トルコリラ/円相場は、27日に13.154円前後まで上昇して約2カ月半ぶりの高値を更新した。日足チャートは、20日移動平均線が100日移動平均線を上抜く「ゴールデンクロス」を示現。市場には、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)の早期開始にやや慎重な見方を示した事でリスク選好ムードが広がっている。「テクニカル」と「外部環境」は、リラ/円相場の下落トレンドが終了し、戻り試しの局面に入った事を示唆していよう。リスク選好の地合いが続けば200日移動平均が通る13.40円台までは戻りの余地がありそうだ。
リラがさらに上値を伸ばせるかどうかは「ファンダメンタルズ」がカギとなるだろう。今週3日に発表されるトルコ8月消費者物価指数(CPI)は、7月の前年比+18.95%から伸びがやや鈍化して+18.73%になると予想されている。9月以降はさらに鈍化するとの見方が多い。インフレ鈍化はトルコ経済の回復を支援する事になろうが、一方でトルコ中銀の利下げ観測に繫がりやすい。このため、現時点ではインフレ鈍化がリラにとってプラス材料になるとは言い切れないだろう。トルコ中銀がエルドアン大統領の意向に逆らって高い政策金利を維持できるかが焦点となるが、市場はカブジュオール総裁にその覚悟があるとは考えていまい。そうした市場の見方が変わらない限り、「ファンダメンタルズ」によるリラ高圧力は高まりにくいと考えられる。
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【ユーロ/トルコリラ(EUR/TRY) 日足】
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