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FX「ユーロー欧米金利差は、ジワリと重しに」週刊為替レポート ハロンズ ユーロ 2021年9月25日

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欧米金利差は、ジワリと重しに

リスクオフの中、ユーロは横ばい

前週から話題の中国恒大集団のデフォルトリスクで、リスクオフ地合いになり、FOMCを睨んだ静かな週予想がにわかにヒートアップ。ドル買い・円買いの流れで、ユーロ円は8月中旬安値127.935をわずかに割り込み、ユーロドルは1.17台に失速しました。9/23分の国内利払いを中国恒大集団幹部が発表したことで、リスクオン的な動きに転じ、FOMCの内容が若干タカ派見通しとなったことも後押しとなりました。USD(米ドル)優勢の流れから、ユーロは対ドルで下値を模索する展開となり、1.16台後半に一時下落しました。

欧米金利差拡大は重し

今週のFOMCの結果で米金利上昇、2022年内の利上げ観測が前倒しとなったことに対して、ECB側の2022年慎重姿勢が維持するスタンスの組み合わせでは、金利差拡大は否めなく、ユーロの上値が重たくなる展開とみます。ECBの経済見通しでは、2021年度中のGDP成長率、物価については前年比で上昇すると見込んでいますが、この点はFRBと同じです。2020年の数値が低かったことで、計算上では当然これまでの年平均数値を大きく上回ることでしょう(景況感という主観的な意味は別に、あくまで「数字」として)。正念場は、来年であり、この点はFRBやほかの中央銀行も同じであり、来年の数値が、今年以上に上昇する場合には、相当な好景気と物価高のデータが必要になりますが、現状のコロナ禍を考えれば、現実的にあり得るのでしょうか?(ないでしょう) そう考えれば、来年の予想数値はかなり低下する可能性があります。その意味では、PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)を予定通りに2022年3月に終了しても、財政規律維持スタンスをもつタカ派対応の意味も含め、現状稼働可能のAPP(資産買い入れプログラム)を拡大すると思われますので、テーパリングで周回遅れのユーロ上昇期待は、よほど欧州金利が上昇しない限りは難しいと思います。

欧州経済も踊り場

欧米金利差拡大傾向がある中で、今週発表された欧州主要国PMIは市場予想を下回る数値となりました。(ユーロ圏製造業PMIは58.7、予想60.3,前月61.4など) コロナ禍克服の矢先に洪水被害があり、デルタ型コロナの感染拡大については、低下傾向ではありますが、日本同様に5-6月時期との比較では、まだ高い水準です。ブレイクスルー感染含め、不透明要因であることは間違いないので、秋冬の時期に向けた企業マインドが今後慎重姿勢を継続するのであれば、ユーロの反発地合いは厳しくなりそうです。来週は消費者物価指数(欧、独仏)が発表されます。ECBとしても一時的な上昇傾向と判断できる内容となるかどうか。市場予想を上回る数値ではない限り、ユーロサポートにはなりにくいと見ます。

目前のドイツ議会選挙・・



ドイツ議会総選挙はいよいよ今週末(9/26)です。社会民主党(SPD)のリードは維持され、(欧州Polticoサイト:SPD25%、CDU/CDU22%、緑の党16%、FDP11%、AfD11%、左翼6%、他3%:9/23現在) ドイツ国内では連立構想の組み合わせの中で好感されているのがSPD‐緑の党‐FDPという組み合わせです。現地では信号機の組み合わせといわれています。(赤・黄・緑) 左翼政党を組み入れることには、中小企業経営者からも警戒されています。選挙結果を受けて順調に進めばいいのですが、緑の党と自由民主党では気候変動、税制面で違いが大きいので、落としどころはどうなのでしょう。(もちろん、どの政党もAfDとの連携は、問題外のスタンス) 混乱なく話し合いが進めば、ユーロサポートにはなるかと思います。週明けの発表に注目しておきましょう。(図はこれまでの連携歴史)

ユーロのスタンス。

一目雲下限をリスクに戻り売りスタンスながらもややレンジ目線。基準線等の短期線、一目雲抵抗帯を上値に、下値は8/20-9/23安値を割り込めるかどうか。ユーロ円は、一目雲抵抗帯に入っているものの、200日移動平均線を越えられるかどうか。雲抵抗帯を下抜けすれば、再度売り目線。

ユーロ日足

予想レンジ:
EUR/JPY:127.80-130.20、EUR/USD:1.1600-1.1800

9/27 週のイベント:

9/28 (火) 15:00 ドイツ 10月GFK消費者信頼感調査
9/28 (火) 15:45 フランス 9月消費者信頼感指数
9/29 (水) 18:00 ユーロ 9月消費者信頼感
9/29 (水) 18:00 ユーロ 9月経済信頼感
9/30 (木) 15:45 フランス 8月消費支出(前月比)
9/30 (木) 15:45 フランス 9月消費者物価指数(速報値)
9/30 (木) 16:55 ドイツ 9月失業率
9/30 (木) 18:00 ユーロ 8月失業率
9/30 (木) 21:00 ドイツ 9月消費者物価指数(速報値)
10/1 (金) 16:50 フランス 9月製造業PMI(改定値)
10/1 (金) 16:55 ドイツ 9月製造業PMI(改定値)
10/1 (金) 17:00 ユーロ 9月製造業PMI(改定値)
10/1 (金) 18:00 ユーロ 9月消費者物価指数(速報値)

(執筆:森 宗一郎)

一言コメント:

東京マラソンの開催が延期となりました。10月にアンケートが来る予定ですが、もちろん延期しても参加します!! 練習期間が延びたととらえ、ケアをしながら、走り込みをしていきます。来年はPB(自己記録更新)を目指すぞ! そして年代別の市民アスリート枠を取るぞ!! そうそう!! このレポートも、来週で私の執筆も終了となります。ランニング感想は、別のルートで発信していきます!

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