ユーロ/円をはじめ、ユーロ高相場となってきております。
今週発表された欧州のCPIはドイツもフランスも欧州も全て市場予想を上回る結果となりました。
ドイツは+7.9%、フランスは+5.2%、欧州全体のHICPは+8.1%と、もはや米国のインフレ率を射程圏内に収めています。(米国のCPIは+8.3%)
もしかしたら、来月再来月には追いつき追い越す可能性が出てきているように思えます。
直近でもフランス中銀がタカ派発言を繰り返したり、ラガルドECB総裁までもようやくインフレに配慮したコメントを発信し始めているように感じます。
またECBレーン理事やスペイン中銀のデコス総裁も7月と9月に0.25%の利上げを主張するなど、ユーロの政策金利引き上げの機運が日々高まっていることは間違い無いでしょう。
【参考】
https://jp.reuters.com/article/ecb-policy-lane-idJPKBN2NG0E6
https://jp.reuters.com/article/ecb-policy-decos-idJPKBN2NH1BL
これを受けて、今週もユーロが上昇。ユーロ/円は138円超えで推移しており、前回のコラム発信通りの展開となってきました。
今月中に140円には到達すると考えます。
そしてさらに上方向を目指すシナリオも想定しなければならなくなってきたように思えます。
目次
▼ユーロ/円4時間足は成行エントリー?
▼ユーロ/円は141円と150円が目先のターゲット?
▼ドル/円も上昇再開か?
ユーロ/円4時間足は成行エントリー?
ユーロ/円4時間足です。
昨日、一時136.80円付近まで押し目を作ったのですが、月末のフローの影響だったと考えられます。その後、大きく上昇し、東京時間に引き継ぎました。
再び上昇トレンド再開だと考えます。ターゲットは当然140円、そしてさらには、140円越えも視野に入れなければならなくなったように思えます。
136.80円ではレジサポラインが引けますが、アセンディングトライアングルを上に力強く抜けてきているので、ここまで押すこともないように思えます。
この価格帯で成行買いで入ってしまう、または137.60-70付近の浅い押し目を待ってエントリーを狙う、個人的にはこの二つのシナリオを想定しました。
もちろん、140円がターゲットです。ストップは136.50円割れでしょうか?
損小利大トレードが成り立つようなリスクリワードで、個人的にはさらにアクティブにトレードをしていく予定です。
週足で140円以上のターゲットを確認してみましょう。
ユーロ/円は141円と150円が目先のターゲット?
ユーロ/円の週足チャートです、2015年につけた高値141円がレジスタンスラインとなりそうです。
ここを超えますと視界良好、150円までレジスタンスがありません。
さらなる上昇を視野に大きな順張りトレードを狙えるように感じます。
前回コラムでもお知らせした通り、欧州はマイナス金利から、プラスへと引き上げられます。
二段階の引き上げとなれば、しっかりと金利が乗りますから、ここ数年、海外に出て行った資金(キャピタルフライト)が欧州エリアに回帰してくるでしょう。よって、ユーロ高相場はこの初動が最も取りやすいフェーズではないかと仮説を立てております。
僕の経験上、利上げが開始されるときよりも、初めての利上げが行われるかも?というタイミングで最もトレンドが発生しますので、まさに今のフェーズが取りやすい相場になるかもしれません。
引き続き、ユーロ/円、ユーロ/ドルも視野にユーロロングトレードを繰り返していきたいと思います。
ドル/円も上昇再開か?
一方のドル/円です。
こちらも一気に129円台まで乗せてきました。6月に入り、本日からも新しいドル買いフローが入ってきているように思えます。
調整を終えて再び131円方向に向かうイメージでおります。日本のCPIはまだ2%前後であり、ここから物価がさらに上昇する見込みがありませんから、円はまたしばらく売られるトレンドではないでしょうか。
クロス円のキャリートレードは再び全てワークするように感じます。
ユーロ/円と同じく、ドル/円も買いで考えております。
今週後半、押し目買いの水準は128.50円のサポートラインから意識される展開ではないでしょうか。
6月はユーロ買い中心に、ドル/円、クロス円の上昇再開を前提にシナリオを練っていく予定です。
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FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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