目次
▼28日(水)の為替相場
(1):豪4-6月期CPI良好も豪ドル反応薄
(2):欧州株反発で円売り優勢
(3):米FRB 量的緩和縮小へ議論継続
28日(水)の為替相場
期間:28日(水)午前6時10分~29日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪4-6月期CPI良好も豪ドル反応薄
豪4-6月期消費者物価指数は前年比+3.8%(予想+3.7%、前回+1.1%)に加速した。ただ、豪中銀(RBA)が重視する基調インフレは1.65%(トリム平均値と加重中央値の前年比上昇率の平均)と予想通りで、RBAのインフレ目標である2~3%を下回ったままであった。豪ドルは、消費者物価指数には反応薄だったが、シドニーのロックダウン延長や中国株の下落が重しとなり弱含んだ。
(2):欧州株反発で円売り優勢
欧州株の反発を受けて円売りが優勢となった。米長期金利の上昇も相まってドル/円は110円台を回復。一方、クロス円はストレートドルの下落(ドル買い)が重しとなり伸び悩んだ。
(3):米FRB 量的緩和縮小へ議論継続
米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利(0.00-0.25%)と量的緩和(債券購入プログラム、月1200億ドル)の据え置きを決定。据え置きは予想通りであったが、声明で「米経済は雇用とインフレに関するFRBの目標に向けて進展した」「今後数回の会合で引き続き進捗状況について評価する」としてテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)の議論が進行中である事を示唆した。これを受けてドルが上昇するとドル/円は110.27円前後まで上伸。しかし、パウエルFRB議長が会見で「労働市場の状況は改善したが、なお時間がかかる」「インフレは時間の経過とともに低下する」「テーパリング開始時期はデータ次第」などと慎重な姿勢を維持するとドルは反落した。クロス円も乱高下したが、ストレートドルの上昇(ドル売り)の影響で強含んだ。
28日(水)の株・債券・商品市場
外為注文情報
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本日の見通し
ドル/円の見通し:上値は限定的
昨日のドル/円は終値ベースで0.1%未満の小幅高。米連邦公開市場委員会(FOMC)直後には110.27円前後まで上昇したが、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見中に再び110円台を割り込んだ。FOMCは声明で「米経済は雇用とインフレに関するFRBの目標に向けて進展した」「今後数回の会合で引き続き進捗状況について評価する」としてテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)の議論が進行中である事を示唆した。しかし、パウエルFRB議長は「労働市場の状況は改善したが、なお時間がかかる」「インフレは時間の経過とともに低下する」「テーパリング開始時期はデータ次第」などと慎重な姿勢を維持した。一時1.27%台に上昇していた米10年債利回りは1.22%台へと低下しており、市場では年内にテーパリングが開始されるとの見方が後退している模様。
こうした中、目先的にドルの上値は限られそうだ。日足一目均衡表の雲上限(110.10円前後)、20日移動平均線(110.21円前後)、日足一目均衡表の基準線(110.36円前後)などが並ぶ110円台前半は上値抵抗になると見られる。
注目の経済指標
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