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FX「「自民絶対安定多数」と「維新躍進」は安心感」

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総括

FX「「自民絶対安定多数」と「維新躍進」は安心感」

ドル円=111-116、ユーロ円129-134 、ユーロドル=1.13-1.18

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨11位(11位)、株価11位(11位)、「自民絶対安定多数」と「維新躍進」は安心感。円安でも成長・物価見通し引き下げ、株価伸び悩みは心配」(中国の市場参入の影響が今頃出始めたのか)

 衆院選挙では、「自民絶対安定多数」と「維新躍進」目立った。立憲民主が株高を批判していたことは市場に不安感を与えていたがそれは否定された。また維新は増税より「身を切る改革」を掲げ、自民党との違いを強調する戦略が奏功した。市場は選挙結果を好感するだろう。

 秋の円安が続いているが、何か盛り上がらないのは、日銀や財務省が成長率も物価見通しも下方修正し、欧米株、資源国株と比べると日経平均が伸び悩んでいることだろう。日本に元気がなくなっているのに、急にこれまでの経緯も説明せずに財務省が緊縮財政を示唆しそれに政治家か何も意見も言わず役人の意見に従っているように見えるのも民主主義の衰えとも見える。円安を活用できない社会になっているのだろうか、ただ円高にすれば、さらに景気は悪化するだろう。政治家も為替相場に神経質すぎる。今年はG20で為替相場が話題になったこともなく、スイスなどは通貨高を是正しようと介入しているのに、日本だけは114円になっただけで官房副長官や日銀総裁が相場を気にし始めている。余計なことだ。
 7~9月期のGDPの予測平均は前期比年率で0.7%減となっている。貿易収支では黒字が減少し均衡しつつある。今年は膨大な所得黒字の円買いを外貨投信や機関投資らの外貨投資の円売りで相殺している。投資家の動きは、数年続くわけでもなく、利食いの外貨売りも入れば需給が一転してしまうが、暫くは外国株の勢いや利回りが高い外国債を狙って円売りが暫く続くだろう。GPIFなど年金もポートフォリオを外国投資に重きを置いているので、輸出業者のみならず、投資家にとっても円安がメリットとなる。良い円安、悪い円安の議論は日本に対外純資産が3.2兆ドルあるだけに、議論する意味もなく円安がいいのである。日本の元気のなさは、2000年から本格的に市場経済に参入し日本の輸出を奪った中国経済の影響が今頃出始めたのだろうか。日本、いや個人も新たな戦略で進んで行かないといけない。金融市場拡大もその一つだが、関連税の引き上げが模索されては成長の芽を摘まれそうだ。

*米ドル「通貨4位(4位)、株価(NYダウ)3位(4位)、米国の強さはドルよりも株価に現れる。貿易赤字国だから」

 10月のドルは12通貨中8位と強くはなかった。9月末のような期末のテクニカルなドル上げがないと、利上げ観測があっても膨大な貿易赤字が邪魔をして上昇を抑え込む。ただ従来通り景気はしっかりしている。中国同様に3QのGDPは減速したが、9月の個人消費支出は前月比0.6%増と、予想の0.5%増を上回った。10月23日までの1週間の新規失業保険申請件数は28万1000件と、前週から1万件減少し、新型コロナウイルス感染拡大が始まった2020年3月中旬以来の低水準を更新した。30万件を下回るのは3週連続。9月の耐久財受注統計は、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財の受注が前月から0.8%増えた。米景気の強さは貿易赤字のあるドルよりも株価により鮮明に反映されるようだ。
  バイデン米大統領は、自身の看板政策の一つである気候変動・社会保障関連歳出法案を巡り、規模を1兆7500億ドルとする新たな枠組みを発表し、民主党内での全面的な支持の獲得に自信を表明した。ホワイトハウスは、すでに上院民主党50人全員の支持を得ており、下院でも可決されると確信しているとした。
 さて今週のFOMCでは、テーパリングに関し発表すると見込まれているが、市場はテーパリング後の利上げに注目している。
米債は利上げサイクルの早期開始につながる高インフレを巡るFRBの懸念に敏感に反応している。弱いGDPを受けても来夏に利上げに踏み切るとの観測は変わらず。FF金利先物は、来年6月に利上げが実施される確率は80%以上、7月までに利上げが実施される確率は100%であることを示す水準にある。また今週は10月雇用統計があるが、非農業部門雇用者数は45万人の増加予想と強い。

*ユーロ「通貨10位(10位)、株価5位(5位)DAX)、市場とラガルド総裁の利上げへの見方が異なる不安あり。弱含み」

 10月のユーロは対ドルで3か月ぶりに陽線となりそうであったが、10月最終日に急落し陰線となった。利上げ予想を強めることが出来ない不安がまだある。10月のユーロ圏消費者物価指数は前年比4.1%上昇と、13年ぶりの高い伸びを記録した。一方、3Qのユーロ圏GDPは前期比2.2%増で予想を上回り、1年ぶりの大幅増加。夏の間経済活動が活発化したことを示した。ただユーロ圏の牽引車である独の3Q・GDPは前期比1.8%増で、予想の2.2%増を下回った。供給問題が製造業に影響した。独のIFO業況指数、10月は4カ月連続低下となった。独連邦銀行は月報で、製造業が引き続き供給不足に苦しみ、サービス需要が減退しているとして、独の経済成長が4Qに急減速する公算を示した。
 ECBのコメントには力強さはない。ECB理事会では、現行の金融政策の維持を決定、市場で物価上昇に対応するためにECBは来年にも利上げを迫られるとの見方が出る中、ラガルド総裁は、来年には物価圧力は緩和するとの考えを示し、こうした見方を退けた。総裁は「賃金の動向に非常に注意を払っている。それはもちろん基調的なインフレを分析するという目的のために極めて重要だ。しかし、今日のデータに基づけば、賃金の持続的な上昇を確信する理由はない」とした。ただユーロは全体的に弱いが、成長見通し、物価見通しをともに引き下げた日本の円よりはしっかりしているのは膨大な貿易黒字によるものだ。

*ポンド「通貨3位(3位)、株価8位(8位)、利上げに踏み込むか、インフレは一時的で様子見か」

 暴れん坊のポンドとしては今年は資源価格の上昇もあり上位で安定している。株価も堅調だ。スナク英財務相は今年の経済成長率が1973年以来最大となる見通しだと述べた。予算責任局(OBR)の予測によれば、今年の英経済成長率は6.5%に達する。従来予想では4%が見込まれていた。昨年はマイナス10%程度だった。来年のインフレ率について平均4%と予想した。 市場は11月4日に0.15%の利上げをほぼ完全に織り込んでいる。エコノミストのコンセンサス予想では、中銀が22年序盤まで利上げを待つと見込まれている。テンレイロ英中銀委員は、労働市場と同様に、国内外のサプライチェーンの混乱長期化について深く知るには、さらに時間が必要だと説明したこともある。「供給網混乱の影響は一時的となるはずで、一部製品の供給が増え、需要がコロナ前の消費パターンに回帰すれば、解消するだろう」と予想。需要回帰のスピードが「主な不透明要因で、世界的なコロナの感染動向と相関する見込みだ」と語った。英経済の回復鈍化が、今後数カ月間にわたり続く公算が大きいとの見方も示した。
HSBCは7対2で金利据え置きが決まると見込まれている。利上げを支持するのは9月会合で債券購入の早期終了を主張したソーンダース委員とラムズデン副総裁の2人にとどまるだろうとの見方を示した。
9月の消費者物価指数は前年同月比3.1%上昇と、8月の3.2%上昇から伸びが鈍化したことも影響がある。コロナ感染者も1日当たり4万人越えと不安要因である。

*豪ドル「通貨5位(68位)、株価9位(7位)、サプライズのRBAオペ見送りで上昇。今週理事会に注目」

 10月は最強通貨となった。石炭価格の上昇で強含んだが、中国景気の減速と石炭価格の急落で落ち込みかけたところへ、RBAが10月28日の定例オペで、3年債利回り目標の対象である2024年4月償還債の買い入れを見送った。これを受けて同国債の利回りは目標を大きく上回る水準に急上昇し、市場の早期利上げ観測が強まり豪ドルもしっかりした。RBAはイールドカーブ・コントロールを導入し残存期間3年の国債利回りを政策金利と同水準に抑え、現在は0.1%を誘導目標としていたがそれを放棄した。 背景には3Qのコアインフレ率が前年比2.1%上昇で6年ぶりの高水準となり、中銀の目標レンジである2-3%に戻ったことがある。利上げには賃金上昇率が3%になることも掲げているRBAだが、それはまだ1.7%の上昇なので今後はここに注目したい。9月の小売売上高は前月比1.3%増と、4カ月ぶりに増加に転じた。
新型コロナウイルス感染抑制策のロックダウンが一部解除されたことが消費を後押しした。今週はRBA理事会がある。3年債利回り目標の対象銘柄を償還の早いものに変更するか、廃止するなどの修正を発表するとの観測が広がっている。また豪経済に影響する中国の景気減速にも注目したい。

*NZドル「通貨5位(6位)、株価15位(15位)、10月は2位、年間でも5位へ浮上。今週は失業率に注目したい」

 いち早く、10月初めに利上げを行ったNZ中銀だが、その後も3Qの消費者物価上昇もあり、追加利上げ観測も出ている。懸念はコロナ感染抑制では優等生のNZで感染者が増加していることだ。南部のクライストチャーチでも、新型コロナウイルスの新規感染者が2人確認された。市内で感染者が出るのは約1年ぶり。デルタ株の流行が拡大している。感染した1人は感染の広がるオークランドから最近戻ってきた。2か月以上にわたってロックダウンを行ってきただけに、11月3日発表の3Q失業率に影響するか注目したい。2Qは4%で3Qは3.9%の予想だ。
 良い話としては、英国とNZが関税引き下げとサービス貿易の改善を目的とした自由貿易協定(FTA)で基本合意したことだ。また財政赤字が大幅に縮小したことがある。それでもインフレ懸念で国債利回りは
先進国では高い2.6%に上昇し、海外から資金が流入しNZドルを支えている。

テクニカル分析

*ドル円「6日ぶりに5日線上向く」
日足、ボリバン2σ上限から反落。10月28-29日の上昇ラインがサポート。10月20日-29日の下降ラインが上値抵抗だが上抜くか。5日線上向き。
週足、10月18日週にボリバン3σ上限越えて反落。10月11日週-25日週の上昇ラインがサポート。10月18日週-25日週の下降ラインが上値抵抗。雲の上。
月足、21年9月-10月の上昇ラインがサポート。雲の上へ。ボリバン3σ上限に近づく。
年足、2020年まで5年連続年足陰線だが、今年はここまで陽線。15年-20年の下降ラインを上抜く。16-20年の上昇ラインがサポート。

*ユーロドル「10月末急落し月足と週足を陰線に」
日足、ボリバン2σ上限から急落。10月13日-29日の上昇ラインがサポート。9月3日-10月29日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向く。
週足、3週ぶり陰線でボリバン2σ下限まで下落。雲下限。8月30日週-10月25日週の下降ラインが上値抵抗。10月11日週-25日週の上昇ラインがサポート。
月足、10月最終日に陰転。20年3月-21年10月の上昇ラインがサポート。21年9月-10月の下降ラインが上値抵抗。サポートは雲上限。ボリバン中位を下抜く。
年足、18年-19年の下降ラインを上抜く。17年‐20年の上昇ラインがサポート。14年‐20年の下降ラインも上抜いたが下抜き返す。

*ユーロ円「2週連続陰線、上ヒゲ長い」
日足、10月28日-29日の上昇ラインがサポート。ボリバン中位近い。10月20日-29日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。
週足、2週連続陰線。上ヒゲ長い。10月18日週-25日週の下降ラインが上値抵抗。10月11日週-25日週の上昇ラインがサポート。
ボリバン2σ上限を上抜いて反落。10月11日週-18日週、10月4日週-11日週の上昇ラインがサポート。5月31週-10月18日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、10月は5か月ぶり陽線。9月-10月の上昇ラインがサポート。6月-10月の下降ラインが上値抵抗。雲の上。
年足、18年-19年の下降ラインを上抜く。16年-20年の上昇ラインがサポート。15年-18年の下降ラインも上抜く。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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