目次
▼1日(水)の為替相場
(1):中国PMI 16カ月ぶりに分岐点を下回る
(2):ユーロ圏PMI、英PMI 相場に影響せず
(3):米ADP 予想を大幅に下回る
(4):米ISM 予想に反し上昇 ドル買戻しへ
1日(水)の為替相場
期間:1日(水)午前6時10分~2日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):中国PMI 16カ月ぶりに分岐点を下回る
豪4-6月期国内総生産(GDP)は前期比+0.7%と3期連続で伸びが減速したが、市場予想(+0.4%)は上回った。中国8月製造業PMIは49.2と予想(50.1)を下回り、2020年4月以来16カ月ぶりに分岐点の50.0を割り込んだ。
(2):ユーロ圏PMI、英PMI 相場に影響せず
ユーロ圏8月製造業PMI・改定値は61.4に下方修正された(速報値61.5)。その後、英8月製造業PMI・改定値は60.3と上方修正された(速報値60.1)。ただ、いずれも ユーロやポンドの動きに影響しなかった。
(3):米ADP 予想を大幅に下回る
米8月ADP全国雇用者数は37.4万人増と市場予想(62.5万人増)を大幅に下回った。前月分も33.0万人増から32.6万人増へと下方修正された。これを受けてドル売りが強まった。ドル/円はその後、短期筋のストップロスを巻き込んだと見られ下げ幅を拡大した。ユーロ/円もドル/円に連れて下落したが、独連銀のバイトマン総裁が「欧州中銀(ECB)の緩和的な金融政策は依然として適切だが、インフレが加速しすぎるリスクを無視すべきではない」などと発言したため下げ渋った。
(4):米ISM 予想に反し上昇 ドル買戻しへ
米8月ISM製造業景況指数は59.9と予想(58.5)に反して前月の59.5から上昇。内訳の構成指数では新規受注が66.7に上昇した一方、雇用は49.0に低下した。これを受けてドルに買戻しが入ったが、勢いは鈍かった。
1日(水)の株・債券・商品市場
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【情報提供:外為どっとコム】
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本日の見通し
ドル/円の見通し:警戒感を緩和できれば110円台底堅い
昨日のドル/円は欧州市場序盤に110.42円前後まで上昇したがNY市場に入ると反落。米8月ADP全国雇用者数が37.4万人増と予想の62.5万人増を大幅に下回った事から109.88円前後まで下落した。その後、米8月ISM製造業景況指数が予想外に上昇した事で買戻しが入る場面もあったが戻りは鈍かった。米8月ISM製造業景況指数の内訳の雇用指数は49.0に低下しており、米8月ADP全国雇用者数の冴えない結果と合わせて明日の米8月雇用統計にも下振れへの警戒感が広がりつつある。
そうした中、本日は米新規失業保険申請件数の結果が注目されよう。市場予想は34.5万件と、昨春のコロナ禍以降で最低の水準に改善すると見られている。市場にくすぶる米8月雇用統計への警戒感を緩和できればドル/円は110円台で底堅く推移する見通しだ。ただし、新規失業保険申請件数の予想外の悪化はドル/円を100日移動平均線(109.69円前後)付近まで押し下げる可能性もあるため注意が必要だろう。
注目の経済指標
注目のイベント
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