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FX「光はNZが先か、豪RBAも見通しは楽観傾向」週刊為替レポート ハロンズ 豪、NZ 2021年9月25日

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光はNZが先か、豪RBAも見通しは楽観傾向

灰色のサイ(Gray Rhino)現る

今週の豪ドル、NZドルは9月初旬から燻り続けていた中国恒大集団のデフォルトリスクで香港、欧米の株価が大幅下落、豪ドル円は78.842円(9月22日早朝)、NZドル円は76.337円(同日早朝)まで下落しました。しかし、恒大集団のオンショア(中国本土)に関しての利払い実施などからリスクが後退、株価の大幅反発で豪ドル円は80円ミドル、NZドルは78円を上抜ける反発となりました。

豪準備銀行(RBA)に深刻さはない

21日(火)に公表された豪準備銀行(RBA)理事会の議事要旨では、新型コロナのデルタ株による感染拡大前までは経済の回復は順調だっとし、デルタ株による感染拡大で、予想以上に回復ペースがスローダウンしたため、週40億豪ドルの資産購入を11月中旬から来年2月中旬まで期間を延長することを決めたものの、感染が収まれば雇用や経済は回復軌道に戻るだろうとの楽観的な見方を示していました。

背景には一部のサプライチェーン供給不足などがみられるものの、欧米などの外部環境が好転していることをあげていました。反面、最大の交易相手である中国に対しては景気減速への警戒を示しています。

進むワクチン接種とジレンマ

豪のワクチン接種は23日(木)時点では1回目の接種を終えたのが1528万人(74.1%)、2回目の接種を終えたのが1017万人(49.3%)、ニューサウスウェールズ州に限って言えば、1回目接種が84.1%、2回目接種が56.6%と他の州を大きく上回っています。ただ、豪でのワクチン接種は7月からファイザーがアストラゼネカを上回っていますが、有効性70%のアストラゼネカが約半数を占めているため、ロックダウン解除後の感染再拡大リスクも伴います。

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出所:豪保健省

 

豪とNZのコントラストは豪に不利か

新型コロナ関連ではアーダーンNZ首相も21日(火)朝の時点では「オークランドは、少なくとも2週間レベル3のまま」「他の地域はレベル2のまま」と発言、ブルームフィールド保健局長は22日(水)に市中感染をゼロに戻すことができない可能性があるとの見方を示しました。経済への影響がNZにも残る可能性があり、10月6日(水)予定のNZ準備銀行(RBNZ)理事会での0.50%の利上げは後退した感があります。金融正常化に向けての取り組みではNZがリードしている形ですが、そのペースにおいては、不透明感が残っています。

他方で、対中関係を見ますと、米英豪が新たな安全保障の枠組みとして「AUKUS(オーカス)」を結んだのに対して、NZは距離を置きました。この枠組に中国が不快感を示しており、豪中の摩擦が深まる可能性は高いですが、NZはそのリスクが小さいといえそうです。

次週も市場のリスク心理が牽引約に

次週は、豪では小売売上高(28日)、NZでは住宅建設許可(30日)、NBNZ企業信頼感(同日)などが材料ですが、中国恒大集団の社債利払いが次週29日に予定されています。また次月も19日、30日と続きます(出所リフィニティブ)。そのため、各国経済指標よりも、香港ハンセン指数や中国上海/シンセンCSI300指数などが注目され、豪ドル、NZドルは市場の一喜一憂に振り回される可能性が高いです。

チャートもNZドル買いを推奨?

NZドル円は23日の大陽線で日足/一目/雲を上抜けて、かつ、上放れました。雲や200日移動平均線(赤・太)もサポートとして機能したようです。9月10日高値の78.63円がレジスタンスとなりますが、これを上抜けることができれば、5月27日高値の80.17円が目標値となります。

豪ドル日足
出所:UHチャート

予想レンジ:
AUD/JPY:77.80-80.80、NZD/JPY:75.20-77.70

9/27 週のイベント:

09/28 (火) 10:30 豪  8月 小売売上高指数
09/30 (木) 07:45 NZ  8月 住宅着工件数
09/30 (木) 09:00 NZ  8月 NBNZ企業信頼感
09/30 (木) 10:30 豪  8月 住宅建設許可件数
09/30 (木) 10:45 中国 9月 Caixin製造業PMI
10/01 (木) - 中国、香港休場



(執筆:山内 俊哉)

一言コメント:

新型コロナの影響で自宅と勤務先のほぼ往復の毎日が続いています。あとは、趣味のランニングをするくらいですが、昨日はランニング中に転倒、顔面と膝、左腕から肩のあたりが打撲で痛いです。10年以上前に自転車で転倒したときは、手首と顔面を骨折したので、それに比べればマシですが、家族に自転車は禁止されており、ランニングには禁止令が出ないことを祈るのみです。

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