豪ドル/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
直近1週間のポイント
・豪12月雇用統計好結果
・FOMCタカ派化観測
・ウクライナ情勢懸念
・豪10-12月期CPI上振れ
豪ドル/円は1カ月ぶり安値へと軟化
20日には豪12月雇用統計の好結果などもあって82.9円台へと上昇する場面もありましたが、21日には81円台半ばへと急落。
米連邦公開市場委員会(FOMC)が翌週の会合で想定以上にタカ派スタンスを強めるとの警戒が高まり世界的に株価が下落した事が豪ドルの重しとなりました。
24日にはロシアとウクライナの軍事衝突を巡る懸念も相まってNYダウ平均が一時1100ドル値下がり。
リスク回避の豪ドル売り・円買いが活発化すると、昨年12月21日以来の安値となる80.69円前後まで下落しました。
その後は、米国株の下げ渋りや、豪10-12月期消費者物価指数の上振れ(25日)を受けて81円台後半へと反発しましたが、26日時点でも82円台は回復できておらず上値の重い展開となっています。
注目ポイントはRBA
2月1日に豪中銀(RBA)が金融政策発表を行います。
政策金利は0.10%に据え置かれる公算ですが、年内の利上げ開始の可能性を認めるのか声明に注目が集まりそうです。
RBAは前回12月の声明で、中心シナリオとして「基調インフレ率は2023年に(目標の中間値である)2.5%に達する」との見通しを示しました。
しかし、25日に発表された2021年10-12月期消費者物価指数は前年比+3.5%に加速。
基調インフレ率も+2.65%に加速しました。
先に発表された12月雇用統計も好結果となっただけに、「利上げにはしばらく時間がかかる」としていた声明の文言が修正される可能性があるでしょう。
市場では早ければ5月にも利上げ開始との見方が浮上しています。
RBAがこうした市場の見方を追認すれば豪ドルは上昇する見通しです。
ただ、利上げ期待が高まりつつあるだけに、RBAが慎重な声明のトーンを維持すれば豪ドルは反落する可能性もあるでしょう。
また、このところ米国の引き締め観測やウクライナ情勢への懸念から市場心理が不安定化しています。
世界の株価や国際商品価格の動向も豪ドル/円相場の要注目ポイントと言えるでしょう。
来週までの豪ドル/円の見通し
予想レンジ
80.250~83.000円
基調
不安定
来週までの注目ポイント
☆2/1 RBA政策金利
・世界の株価と国際商品価格の動向
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