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FX「トルコリラ円は下落余地限られる レバレッジ2倍がおすすめ」長期つみたて投資 川合美智子さんの場合(2022年4月25日更新)

長期つみたて投資 川合美智子さんの場合

※2022年4月25日更新
元外銀ディーラーで現在はマーケットについて幅広い投資情報を発信する川合美智子さんに、外貨の長期投資について解説をしていただきました。

目次

▼長期投資のリスクは流動性
▼購入頻度が「毎日」の理由
▼レバレッジ2倍がちょうどよい
▼メインで取り組むのはドル/円とカナダドル/円
▼高金利通貨の分析
▼まとめ

外為どっとコムの新しいサービスとして、定期的に積み立てるプロダクトが出た。
「らくらくFX積立」では、米ドルが1ドルから買えるのが面白い。
長い期間、ポジションを貯めて行って長期運用を行うことで成果が出るのではないかと思う。

長期投資のリスクは流動性

では長期投資のリスクについて、チェックをしておこうと思う。

また人民元は、変動相場制とはいえ、中国の管理下にあることを認識したい。
そう考えると、人民元は長期投資から外したいところだ。

トルコリラ/円はこの先、通貨がゼロになることはないだろうし、続落しても下げ幅は限定的と見られる。また、高い政策金利は魅力だ。少額、かつ低レバレッジでの保有を検討できるのではないか。

購入頻度が「毎日」の理由

購入金額が小さければ、「毎日」の定期買付(かいつけ)で、常に購入レートが平準化していく。つまり、高値も底値も発生するため「高値掴み」を避けることが出来る。定期買付設定として、「毎日」か「毎週」が良いのではないかと思う。

レバレッジ2倍がちょうどよい

レバレッジ1倍は、銀行の外貨預金に近いが、コスト面でも「らくらくFX積立」の方が有利だろう。
そう考えると、レバレッジをかけなくてもよい気がするが、すこし楽しみを増やす意味でレバレッジ2倍が良いのではと思う。
ただ、レバレッジ3倍となると、意外とリスクがあることに注意したい。
裁量トレードのFXであれば、売買を繰り返すという前提で私は普段は5倍から10倍での取引を勧めている。
その考えからすると、コツコツ積立を行う取引でレバレッジ3倍とする際、取るリスクとしてはどうなのかな、と感じる。
なので、レバレッジ2倍が良いのではないか。

メインで取り組むのはドル/円とカナダドル/円

冒頭に述べた通り、人民元を長期投資の対象から外す。

ドル/円は、市場流動性が高いので長期積立投資に向いていると思うが、足元(2022年4月)ではドルの上昇が急となっている。年間の一相場の傾向であった10~15円を既に達成しており、短期的には調整に入る可能性が高いだろう。現在のレベルから(2022年4月19日現在 128円台)定期的に買うのはリスクが高い。超長期でチャート分析すると、下落した場合の強力なサポートは115~116円。この下は105円台。今年は1月に付けた113.47が安値であり、これを下抜けるほどの下げにも繋がり難いのではないか。121~122円までの調整も十分あると見られるので、この辺りからコツコツ買っていくのも手。

つぎに、カナダドル/円だ。
現在、長期トレンドは強気の流れ。短期的にも92円台乗せから新たな上昇トレンドに入っている。足元では上昇スピードが急だがトレンドが強い状態にあるので90円割れの可能性は低いだろう。また下抜けても85円台にもう一段強い抵抗が控えている。105~106円台はとりあえずのターゲット。少し押し戻されるかもしれない。最終的には112~115円まであってもおかしくない。注意すべきは輸出入ともに主要な貿易相手国がアメリカであるため、アメリカ経済に変調があった際は影響を受けやすいということだ。

高金利通貨の分析

トルコリラ/円
トレンドは非常に弱い。特に2021年11月に10円割れを見てからは9円台にも戻せない状態だが、大陰線の翌月には一旦底打ちする傾向が強い。今回も翌月の12月に6円台まで大幅続落したが、結果的には8円台半ばまで戻して引けている。一旦底打ちが確認された場合は大陰線の8割がた戻すことが多いので、10円台までの戻りはありそうだ。トレンドが弱くエルドアン大統領が利上げを拒否しているが、それでも金利水準はまだ高く、金利の魅力は失われてはいない。但し、長期的な右肩下がりのトレンドに変わりないので、10円接近場面では利食いを入れることも大切だ。

南アランド/円
強い上昇トレンドを維持しており、3月の8円超えから新たな上昇トレンドに入っている。9.00~9.20ゾーンに長期的な抵抗があるが、上抜けて越月すれば一段の上昇が期待出来そうだ。反落しても8円台がサポートで、7円割れで越月しない限り、トレンドは大きく変化しない。

メキシコペソ/円
景況感はアメリカに影響を受けるが、現在は非常に強いトレンドを維持している。一段の上昇の可能性が高くコツコツ投資はまだ間に合いそう。但し、6円を割り込んで越月した場合は下値リスクが点灯する。

まとめ

定額で毎日積立を行う場合、レバレッジは2倍がおすすめだ。ドル/円とカナダドル/円をメインに、下落余地が限られるトルコリラ/円や、同じく高金利の南アランド/円、メキシコペソ/円への長期投資が面白いと考える。

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らくらくFX積立



川合美智子氏
外国為替ストラテジスト
旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より、テクニカル分析の第一人者、若林栄四氏の下でテクニカル分析を研究、習得する。同行退職後、1998年まで在日米銀などでカスタマー・ディーラーや外国為替ストラテジスト、資金為替部長を歴任。現在は外国為替ストラテジストとして、テクニカル分析に基づく為替相場レポートを発信中。各種メディアへの出演も多数。
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