シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読
み解きます。
目次
▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットロング、4週連続減少
ドル/円
IMMポジション ドル/円
ポイント
【円ネットショート大幅減少】
7月13日時点で円のポジションはドルに対して5.6万枚の売り越し(ネットショート)。
積み増しされたロングに対し、ショートが取り崩されたことで、ネットショートは前週から1.3万枚減少。
期間中のドル/円相場は新型コロナウイルス変異株感染拡大に対する懸念などから、安全資産とされる円に買いが集まると、約1カ月ぶり安値となる109.50円台まで下落する場面が見られた。
それだけに、投機筋のこれまでの円に対する弱気スタンスを揺さぶったと考えられる。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル
ポイント
【ユーロネットロング、4週連続減少】
7月13日時点でユーロのポジションはドルに対して6.0万枚の買い越し(ネットロング)。
変動がなかったロングに対し、ショートが昨年3月以来の水準まで増加したことで、ネットロングは前週から1.7万枚減少。
期間中のユーロ/ドル相場は米長期金利の持ち直しに伴い、ドル買い・ユーロ売りが優勢となると、1.17ドル台の約3カ月ぶり安値をつけた。
ユーロ買い持ちは依然20万枚超えの高水準にあるが、ショート(売り持ち)を差し引いたネットポジションが昨年3月ぶりに6万枚を下回っており、ポジション差は縮まりつつある。
投機筋の間でユーロ強気見通しの修正が着実に進んでいるようだ。
ポンド/ドル
IMMポジション ポンド/ドル
ポイント
【ポンドネットロング大幅減少】
7月13日時点でポンドのポジションはドルに対して0.8万枚の買い越し(ネットロング)。
ロングが大幅にポジションを取り崩したことで、ネットロングは前週から1.4万枚減少。
期間中のポンド/ドル相場は1.37ドル台半ばで踏み留まると、買い戻しが優勢となるも1.39ドル台には定着出来ずに伸び悩む展開 。
ポンド相場の上値が重い中、投機筋は節目の1.3900ドル前後で買い持ち解消の動きを強めたと考えられる。
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IMMポジション
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