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次の焦点は、20%成長予想の2Q・GDP、9月1日

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総括

次の焦点は、20%成長予想の2Q・GDP、9月1日

(通貨最下位、株価15位)

予想レンジ トルコリラ/円 12.5-13.5

(ポイント)
*次の焦点は9月1日の2Q・GDP、予想は前年比20%成長
*今年の成長見通しは6%-7%か(政府は8%)
*今週も指標の発表が多い
*先週は最強通貨だった 年間は最下位
*韓国と通貨スワップ協定締結
*EUがトルコのワクチンパスポートを承認、但し
*アフガン難民受け入れを拒否
*トルコとタリバンは悪い関係でもない
*政策金利は据え置き
*最近の経済指標は絶好調
*エルドアン大統領の利下げ要求で市場は混乱した
*外貨準備高が回復して400億ドル台から600億ドル台となった
*トルコ中銀が年末のインフレ見通しを12.2%から14.1%に引き上げた。
*コロナ感染者は増加
*大統領支持率低下
*通貨スワップ協定の締結に向けて4カ国と交渉
*政府の21年成長予想は5.75%=IMF、EBRD、民間は5.5%予想

(次の焦点は2Q・GDP、20%成長予想あり)
このところのトルコの経済指標は絶好調だ。次ぎの経済指標の焦点は2Q・GDP(9月1日発表)。予想は前年比20.5%増、前期比1.7%増と強い。1Qは前年比7%増、前期比1.7%増であった。トルコはコロナ禍の2020年は中国や台湾とともに数少ないプラス成長の国であった。2020年通年の成長率は前年比1.8%となり、政府目標の0.3%を上回った。今年もその勢いは続いている。
 経済は上手く回っている。高インフレは続くが、金融引き締め政策は続いている。エルドアン大統領が、無理な利下げを要求しない限り、トルコは前に進んでいく、

(先週は最強通貨)
 年間最弱のリラが7月、8月は強い。先週は最強通貨、月間では3位。ただ年間では最下位。3月のエルドアン大統領の中銀総裁の電撃解任が尾を引いている。
 エルドアン大統領は金融引き締めを続ける中銀総裁を解任したが、その後も高インフレは続き、政策金利、長期金利ともに上昇している。

(今週も指標の発表が多い)
 今週は消費者信頼感、トルコへの旅行者数、自動車生産、企業信頼感、外貨準備、経済信頼感などの発表がある。
 8月23日に発表されたものでは、8月消費者信頼感指数は78.2で7月の79.5から悪化した。
 7月のトルコへの観光者数は前年同月比で367.5%の増加となった。本日は7月自動車生産の発表がある。

(韓国銀行とトルコ中銀との通貨スワップ協定の詳細)
 韓国銀行とトルコ中銀との間で自国通貨(ウォンとリラ)の通貨スワップ協定が締結された。契約金額は2兆3,000億ウォン/175億リラ(約20億ドル)、契約期間は3年。両国の貿易拡大と金融協力の強化を目的としている。
 韓国銀行は、今回のトルコ中銀との通貨スワップ協定が自国通貨の取引決済支援を通じて両国の貿易の安定性を向上させることが可能という点で、両国の経済的利益の増大に資するとしている。また、長期的にはドルへの依存度を軽減させ、間接的に金融のセーフティーネットを強化する効果も期待できるとした。

(EUがトルコのワクチンパスポートを承認、但し)
欧州委員会は8月19日、7月に運用が始まった新型コロナウイルスのワクチン接種などの証明書に関するEU共通の枠組み「EUデジタルCOVID証明書」とトルコの「COVID-19ワクチン証明書」の条件との同等性を承認し、トルコをEUデジタルCOVID証明書システムに追加すると発表した。この措置により、トルコ国民もトルコ政府が発行するワクチン証明書を活用することで、EU域内移動時の検査や自主隔離などが免除される。ただし、EUは加盟国ごとに入国の条件とするワクチンを定めている。トルコでは、中国シノバック製と、米国ファイザー・ドイツのビオンテック製のワクチンを接種しているが、シノバック製ワクチンがEU加盟国の大部分で認定されていないことから、同ワクチン接種を受けたトルコ人のEU加盟国への入国は困難となっている。

(EUのアフガン難民引き受け依頼を拒否)
トルコ政府は8月22日、エルドアン大統領とミシェルEU大統領の会談後、声明を出し、通訳ら欧米諸国のために働いていたアフガニスタン人を脱出させた後、トルコが引き受けるのは無理だと表明した。「アフガンのEU施設雇用者を受け入れてほしいと要請を受けた。EU加盟各国はわずかしか引き受けない。そこでトルコに期待されても無理だ」とエルドアン大統領の発言を公表した。
 エルドアン大統領はメルケル独首相と会談した際にも、トルコには既に500万人の難民がいると強調。「これ以上の負担は支えきれない」と訴えていた。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバン2σ下限から反発、上限近くへ

日足、ボリバン2σ下限から反発、上限近くへ。8月20日-23日の上昇ラインがサポート。8月3日-23日の下降ラインが上値抵抗。雲の上。5日線上向き。
 週足、2週連続陽線、今週も陽線スタート。8月9日週-16日週の上昇ラインがサポート。6月14日週-8月2日週の下降ラインが上値抵抗。ボリバン中位、雲の下。
月足、7月は6か月ぶりに陽線。6月-7月の上昇ラインがサポート。2月-3月の下降ラインが上値抵抗。
年足、6年連続陰線。今年は僅かながらも陽線スタートも中銀総裁の電撃解任で陰転。18年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

年足は弱過ぎる

トルコリラは先週は最強通貨となった。ただ長期的にはほぼ毎年最弱通貨となっている。金利は高いが、それを上回るリラの下落がある。経済的にはそれほど悪くはないが、大統領の理不尽な利下げ要求や、要求に従わない中銀総裁の解任、また外国との衝突も多く、経済制裁を欧米から課されることも多く市場不安を駆り立てリラが売られてきた。国内でも2016年にはクーデター未遂事件でリラが暴落した。
(チャートはトルコリラの年足)

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情報提供元:FX湘南投資グループ
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