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FX「「悪い円高への危惧」南アのオミクロン速報つき」

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総括

FX「「悪い円高への危惧」南アのオミクロン速報つき」

ドル円=111-116、ユーロ円126-131 、ユーロドル=1.10-1.15

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨9位(11位)、株価12位(11位)、原油備蓄放出とオミクロンでリスク回避の円買い続く。株安円高を放置すれば悪い円高へ」
「*速報=南ア大統領=オミクロン株については症状は軽度から中等
 警戒レベルは1のまま 今後見直すかもしれない
 ワクチン接種を義務化する」

 原油高による円安、コロナ禍から回復というリスク選好の円安、秋の需給の円安の調整がさらに入った。前週触れた米国主導の世界的な原油備蓄放出で原油価格が下落し11月は円相場は対ドル以外で円高となりつつあり、11月15日週を終えて11月は12通貨中で3位となっていた。さらにこれに南アで新しいコロナウィルス(オミクロン)が発見され、多数の国が渡航制限を課したために、20年3月のようなリスク回避の流れとなり円やスイスが買われ円は月間首位に立った。20年3月も同じような現象があった。ただ20年3月は世界協調の金融緩和を行い徐々に流れはリスク選好に変った。それが最近まで続いていた。ただ現在はもう世界で金融緩和を続けることは出来ない高インフレになっているので、オミクロン対応のワクチンが開発されてもリスク選好の20年3月のような急激な円安に戻るのは難しいかもしれない。
 経済対策も株価を引き上げるものは感じられず、出たり入ったりする金融所得増税で株が上がりきらない。55兆円の景気対策も株価が下がれば効果を相殺してしまう。また政府が企業に賃金引上げを要請したり、雇用保険を引き上げたりすれば企業の活動も成約されてしまう。株価が下がれば、海外資産を処分したりしてリスク回避の円高となる。株安と放置しては景気回復も対外純資産の価値を高める円安にはならないのではないか。

*米ドル「通貨2位(3位)、株価(NYダウ)5位(7位)、大統領が目指す原油価格下落となったが急激すぎて混乱。オミクロン対応ワクチンがカギ」
石油備蓄放出報道と南アの新しいコロナウィルス(オミクロン)発見で原油など資源価格が急落、CRBも急低下、米金利も低下、株価も暴落、ドルも下げることとなった。バイデン大統領が望む高インフレ抑制が一気に進んだが、速度が速すぎて株価まで大幅下落することとなった。米ドルは対円で弱含んだが、世界的なリスク回避の流れで資源・新興国通貨が下落し年間順位ではカナダを抜いて2位に浮上した。米国の
テーパリングのスピードの減速や利上げ開始の前倒しが後退するかは、オミクロン対応のワクチンの開発次第だろう。ワクチン開発会社は100日程度で対応できると表明している。ただ米国の感染者数は日々10万人に近く死者も1000人以上出ていることは悲しいことだ。財政の崖の問題、バイデン大統領の支持率低下もあり、米国が完全に強いわけではない。
 ミシガン大消費者マインド指数(確定値)は67.4と前月の71.7から低下した。コロナ禍がもたらした供給制約が根源ではある。5-10年先のインフレ期待は3%と、速報値から小幅に上方修正された。1年先のインフレ期待は4.9%で2008年以来の高水準となった。労働市場の改善が続く一方、消費者物価は数十年来のペースで上昇している。最近の消費者マインド悪化はこの先の需要軟化の前触れかもしれないとされていう。生活水準が低下したとの不満は過去6カ月で倍に増えている。それゆえにバイデン大統領が原油備蓄放出という決断を下した。今週は11月の雇用統計が発表される。今回のオミクロンショックは反映されずやや強い数字が予想されている。

*ユーロ「通貨7位(10位)、株価8位(5位)DAX)、ラガルドECB総裁は終始一貫してインフレは一時的の持論変えず。コロナ感染拡大は悪材料」
 ユーロは対円では値を下げたが、トルコ、南アなどから発するリスク回避の流れの中で、新興国通貨が下落し年間での順位は10位から7位へ上げた。ラガルド総裁は終始一貫、インフレについての主張を変えていない。ラガルド総裁は、新型コロナウイルスの新たな変異株の出現と感染再拡大が脅威になっているにもかかわらず、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を予定通りに終了させる考えを示した。12月の次回理事会で決定される可能性があると示唆した。またラガルド総裁は、ECBは必要に応じて対応するとしながらも「インフレは注目を浴びており、多くの人が懸念しているが、われわれは長続きしないと予想している。来年になれば落ち着くだろう。1月にもインフレ率は低下に向かうと予想している」と述べた。
 さて、ドイツ南部バイエルン州当局は新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染者2人が確認されたと発表した。イタリアも南ア北東にあるモザンビークからの渡航者がオミクロン株に感染していたと明らかにした。オランダでは南アから帰国した61人が陽性と判明し、オミクロン株かどうか解析が進められている。オーストリア政府は既存のコロナウィルス感染拡大で既に完全ロックダウンを再導入した。感染が拡大している隣国ドイツも追随するとの観測が浮上している。今週はその中で11月消費者物価が発表される。またウクライナではロシアに近いとされる人物によるクーデターの噂があり不穏な状況が続く。

*ポンド「通貨4位(4位)、株価10位(11位)、オミクロンショックで利上げシナリオに狂いが生じるか。リスク回避で売られるのはポンドかドルか。ワクチン次第」
 引き続き、基本的には利上げの話があるが決定的ではなく、コロナ感染者拡大や「オミクロン」ショックもあり不安要因がある。FRBのパウエル議長の再任もあり、対ドルで下落していたが、「オミクロンショック」では、11月26日の米株市場も下落しドル売りも強まりポンドが反発した。オミクロンショックでのリスク回避でより売られるのはドルかポンドかは微妙なところだ。英国は国内でコロナ感染が再拡大していたところに南アのオミクロンショックが加わり英国自身の経済活動も停滞するだろう。金融政策の基本は10月の消費者物価が前年比4.2%上昇と、10年ぶりの高い伸びとなり利上げ観測が強まっている。10月
の小売売上高は前月比0.8%増と、予想の0.5%増を上回る伸びとなったからだ。
 ただ英中銀チーフエコノミストのピル氏は、新型コロナウイルスの新たな変異株やロックダウンの再導入リスクが景気回復に対する政策当局者の見方を一変させる可能性があると述べた。
新たな変異株が英国にやってくれば、数カ月以内に金利は上昇する必要があるとした英中銀のガイダンスに狂いが生じることもあり得ると指摘した。南アで最近特定された変異株への懸念から、世界の金融市場が混乱している。忘れかけていた楽しいクリスマス直前に利上げを敢行できるかの迷いも生じるだろう。

*豪ドル「通貨8位(8位)、株価9位(10位)、4週連続陰線。3Q・GDPはマイナス成長か。望みは4Qの景気回復」
 対円、対ドルで4週連続陰線と弱い。今週発表される3Q・GDPの予想も前期比2.5%減と弱い。10月は10月はテーパリング示唆で買われてたが、その後の指標は弱く、NZのように利上げを実施する迄には至らない。10月の雇用統計の悪化や賃金指数の伸び悩みが利上げを阻んでいる。3Qの企業設備投資は前期比2.2%減予弱かった。
ロウRBA総裁は「最新のデータと予測は22年のキャッシュレート引き上げを正当化しない」とした上で、最初の利上げについて24年より前には引き続きなさそうに思われると語った。
 海外要因も弱い。中国の景気減速もあり資源価格も下落している。「北京冬季五輪への政府高官の派遣見送りを検討している」との報道もあり対中関係は改善しそうもない。さらにオミクロンショックがリスク回避の豪ドル売りを誘った。望みがあるとすれば、コロナ規制を解除して4Qからは経済指標が上回る見込みだ。10月の小売売上高は、前月比4.9%増加し、予想の2.5%増を大幅に上回った。実質的な個人消費は今四半期中に10%回復し、デルタ株の感染拡大前のピークにかなり近い水準になる可能性があるとされている。ワクチン接種率が86%に達し、シドニーとメルボルンでウイルス対策の規制がほぼ解除される中、堅調な消費が続いている兆候が示されている。

*NZドル「通貨6位(5位)、株価15位(15位)、政策金利は0.25%引き上げも、3Q・小売売上悪化やマイナス成長予想で4週連続下落」
 豪ドルよりは強いが、対円、対ドルで4週連続陰線となった。今年最後の政策金利決定では予想通り0.25%引き上げられ0.75%となった。新型コロナウイルス規制の緩和が経済活動を支援する中、インフレ圧力が増していることや住宅価格の高騰を受け、前回10月会合に続き金融引き締めを決定した。オア中銀総裁は0.5%引き上げ含むさまざまな選択肢を検討したが、0.25%の引き上げが「最適」との結論に達したと説明。「0.25%の幅で段階的に利上げし、政策金利を中立水準をやや上回る水準に持っていくのが、最もバランスの取れたアプローチだと現時点では判断している」と追加利上げを示唆した。中銀の予測はより積極的な引き締めサイクルを示唆しており、2023年までに2.5%に達し、24年12月までにはさらに引き上げられる見通しとなっている。
 ただNZドルは下落した。3Qの小売売上が前期比8.1%減、前年比5.2%減と弱かったことや、3Q・GDPも前期比マイナス成長の見通しとなっているからだ。さらには海外要因も弱い。貿易を依存する中国経済の減速や先週の「オミクロン」ショックでのリスク回避でのNZドル売りが強まった

テクニカル分析

*ドル円「ボリバン2σ上限から一気に下限へ。週足は2週連続上ヒゲが長い」
日足、11月27日の大陰線で5日線と20日線が下向きに転じる。スポットが20日線を下抜く。11月10日-19日の上昇ラインがサポート。11月17日-19日の下降ラインが上値抵抗。11月25日の陰線をきっかけに11月23日-24日の上昇ラインなどを下抜く。9月22日-11月26日の上昇ラインがサポート。雲上限とボリバン2σ下限に近い。
週足、ボリバン2σ上限を越えるも、長い上ヒゲを残し陰線で終わる。2週連続上ヒゲが長い。11月8日週-22日週の上昇ラインがサポート。ボリバン上位。
月足、陰転。ボリバン2σ上限越えから下落。21年9月-10月の上昇ラインがサポート。雲の上。
年足、2020年まで5年連続年足陰線だが、今年はここまで陽線。15年-20年の下降ラインを上抜く。16-20年の上昇ラインがサポート。

*ユーロドル「日足、週足で反発、5日線上向く」
日足、ボリバン一時2σ下限を下抜くも11月26日は大陽線で反発。11月24日-26日の上昇ラインがサポート。11月9日-10日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向く。
週足、ボリバン3σ下限から反発し2σ下限へ。11月15日週-22日週の下降ラインが上値抵抗だが上抜くか。
月足、11月はここまで陰線も少し下ヒゲが伸びる。ボリバン下位。21年6月-9月の下降ラインが上値抵抗。サポートは2σ下限。
年足、18年-19年の下降ラインを上抜く。17年‐20年の上昇ラインがサポート。14年‐20年の下降ラインも上抜いたが下抜き返す。

*ユーロ円「6週連続週足陰線、日足は再びボリバン2σ下限へ下落」
日足、ボリバン3σ下限から反発も11月19日-24日の上昇ラインを下抜き、再びボリバン下限へ下落。11月25日-26日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。
週足、6週連続陰線。ボリバン2σ下限では下げ止まる。先週は上ヒゲが長い。11月15日週-22日週の下降ラインが上値抵抗。1月18日週-11月22日週の上昇ラインがサポート。雲中。
月足、10月は5か月ぶり陽線。今月は大陰線。9月-10月の上昇ラインを下抜く。6月-10月の下降ラインが上値抵抗。雲の上。
年足、18年-19年の下降ラインを上抜く。16年-20年の上昇ラインがサポート。15年-18年の下降ラインも上抜くも長い上ヒゲを出し戻ってきた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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