シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読
み解きます。
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼IMMポジション ポンド/ドル
ポンドネットショート10週連続増加
ドル/円
IMMポジション ドル/円

ポイント
【円ネットショート2週連続増加】
5月10日時点で円のポジションは、ドルに対して11.0万枚の売り越し(ネットショート)。
ロングが取り崩されたことから、ネットショートは前週から1.0万枚増加。
期間中のドル/円相場は、米長期金利の上昇を受け、2002年4月以来の131.35円前後まで上昇した。
ドル/円が20年ぶりの高値を更新したことから、投機筋は円買いポジションの一部手仕舞いを迫られたようだ。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル

ポイント
【ユーロネットロングへ転じる】
5月10日時点でユーロのポジションは、ドルに対して1.7万枚の買い越し(ネットロング)。
ロングが積み増されたことから、2週間ぶりにネットロングへと転じた。
期間中のユーロ/ドル相場は、ユーロ圏経済の先行き不透明感から1.050ドル台を挟んでもみ合う方向感のない値動きとなった。
そのような値動きの中でも、ECBの利上げ時期早期化観測がユーロロングを即した可能性がある。
ポンド/ドル
IMMポジション ポンド/ドル

ポイント
【ポンドネットショート10週連続増加】
5月10日時点でポンドのポジションは、ドルに対して8.0万枚の売り越し(ネットショート)。
ロングの取り崩し度合いが大きかったことから、ネットショートは前週から0.6万枚増加。
期間中のポンド/ドル相場は、BOEの金融政策報告書で2023年の成長率が-0.25%に落ち込むとの見方が示されたことなどからポンド売りに拍車がかかり、一時1.2261ドル前後まで下落した。
ポンドネットショートは8.0万枚まで増加しており、投機筋はポンド弱気の見通しをさらに強めている様子が窺える。
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IMMポジション
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神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。
