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FX「円を猛追、雲切り裂く。21年9月以来の雲上となるか。株価は世界最強」トルコリラ見通し

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総括

FX「円を猛追、雲切り裂く。21年9月以来の雲上となるか。株価は世界最強」トルコリラ見通し

通貨最下位、株価首位
予想レンジ トルコリラ/円 8.0-9.0

(ポイント)
*リラは弱いが、ウクライナ危機以降は円より強くなってきた
*株価は世界最強
*21年9月16日以来の雲の上となるか
*貿易・経常収支は赤字が続く
*今週の政策金利も大統領方針で14%で据え置きか
*リラ特別預金の増加もリラを支えている
*3月CPIは61.14%
*S&Pは格下げを実施
*外貨準備減少
*非居住者にも特別リラ預金制度適用
*トルコはロシアに経済制裁を課していない
*エルドアン政権が与党に有利な選挙制度改革を計画している
*主要食品の付加価値税を1%に引き下げ
*トルコ実業界はリラの対ドルレートを9から14の間で推移することを望む

(リラは弱いが円はさらに弱く、ウクライナ危機以降)
リラは弱いが円はさらに弱く、リラ円はコツコツ回復している。対ドルではウクライナ危機の発生の2月24日より0.83%安いが、円は対ドルで9.1%安く、リラ円は8.94%回復している。ただ年初来では依然最弱通貨だ。格下げ、ウクライナ紛争の影響を受けての物価上昇、継続する貿易赤字、弱い製造業PMIと続いた。

 3月の消費者物価上昇率は前年比61.14%で、20年ぶりの高水準となった。ウクライナ情勢の緊迫化でエネルギーやコモディティーが高騰した。昨年末のリラ急落も影響した。中銀のインフレ目標は前年比5%だがゴールドマンサックスは2022年は65%を下回らないと予想している。かけ離れている目標だ。

(2月も経常赤字続く)
 2月のトルコの経常赤字は51.5億ドルと、前年同月の2倍以上となった。エネルギーの輸入コストが急増した。
1-2月の経常赤字は121.4億ドル。前年2月の経常赤字は24.2億ドルだった。
2021年の経常赤字は149億ドル。エルドアン大統領は、慢性的な経常赤字を是正することを主要目標の一つに掲げているが、ロシアのウクライナ侵攻で原油、天然ガス、穀物の価格が急騰し、目標達成が難しくなっている。

(政策金利は)
 政策金利の決定がある。政策金利は高インフレでも大統領の独自の方針で14%に据え置かれそうだ。

(大統領がいつもの誓い)
エルドアン大統領は4月6日、インフレの上昇から国を守ることを誓い、世界の10大経済国の1つになるという政府の目標を繰り返した。
 「トルコ経済は世界の10の経済の1つになる準備ができているので、私たちはこの機会を不注意で思慮のないステップで無駄にしない。私たちは、インフレで市民を押しつぶさない方法でここから抜け出します。私たちは忍耐強く、忍耐強く、そして私たちの国と一緒に戦うでしょう、そして私たちは良い結果に到達するでしょう」と発言した。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

週足、4週連続陽線でボリバン中位上抜く

 日足、雲中を上昇。3月29日の高値8.437も上抜く。ボリバン2σ上限。4月1日-4月11日の上昇ラインがサポート。2月11日-4月11日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。20日線上向き。
 週足、4週連続陽線。今週も陽線スタート。3月28日週-4月4日週の上昇ラインがサポート。12月27日週-3月28日週の下降ラインを上抜くか。ボリバン中位上抜く。
 月足、21年12月-22年3月の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ下限。21年9月-10月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、7年連続陰線。22年は寄り引き同時に近づいてきた。18年-21年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

トルコの株価はこんなに強い

イスタンブール100指数は年初来31.84%高で世界最強。世界最弱の通貨も安定してきたらからか。ウクライナやトルコとは隣り同士。経済制裁の悪影響を受けて弱いユーロ圏の株とは大違いだ。トルコはロシアに経済制裁を課していない。

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情報提供元:FX湘南投資グループ
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