今晩はFOMCです。
年内の政策金利も目標水準(利上げ回数)、テーパリング終了時期前倒し(2月)、初回利上げ時期、バランスシート縮小の開始時期、これらが話し合われて市場に発信されることでしょう。
もはや2021年12月の市場コンセンサスよりもさらに前倒しとなっており、FRB当局者は収まらないインフレに焦りを感じ始めているのではないでしょうか。
今月、再び原油価格は高値を更新し、2月10日木曜に発表される米CPIはさらに上昇をすると考えます。
そして、現在はロシアがウクライナ侵攻の体制を整えており、これも原油価格の大きな上昇要因です。
スタグフレーション化は避けられない展開となり、上半期ですら、インフレ率は高止まりを見せる可能性がありそうです。
そしてこれらの値動きがここ2週間で急に出てきました。急速なインフレ率上昇懸念がリスクオフとして認識され、米株大幅安→円買いとなっているわけです。
よって米国や各国は利上げをするでしょうが、単純にその国の通貨高につながっていくことにはならなさそうです。
目次
▼ドル/円は重要局面
▼リスクオフでもドル買い相場でも、対応しやすい?
ドル/円は重要局面
ドル/円週足です。並行チャネルラインの下限ポイントに到達をしており、まさに割れそうな水準で推移をしております。
FOMCの結果次第で、大きく割り込む展開か、逆に反発か、非常に重要なポイントに差し掛かっていることがわかります。
ここからは完全に個人的なイメージなのですが、FOMC発表後、過度なタカ派にならない限りは、一旦反発、米株市場も落ち着きを取り戻し、上昇、ドルも上昇、といったイメージがあります。
ただし、そのリスクオンも数日以内となり、マーケットの目線は、ロシア・ウクライナ問題に移行していくでしょう。
また金曜日のNY時間ぐらいから早ければリスクオフ方向に動き出すイメージももって、マーケットと向き合っていこうと考えております。
リスクオフでもドル買い相場でも、対応しやすい?
NZドル/米ドルの週足です。
この1週間、比較的トレードしやすかったのが、NZD売りトレードです。僕は対ドルでも円建てでもショートをしてNZD売りを行っていたのですが、こちらは順調に下落トレンドが発展し、トレードしやすかった印象です。
燃料価格上昇もありますが、NZDはソフトコモディティ価格に連動をしやすいので、原油や石炭高にさほど通貨高になることはありません。
またロシア・ウクライナ問題がさらに溝を深めるとなると、リスクオフです。
NZドル/円(NZD/JPY)はもちろんですが、NZドル/米ドル(NZD/USD)の売りどちらも対応できるでしょう。
個人的には米国が利上げを急ぎ、NZドルをもしかしたら上回るペースでの利上げがあるかもしれませんから、やはりNZD/USDショート戦略は無難かな、と考えております。
チャートは週足ですが、サポートライン0.6700ラインを少し割り込んできました。
単純ですが、本日明日の個人的な戦略で恐縮ですが、このラインを起点に売りトレードをしかけようと考えております。
週足なので、0.6700-0.6750 ゾーンで意識をしておきます。
ターゲットは0.6500付近のフィボナッチ50%押し水準手前です。
大型オプションもあるでしょうから、トリガーに向けて投機筋の攻防が見られるかもしれません。
個人的には、来月も含めて、NZD/USD戦略中心で仕掛けていこうと考えております。
ドル買いとリスクオフ、両方に対応した通貨ペア選択が直近の肝となりそうです。
ご参考ください。
【ひろぴー氏出演動画】
【インタビュー】
「初心者から上級者まで相場観が一致したときが一番危険」(前編)
<もくじ>
・幼稚園児 投資に目覚める
・どこか引っかかる感じを大切に
・個人投資家におすすめ書籍と読む時期
「低勝率型こそ1憶円への近道」(中編)
<もくじ>
・勝率は低いほうがいい
・その失敗が糧となる!?
・他の金融商品も考え方は一緒
・日銀緩和のときに活きた投資の勉強
・決済はむずかしい
・低レバレッジでリスクを抑える
「はじめて話す 外為注文情報 活用法」(後編)
<もくじ>
・損切り注文の功罪
・シグナル、逆シグナル
・検証の果てに
・ローソク足は基本どおり見る
・外為注文情報の活用
・レポートの勧め
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。