目次
▼29日(木)の為替相場
(1):上海株反発 豪ドル上昇
(2):菅首相 追加経済対策指示へ
(3):独CPI、雇用 良好な結果
(4):米4-6月GDP 予想に届かず
(5):英国 経済回復への期待再燃
29日(木)の為替相場
期間:29日(木)午前6時10分~30日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):上海株反発 豪ドル上昇
上海株や香港株が大幅に反発して取引を終了。中国人民元も対ドルで反発した。前日夜に中国当局が大手投資銀行の幹部に向けて、民間教育産業に対する規制強化は「的を絞ったもの」だと説明し、市場の不安払拭に動いた事が材料視された。中国と経済的な繋がりが深い豪州にとってもプラス材料と受け止められて豪ドルにも上昇圧力がかかった。
(2):菅首相 追加経済対策指示へ
菅首相が追加経済対策の取りまとめを近く、政府・自民党に指示する方針だと一部通信社が報じた。秋に見込まれる衆院選へのアピールと見られ、規模は30兆円になる可能性があるとの事。
(3):独CPI、雇用 良好な結果
独7月消費者物価指数・速報値は前月比+0.9%、前年比+3.8%に加速(前月+0.4%、+2.3%)。市場予想(+0.6%、+3.2%)も上回った。なお、これより前に発表された独7月雇用統計も、失業率5.7%、失業者数9.10万人減と予想(5.8%、2.90万人減)より良好だった。
(4):米4-6月GDP 予想に届かず
米4-6月期国内総生産(GDP)・速報値は前期比年率+6.5%と1-3月期(+6.3%)から伸びが加速したが、市場予想(+8.4%)には届かなかった。個人消費が前期比年率+11.8%(予想+10.5%)と高い伸びを示した事が成長を支えた反面、在庫投資や住宅投資の減少が足を引っ張った。なお、同時に発表された米新規失業保険申請件数も40.0万件と市場予想(38.5万件)ほどには改善しなかった(前週42.4万件)。
(5):英国 経済回復への期待再燃
ポンド/円は153.44円前後まで上伸して7月13日以来の高値を付けた。英国の新型コロナ感染者が減少傾向にある事で経済回復への期待が再燃している模様。ただ、米4-6月期GDP・速報値など米経済指標の発表後にドル/円が下落したため、ポンド/円も買い一巡後は反落した。
29日(木)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:下値余地拡大
昨日のドル/円は終値ベースで約0.4%下落した。前日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のハト派発言が尾を引いてドルは軟調に推移。米4-6月期国内総生産(GDP)・速報値が予想に届かなかった事も重しとなった。ドル/円は109.49円前後まで下落して、これまでサポートになってきた100日移動平均線を終値で割り込んだ。
下値余地が拡大した格好で、日足一目均衡表の雲下限である109.29円前後や7月安値の109.06円前後がサポートとなるか注目したい。109円台前半では押し目買いが入りやすく、ひとまず下げ渋る公算が大きいと見るが、反発余地は限られそうだ。仮に109.00円を下抜けるようだとストップロスを巻き込んで下げ足を速める可能性もあるため注意が必要だろう。
注目の経済指標
注目のイベント
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