8月に入り、新興国通貨は総じて下落している。世界的な新型コロナ・デルタ株の感染拡大によるリスク回避と、米国のテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)観測を支えにドルが強含んでいるためだ。ただ、この間トルコリラの対ドル下落率は約0.4%であり、他の新興国通貨に比べると緩やかと言える。なお、ドルに対する下落率は南アフリカランドが4.5%、ブラジルレアルは3.1%、メキシコペソでも2.4%となっている。ロシアルーブルも1.5%と相対的に低い。
※7月末と8月20日の終値から算出
偶然かもしれないが、アフガニスタンのタリバン新政権への関与を通じて国際社会で存在感を増すロシアとトルコの通貨「ルーブル」と「リラ」が、ドル全面高の中でも底堅く推移している事になる。ロシアは、政権を奪還したイスラム主義勢力タリバン体制をいちはやく事実上承認した。トルコは北大西洋条約機構(NATO)加盟国で唯一、イスラム教徒が大多数を占める国で、タリバンとも一定のチャネルがあるとされる。また、トルコは、タリバン政権の発足で増加が予想されるアフガニスタン難民の問題を突破口に、欧州連合(EU)との加盟交渉再開を目論んでいる模様だ。
今週のトルコリラ相場にとって、27日のジャクソンホールシンポジウムでパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が「テーパリングへの距離感」をどう表現するかが最も重要な材料になるだろう。ただ、混迷が続くアフガニスタン情勢にも一定の目配りが必要になりそうだ。
【トルコリラ/円(TRY/JPY) 日足】
【ドル/トルコリラ(USD/TRY) 日足】
【ユーロ/トルコリラ(EUR/TRY) 日足】
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