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FX/為替見通し「ドル/円 先週までの弱気はどこ吹く風。円独歩安は続くのか?」週刊為替レポート ハロンズ ドル/円 2022年06月04日

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2022年06月03日 17時00分

ドル/円 先週までの弱気はどこ吹く風。円独歩安は続くのか?

05月30日週のドル/円は130円台へ上伸

米経済指標で底堅い数字が並び、米FRBのタカ派化への思いが持ち直すと、ドル/円は5月12日以来の130円台を回復。一時、130.237円までレンジ上限を広げました。また、中国・上海のロックダウンが2カ月ぶりに解除され、生産活動が再開されるとの期待も円を押し下げた要因とされました。つい先日まで、先行き懸念から株安・金利低下とセットで円が買われていたのは何だったのかと、ため息しか出ないほどの相場展開でした。市場のセンチメントの変わりようが急だったため、筆者と同様にその動きに取り残された投資家にとっては、辛い週だったと思われます。

マインド転換が進めば、円独歩安の再来も

市場は米国の『利上げ加速』→『利上げによる経済失速不安』→『持続的な利上げ』と、市場の着目点が一周して元へ戻り日米の金利差拡大観測による円安進行ムードが再び広がりつつあります。加えて、ECBが6月か7月の理事会のどちらかで0.5%の利上げに踏み切るとの観測もあり、本邦の長短金利操作付き量的・質的金融緩和と主要国の利上げの差に根差した円安バイアスは、ドル/円を下支えするでしょう。10日に発表される米消費者物価指数から、インフレピークアウト論に修正が入れば、米長期金利が3.2%へ押し上げられドル/円も131.347円の年初来高値トライの展開も想定されます。

ただ、米国の個人消費が貯蓄を切り崩しながら行われていることが明らかになるなど、消費活動に対して全面的に強気でいられる状況にもありません。目先のドル/円は底堅い推移が続くと思われますが、再びインフレ高進による成長減速懸念からドル/円の上値が抑えられる時期はあると考えます。

ドル/円は上値追いに慎重でもよさそう

急速に下値を切り上げ、130円台回復を果たしましたが、多くはショートカバーが主体の値動きと見られ、腰の入った買いはそれほどなかったように感じます。131円台が見えてくる130.70円付近まで持ち上げられれば、買い遅れた投資家からの買いが出てきそうで、131.349円の年初来高値更新への期待も高まります。ただ、日足一目均衡表・基準線が横ばいであるなど、さらにレンジを広げるには力不足のようで、高値更新レベルでは達成感からの売りも被さってきそうです。

【ドル円チャート 日足】

ドル出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:128.300-131.500

06/06週のイベント

06/07(火) - 世銀、世界経済見通し
06/07(火) - 米国米中間選挙予備選(カリフォルニア州、アイオワ州、ミシシッピ州、モンタナ州、ニュージャージー州、ニューメキシコ州、サウスダコタ州)
06/07(火) 10:00 日本 参院財政金融委員会で日本銀行の「通貨および金融の調節に関する報告書」(半期報告)の説明と質疑
06/07(火) 21:30 米国 4月貿易収支
06/08(水) - 経済協力開発機構(OECD)経済見通し
06/08(水) 08:50 日本 1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)
06/08(水) 08:50 日本 4月国際収支・経常収支
06/08(水) 08:50 日本 4月国際収支・貿易収支
06/08(水) 23:00 米国 4月卸売売上高
06/08(水) 26:00 米国 米10年債入札
06/09(木) 08:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
06/09(木) 21:30 米国 新規失業保険申請件数
06/10(金) 08:50 日本 5月国内企業物価指数
06/10(金) 21:30 米国 5月消費者物価指数(CPI)
06/10(金) 23:00 米国 6月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

一言コメント

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