今晩は米連邦公開市場委員会(FOMC)、明日は欧州中銀(ECB)理事会と重要経済指標が続きます。
今年の9-10月の為替市場はトレンドが出やすく、取りやすい相場でしたが、11月になってから乱高下が激しく、難易度が極めて高い相場が続いております。
今週のイベントを機に、年末に向けて今年最後のトレンドが出てくれることに期待して相場を見て行きましょう。
【個人的な見解】
・ドル買い、FOMCのテーパリング縮小ペースが加速して3月終了、来年の利上げが2回織り込まれる(ドットチャート)
サプライズ:テーパリングの2月終了や来年の利上げ2.5-3.0回を織り込む(ドットチャート)
ネガティブ:テーパリングが4月以降終了、利上げ2回未満を織り込む(ドットチャート)
上記を前提に、いずれにしてもドル買い要素のファンダメンタルズで、問題はないのですが、最低条件のテーパリング3月終了、利上げ2回程度の予想ならば、ドルは瞬間買われ、その後、反落のようなイメージを持っております。
その場合は、ユーロ/ドルなどは上昇、ドル/円は反落するでしょう。
この値動きに注意し、持っているドル買いポジションはFOMCまでに縮小を狙ってトレードしていこうと思います。
目次
▼ドル/円日足113.95円ブレイクあるか?
▼FOMC前に仕掛けが入るか?
▼ユーロ/ドルも売られすぎ?
ドル円/日足113.95円ブレイクあるか?
ドル/円日足です。ヘッドアンドショルダーズを形成中?でしょうか。
115.50円をつけてから大きく反落、112.50付近を安値に反発し、113.50円を挟んで小動きの展開が続いておりました。
今晩のFOMC待ちの様相ですが、個人的にはFOMC前にもう一段、攻め込み、もしかしたら114.00円以上にある短期のストップをハントしてもう一歩の上昇もあるのではないかとも個人的には考えております。
RCI的には反落失敗の形状をしており、ファンダメンタルズを加味せずに分析しますと、再び上方向のトレードは十分ありです。
短期的な上方向の値動きはまだ諦めておりません。
FOMC前に仕掛けが入るか?
ドル/円の4時間足で短期的な分析もいれておきます。
マーケットが薄い状態で、本日の欧州時間、NY時間にて、遊びの値動きが先に出てしまった場合は、ドル/円は114円のストップを狩って上昇しやすいでしょう。
よって、114.20-114.50円ゾーンで手仕舞いしたいと考えております。
その後反落し、FOMCを迎えるイメージです。指標発表直前までどう仕掛けが入るか、注目ですのでエントリーロットは抑えて臨みたいところです。
ユーロ/ドルも売られすぎ?
ユーロ/ドル日足です。
この3週間、1.1230-1.1350程度の狭いレンジで推移が続いております。
もう少し反発の余地があり、調整があってもおかしくないとは思っていたのですが、想定していた以上に上値が重かったです。
ドル/円の日足RCIと同じく、ユーロ/ドルは反発失敗形状となっておりました、次の下値を追い込む場合は、安値更新がありえると想像しております。
非常に悩ましい局面ですが、ユーロ/ドルは下値を更新し、今週末から来週にかけてボトムを作り、年末に向けて反発方向かな?とも考えております。(※あくまで、FOMC、ECB前ですので、期待はしないでください(笑)
今週に限ってはオブラートな予想になり恐縮ですが、基本ドル買い目線ではいるものの、前述通り、FOMCが想定していたような近しい内容ですと、一旦、ドル買い相場は終わり、市場全体大きくポジション調整が入ると予想します(短期的なドル売り)。
その場合、むしろ株高の可能性もありますので、その場合はクロス円の上昇も併せて狙えるかもしれません。
今週後半のざっくりとした戦略は以上になります。
ファンダメンタルズ:ドル買い
大方予想通り→ドル売りに警戒
このような作戦でいきたいと思います。
【ひろぴー氏出演動画】
【インタビュー】
「初心者から上級者まで相場観が一致したときが一番危険」(前編)
<もくじ>
・幼稚園児 投資に目覚める
・どこか引っかかる感じを大切に
・個人投資家におすすめ書籍と読む時期
「低勝率型こそ1憶円への近道」(中編)
<もくじ>
・勝率は低いほうがいい
・その失敗が糧となる!?
・他の金融商品も考え方は一緒
・日銀緩和のときに活きた投資の勉強
・決済はむずかしい
・低レバレッジでリスクを抑える
「はじめて話す 外為注文情報 活用法」(後編)
<もくじ>
・損切り注文の功罪
・シグナル、逆シグナル
・検証の果てに
・ローソク足は基本どおり見る
・外為注文情報の活用
・レポートの勧め
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。