おはようございます。
■主要通貨ペアの前日の動き
出典:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の提示レート(Bid)をもとに作成
■三極通貨(ドル、ユーロ、円)
ドル/円が113.80円、ユーロ/円が132.01円、ユーロ/米ドルが1.1602ドルでオープン。
ユーロ/米ドルは大幅上昇。注目されたECB理事会では市場の予想通り金融政策の現状維持を決定したが、その後のラガルドECB総裁の記者会見が「想定していたよりタカ派的な内容だった」と受け止められてユーロ買いが強まった。ユーロ/米ドルは記者会見前には警戒感から1.1582ドルまで下落していたが、記者会見後には米主要株価3指数（NYダウ、S&P500、ナスダック総合）が上昇したことによるリスクオンの米ドル売りも相まって、1.1692ドルと9月28日以来の水準まで上値を伸ばし、その後も高値圏での動きとなった。ユーロ/円は東京時間から日経平均、欧州株価の下落を受けた円買いが先行する展開。ラガルド総裁の記者会見前には131.55円付近まで下落したものの、記者会見後にはユーロ/米ドルの反発に連れて上昇。NY時間午後には132.70円まで上値を伸ばした。
ドル/円は続落。対ユーロでの米ドル売りや、米株価の上昇を受けたリスクオンの米ドル売りから一時113.26円付近まで下落。NY時間午後に入ると、クロス円の上昇や米10年債利回りの上昇を受けて113.60円付近まで下げ幅を縮めた。
クローズ：ドル/円 113.55円 ユーロ/円 132.68円 ユーロ/米ドル 1.1685ドル。
■他通貨
ポンド/円が156.36円、ポンド/米ドルが1.3739ドルでオープン。
ポンド/米ドルは反発。ラガルドECB総裁の記者会見後の対ユーロでの米ドル売りや、米7-9月期GDPが2.0%と予想（2.6%）以上に4-6月期（6.7%）よりも鈍化していたことで、米ドル売りが強まったことから1.3814ドルまで上昇。その後は1.3790ドル台中心の動きとなった。
ポンド/円は東京時間に155.92円と日通し安値を付けた後は、ポンド/米ドルの動きに連れて底堅い動きに。ドル/円の下落の影響もあり156円台前半での動きが中心となったが、NY時間午後に入りドル/円が下げ幅を縮めたことで156.71円付近まで上昇した。
クローズ： ポンド/円156.65円 ポンド/米ドル1.3796ドル
豪ドル/円が85.51円 豪ドル/米ドルが0.7513ドルでオープン。
豪ドル/米ドルは5連騰。東京時間午前には原油価格の下落の影響から0.7479ドル付近まで下値を広げたものの、その後は反発。豪準備銀行（RBA）が3年債利回り目標の対象である2024年4月償還債の買い入れを見送ったことで、RBAによる早期利上げ観測が強まったこと、欧州時間に入り対ユーロでの米ドル売りや株価上昇による資源国通貨買いなどを支えに一時7月6日以来の0.7550ドル台まで上値を拡大した。
豪ドル/円も東京時間に85.12円付近まで下落後は底堅い動きに。NY時間午後に入りドル/円が下落幅を縮めたことで85.70円と日通し高値を付けた。
クローズ：豪ドル/円85.67円 豪ドル/米ドル0.7545ドル。
■前日の主な指標結果と発言
－南アフリカ9月卸売物価指数（ＰＰＩ）(前月比)0.9％(0.8％)
－南アフリカ9月卸売物価指数（ＰＰＩ）(前年同月比)7.8％(7.2％)
－日本日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表-0.10％(-0.10％)
08:50日本9月小売業販売額(前年同月比)-0.6％(-3.2％)
08:50日本9月百貨店・スーパー販売額（既存店）(前年同月比)-1.3％(-4.7％)
08:50日本前週分対外対内証券売買契約等の状況（対外中長期債）-6045億円(1兆2254億円)
08:50日本前週分対外対内証券売買契約等の状況（対内株式）2297億円(9583億円)
09:30オーストラリア7-9月期四半期輸入物価指数 (前期比)5.4％(1.9％)
黒田東彦日銀総裁
・予想物価上昇率は持ち直している
・国内景気、感染症の影響で引き続き厳しい状況にあるが基調としては持ち直している
・経済見通しのリスク、当面は下振れリスクが大きい
・必要な時点まで現行政策を継続
・日本でのインフレ高進リスクは極めて限定的
・円安の企業収益押上げ効果はより大きくなっている
・現時点でYCCによってさらなる円安にはなりそうにない
・現時点での円安は日本経済にマイナスではない
・為替相場、経済のファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが望ましい
・YCC、海外金利次第でほかの状況が等しければ円安促進
・現在の為替相場、経済のファンダメンタルズに反した動きとは思えない
・実質実効為替レートの水準について具体的なコメント控えたい
16:55ドイツ10月失業者数(前月比)-3.90万人(-3.10万人)
16:55ドイツ10月失業率5.4％(5.5％)
カブジュオール・トルコ中銀総裁
・先行指標はトルコの経済活動が強いことを示している
・パンデミックの経過が不透明である状況が続いている
・耐久財消費材の需要が低下している
・インフレ期待は2022年末にかけて収れんしてくる
・トルコリラ安は単に利下げが理由というわけではない
・為替レートは自由市場のなかでバランスを探している
・経常赤字がトルコの主要問題
・中銀は誰の影響も受けていない
18:00ユーロ圏10月経済信頼感118.6(117.8)
18:00ユーロ圏10月消費者信頼感（確定値）-4.8(-4.8)
20:45ユーロ圏欧州中央銀行（ＥＣＢ）政策金利0.00％(0.00％)
21:00ドイツ10月消費者物価指数（ＣＰＩ、速報値）(前月比)0.5％(0.0％)
21:00ドイツ10月消費者物価指数（ＣＰＩ、速報値）(前年同月比)4.5％(4.1％)
ラガルド欧州中央銀行(ＥＣＢ)総裁、定例記者会見
・ユーロ圏は強い回復を続けている
・インフレは一段と上昇すると予想
・インフレ圧力は2022年中に後退するはず
・ECBは必要ならばあらゆる手段で調整する
・第3四半期は強く成長した
・エネルギー価格の上昇は購買力を後退させる可能性
・インフレ高進の時期が予想より長く続く
・経済リスクは概ね均衡
・中期的にインフレは目標の2％を下回ると予想
・インフレが一時的であるという確信が現在の見方
・市場の利上げ期待はガイダンスに沿っていない
・PEPPのペースダウンはテーパリングではない
・PEPPは2022年3月で終了する予定
・PEPPの3月終了を信じる十分な根拠がある
21:30米国7-9月期四半期ＧＤＰ個人消費・速報値(前期比年率)1.6％(12.0％)
21:30米国7-9月期四半期コアＰＣＥ・速報値(前期比年率)4.5％(6.1％)
21:30米国7-9月期四半期実質国内総生産（ＧＤＰ、速報値）(前期比年率)2.0％(6.7％)
21:30米国前週分失業保険継続受給者数224.3万人(248.0万人)
21:30米国前週分新規失業保険申請件数28.1万件(29.0万件)
23:00米国9月住宅販売保留指数(前月比)-2.3％(－)
23:00米国9月住宅販売保留指数(前年同月比)-7.2％(－)
※発表時間 経済指標 結果（前回結果）の順で掲載
■為替
| 通貨ペア | 引値 | 前日比 | 前日比(%) |
|---|---|---|---|
| USD/JPY | 113.55 | -0.27 | -0.24% |
| EUR/JPY | 132.68 | 0.61 | 0.46% |
| GBP/JPY | 156.65 | 0.26 | 0.17% |
| AUD/JPY | 85.67 | 0.08 | 0.10% |
| NZD/JPY | 81.80 | 0.19 | 0.23% |
| EUR/USD | 1.1685 | 0.0081 | 0.70% |
| GBP/USD | 1.3796 | 0.0056 | 0.41% |
| AUD/USD | 0.7545 | 0.0026 | 0.34% |
| NZD/USD | 0.7203 | 0.0033 | 0.45% |
source:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
■三極(ドル、ユーロ、円)の1時間足
source:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
■株価
| Index | 引値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経225 | 28,820.09 | -278.15 |
| TOPIX | 1,999.66 | -14.15 |
| CSI300指数(中国) | 4,864.14 | -34.02 |
| FTSE100指数(英) | 7,249.47 | -3.80 |
| DAX(独) | 15,696.33 | -9.48 |
| NYダウ(米) | 35,730.48 | 239.79 |
| S&P 500種(米) | 4,596.42 | 44.74 |
| NASDAQ(米) | 15,448.12 | 212.28 |
■金利
| Country | 利回り(％) | 前日比 |
|---|---|---|
| 日本10年債 | 0.08 | -0.01 |
| 米10年債 | 1.58 | 0.04 |
| 独10年債 | -0.14 | 0.04 |
| 英10年債 | 1.00 | 0.02 |
■コモディティ価格
| Commodities | 引値 | 前日比 |
|---|---|---|
| NY金(期近) | 1,802.60 | 3.80 |
| NY原油(期近) | 82.81 | 0.15 |
source: bloomberg.co.jp (株価、金利、コモディティ価格)
■本日の指標発表予定
08:30日本10月東京都区部消費者物価指数（ＣＰＩ、生鮮食料品除く）(前年同月比)0.3％(0.1％)
08:30日本9月失業率2.8％(2.8％)
08:30日本9月有効求人倍率1.14(1.14)
08:50日本9月鉱工業生産・速報値(前月比)-3.2％(-3.6％)
08:50日本9月鉱工業生産・速報値(前年同月比)0.2％(8.8％)
09:30オーストラリア7-9月期四半期卸売物価指数（ＰＰＩ）(前期比)－(0.7％)
09:30オーストラリア7-9月期四半期卸売物価指数（ＰＰＩ）(前年同期比)－(2.2％)
09:30オーストラリア9月小売売上高(前月比)0.4％(-1.7％)
14:00日本10月消費者態度指数・一般世帯40.5(37.8)
14:00日本9月新設住宅着工戸数(前年同月比)7.5％(7.5％)
14:30フランス7-9月期国内総生産（ＧＤＰ、速報値）(前期比)2.1％(1.1％)
14:30フランス9月消費支出(前月比)0.5％(1.0％)
15:00南アフリカ9月マネーサプライＭ３(前年同月比)3.20％(2.31％)
15:45フランス10月消費者物価指数（ＣＰＩ、速報値）(前月比)0.3％(-0.2％)
15:45フランス10月消費者物価指数（ＣＰＩ、速報値）(前年同月比)2.5％(2.2％)
16:00スイス10月ＫＯＦ景気先行指数108.0(110.6)
17:00ドイツ7-9月期国内総生産（ＧＤＰ、速報値）(前期比)2.2％(1.6％)
17:00ドイツ7-9月期国内総生産（ＧＤＰ、速報値）(前年同期比)2.5％(9.4％)
17:00ドイツ7-9月期国内総生産（ＧＤＰ、速報値、季調前）(前年同期比)2.6％(9.8％)
17:00ノルウェー10月失業率2.3％(2.4％)
17:30英国9月マネーサプライＭ４(前月比)－(0.5％)
17:30英国9月マネーサプライＭ４(前年同月比)－(7.0％)
17:30英国9月消費者信用残高5.0億ポンド(4.0億ポンド)
18:00ユーロ圏10月消費者物価指数（ＨＩＣＰ、速報値）(前年同月比)3.7％(3.4％)
18:00ユーロ圏10月消費者物価指数（ＨＩＣＰコア指数、速報値）(前年同月比)1.9％(1.9％)
18:00ユーロ圏7-9月期四半期域内総生産（ＧＤＰ、速報値）(前期比)2.1％(2.2％)
18:00ユーロ圏7-9月期四半期域内総生産（ＧＤＰ、速報値）(前年同期比)3.5％(14.3％)
19:00日本外国為替平衡操作の実施状況（介入実績）－(－)
20:00メキシコ7-9月期四半期国内総生産（ＧＤＰ、速報値）(前期比)0.1％(1.5％)
20:00メキシコ7-9月期四半期国内総生産（ＧＤＰ、速報値）(前年同期比)6.0％(19.6％)
21:00南アフリカ9月貿易収支353億ランド(424億ランド)
21:30カナダ8月月次国内総生産（ＧＤＰ）(前月比)0.7％(-0.1％)
21:30カナダ8月月次国内総生産（ＧＤＰ）(前年同月比)4.3％(4.7％)
21:30カナダ9月原料価格指数(前月比)2.5％(-2.4％)
21:30カナダ9月鉱工業製品価格(前月比)1.0％(-0.3％)
21:30米国7-9月期四半期雇用コスト指数(前期比)0.9％(0.7％)
21:30米国9月個人所得(前月比)-0.3％(0.2％)
21:30米国9月個人消費支出（ＰＣＥ）(前月比)0.6％(0.8％)
21:30米国9月個人消費支出（ＰＣＥコア・デフレーター、食品・エネルギー除く）(前月比)0.2％(0.3％)
21:30米国9月個人消費支出（ＰＣＥコア・デフレーター、食品・エネルギー除く）(前年同月比)3.7％(3.6％)
21:30米国9月個人消費支出（ＰＣＥデフレーター）(前年同月比)4.4％(4.3％)
22:45米国10月シカゴ購買部協会景気指数63.5(64.7)
23:00米国10月ミシガン大学消費者態度指数・確報値71.4(71.4)
01:00ロシア9月失業率4.4％(4.4％)
※発表時間 経済指標 予想（前回結果）の順で掲載
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
