目次
▼16日(月)の為替相場
(1):日本GDP・個人消費 予想上回る
(2):中国景気の減速懸念 円全面高
(3):地政学リスクで円買い
(4):ボストン連銀 テーパリング示唆
16日(月)の為替相場
期間:16日(月)午前7時00分~17日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日本GDP・個人消費 予想上回る
日本4—6月期国内総生産(GDP)・一次速報は前期比年率+1.3%と予想(+0.5%)を上回り、1-3月期の落ち込み(-3.7%)から持ち直した。緊急事態宣言下にもかかわらず、個人消費は+0.8%と予想(±0.0)を上回る伸びとなった。
(2):中国景気の減速懸念 円全面高
中国7月小売売上高は前年比+8.5%(予想+10.9%、前回+12.1%)、同鉱工業生産は前年比+6.4%(予想+7.9%、前回+8.3%)といずれも予想を下回り伸びが鈍化した。日本株の大幅安を背景に下落していた豪ドル/円は、中国景気の減速懸念を絡めながら続落した。また、豪ドル/円主導の円買いは、ドル/円や他のクロス円にも波及した。
(3):地政学リスクで円買い
米8月ニューヨーク連銀製造業景気指数は18.3と市場予想(28.5)を下回り、前月(43.0)から大幅に低下した。中国の景気減速やアフガニスタン情勢への懸念も相まってリスク回避ムードが強まった。その後、米国株が安く始まると豪ドル/円は80.00円を割り込んで下落。ユーロ/円も3月後半以来の128.50円前後まで下値を拡大した。米長期金利が低下幅を拡大した事もあってドル/円は109.11円前後まで下落した。
(4):ボストン連銀 テーパリング示唆
ボストン連銀のローゼングレン総裁は「2カ月連続で90万人超の雇用を創出しており、失業率は0.5ポイント低下して5.4%になった。次の雇用統計も強い内容であれば、テーパリング(量的緩和の段階的な縮小)開始の用意が整ったと9月に発表する事を支持するだろう」などと発言した。ただ、市場の反応は小さかった。
16日(月)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:クロス円の下落 止まるか
昨日のドル/円は一時109.11円前後まで下落。中国経済指標の悪化やアフガニスタン情勢を巡る懸念などが市場心理を圧迫する中、リスク回避の円買いが強まった。ただ、米国株は売り先行後に押し目拾いの買いで切り返しており、市場が総悲観に傾いている訳ではないようだ。一時1.22%台まで低下した米10年債利回りも1.26%台へと持ち直している。
円高を主導したクロス円の下落が止まるかが本日の焦点となりそうだ。日本株は反発して始まる公算だが、上昇を維持できるか日中の動きが注目される。その他、景気減速に対する懸念が広がる中国の株価動向にも注目したい。NY市場では米7月小売売上高が発表される。
注目の経済指標
注目のイベント
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