル高を容認したが、米企業収益がドル高で悪化していることも不安要因だ。

*ユーロ「通貨8位(8位)、株価14位(14位)DAX)、弱い経済指標でも利上げせざるを得ない不安」
 先週は対円、対ドルで下落した。弱い。独7月消費者信頼感指数はマイナス27.4と、過去最低を更新、独6月IFO業況指数は92.3と、前月の93.0から低下、ユーロ圏6月総合PMIは想以上に低下し2021年2月以来の低水準となった。それでも物価高騰で利上げに進んでいる。6月のユーロ圏消費者物価は、前年比上昇率8.6%で、前月の8.1%から加速し過去最高を更新した。エネルギー価格の上昇が大きく影響した。物価高騰で消費意欲が減退した。消費意欲が減退したところで利上げを行えば経済にとって大きな打撃となる。おかしいと思いながら続ける利上げだ。その利上げも、加盟国の金利格差を拡大しないように、中核国の満期債券で南欧国の債券を購入するという策がとられている。
 ロシアのウクライナ侵略で一番悪影響を受けている欧州だが、紛争の解決のメドが立たないうちは弱いユーロ、弱い株が続くだろう。ECB当局者が利上げを示唆しても長期金利は低下している。

*ポンド「通貨10位(10位)、株価2位(2位)、「ベイリー中銀総裁利上げ示唆も、ポンドの下落は驚きではないと語る」
 相変わらず、円よりは強いものの12通貨中10位で低迷している。米国、ユーロ圏同様に指標は弱いが、利上げが続く。6月消費者信頼感指数はマイナス41と統計開始後の48年間で過去最低、5月小売売上高は、前月比0.5%減、6月製造業PMIは52.8、前月は54.6。新規受注が過去2年で最大の減少を記録した。それでもインフレが9%超えでベイリー中銀総裁も金融引き締めを示唆している。
 ベイリー中銀総裁は日、物価上昇が問題となる持続的兆候が見られる場合は、インフレ抑制に向けさらに強力な行動を取る選択肢があると語った。
 次回の金融政策の決定について、1カ月先のことだとしながらも、0.5%の利上げを決定する可能性も排除しなかった。「われわれがさらに踏み込む必要が出てくる状況もあろう。それは検討対象だが、唯一の選択肢と思い込むべきでない」と発言した。ベイリー氏はその一方で、経済成長ペースが「ある種の転換点に差し掛かっている」との認識を示し、「転換点は読み取りが最も難しい。英経済に目を向ければ、減速が始まりつつある様子は非常に明らかだ。市場をそれを理解しなければならない状況になりつつある」と分析した。ポンド相場については、「インフレに影響を及ぼす多くの要因の一つだ」とした上で、下落は驚きではないと述べた。

*豪ドル「通貨7位(5位)、株価9位(10位)、利上げ幅は0.5%か、資源価格の下落に注意」
 それほど悪い材料はないし、対円では年初来10.16%高でまずまずだが、年初来高値の96.879をつけてからは弱く92円前半まで下落している。ウクライナ紛争の後の資源高でも豪産出の鉄鉱石、天然ガス、金などが弱含んでいることがある。対円の日足ではボリバン下限にまで下落している。今週は豪の指標が多い。注目は政策金利で、2会合連続で05%の利上げと予想されている。2会合連続なら1990年に政策金利を導入して以来、初めてになる。1Qのインフレ率は5.1%と、20年ぶりの高い伸びだった上に、年末までには7%に近づくとも予想されているのでRBAが利上げを加速するとの見方がある。ロウRBA総裁はインフレ率を2-3%に戻すために全力を尽くすと発言している。前日に発表される6月TD-MIインフレ率も参考にしたい。5月は前月比1.1%の伸びで0.5%の利上げに繋がった。経済指標は5月小売売上、3-5月求人数、5月製造業PMIも改善している。ファンダメンタルズでは大きな弱みはないが、資源価格の下落に注意したい。

*NZドル「通貨9位(9位)、株価13位(13位)、弱い指標が続く。EUとのFTAは明るい材料」
 NZドル、株価ともに弱い。1Q・GDPが前月比0.2%減少となってからの指標は弱いものが続く。リセッションの可能性もある。2QのWestpacの消費者信頼感指数は78.7と、前期の92.1から低下し、1988年の統計開始以来最低水準となった。6月ANZ企業信頼感指数、ANZ消費者信頼感指数、5月建設許可も弱かった。世界でも真っ先に金融引き締めに入ったNZだが少し弊害も出ているようだ。乳製品の価格も伸び悩んでいる。
 今週はNZIERの2Q企業信頼感指数に注目したい。政策金利決定は7月13日となる。
好材料は、EUとNZが自由貿易協定(FTA)を結ぶことで大筋合意したことだ。民主主義陣営の結束を示し、サプライチェーンの強化にもつなげる。
フォンデアライエン欧州委員長は「双方の企業、農業従事者、消費者に利益がある」と表明。アーダーン首相は「質の高いFTAだ」と、関税の引き下げだけでなく、環境や人権も網羅した内容だと力説した。
FTAが発効すれば、お互いの貿易量が30%増え、関税の削減でEU域内の企業は年1億4000万ユーロの負担が減るという。NZによると、EU向け輸出品でキウイやワインなど農林水産品を中心に91%の関税が撤廃される。

テクニカル分析

 *ドル円「またもや2日連続陰線。スポット相場は5日線を下抜く」
日足、6月半ばより3度目の2日連続陰線。ウクライナ侵略以降で稀有な3日連続となるかどうか。6月30日-7月1日の下降ラインが上値抵抗。6月16日-7月1日の上昇ラインがサポート。5日、20日線上向きも、スポット相場は5日線を下抜き、20日線で留まる。
週足、5連続陽線もやまなりで上昇一服。2週連続上ヒゲが長い(135.30以上)。6月13日週-27日週の上昇ラインがサポート。
月足、6月は陽線で終える。7月下落スタートでボリバン2σ上限に近づく。5月-6月の上昇ラインがサポート。
年足、2021年は6年ぶり陽線。今年もここまで陽線。2016年-20年の下降ラインを上抜く。20年-21年の上昇ラインがサポート。15年-21年の下降ラインを上抜く。

 *ユーロドル「雲に入りきらずボリバン2σ下限まで下落」
日足、雲に入りきらずボリバン2σ下限まで下落。6月23日-24日の上昇ラインを下抜く。6月28-7月1日の下降ラインが上値抵抗。6月15日-7月1日の上昇ラインがサポート。
5日線、20日線下向き。
週足、ボリバン下位。6月13日週-20日週の上昇ラインがサポート。6月6日週-27日週の下降ラインが上値抵抗。5週線下向く、20週線下向き。6月13日週-27日週の上昇ラインがサポート。
月足、ボリバン3σ下限から反発も一時的に終わり下落中。5月は5か月ぶりに陽転するも6月は陰線。4月-6月の下降ラインが上値抵抗。5月-6月の上昇ラインがサポート。
年足、20年‐21年の上昇ラインを下抜く。17年-20年の上昇ラインも下抜く。14年‐21年の下降ラインが上値抵抗。年足的サポートラインがない。ボリバン2σ下限は1.00あたり。

 *ユーロ円「7週連続週足陽線ならず。日足は4日連続陰線、弱い」
日足、4日連続陰線。ボリバン中位下抜き、2σ下限に一時近づく。6月29日-7月1日の下降ラインが上値抵抗。6月16日-7月1日の上昇ラインがサポート。5日下向く、20日線上向き。
週足、7週連続陽線ならず先週は陰線。6月13日週-27日週の上昇ラインがサポート。144.25あたりがトリプル。5週線、20週線上向き。
月足、4か月連続陽線、7月は陰線スタート。ボリバン3σ上限超えで反落。22年5月-6月の上昇ラインがサポート出来るか。
年足、2年連続陽線。今年も3月に陽転。14年-21年の下降ラインを上抜く。12年-20年の上昇ラインがサポート。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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