目次
▼6日(火)の為替相場
(1):豪中銀、政策金利は据え置き
(2):RBA総裁発言受け、豪ドル買い
(3):リスク回避の円買い広がる
(4):米ISM非製造業指数、鈍化
6日(火)の為替相場
期間:6日(火)午前6時10分~7日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪中銀、政策金利は据え置き
豪中銀(RBA)は予想通りに政策金利と3年国債の利回り誘導目標をいずれも0.10%に据え置いた。注目が集まったイールドカーブ・コントロール(YCC)の対象も現行の2024年4月償還債で維持し、緩和延長を示唆する2024年11月償還債への変更は見送った。
また、9月で終了する資産買い入れプログラムについては、少なくとも11月中旬まで延長するとした一方、買い入れ額を週40億豪ドルペースに減額(現行週50億豪ドル)した。豪ドルは出尽くし売りで下落する場面もあったが、売り一巡後は緩和縮小を改めて消化する形で上昇した。
(2):RBA総裁発言受け、豪ドル買い
ロウRBA総裁は「24年までの利上げは見込まない」としながらも、「利上げはデータ次第で、日程ではない」などと発言。市場は、総裁が早期利上げを否定しなかったと受け止めた模様で、豪長期金利の上昇とともに豪ドル買いが加速した。
(3):リスク回避の円買い広がる
独DAX指数などの欧州株が高値警戒感から反落。欧州債利回りが低下するリスクオフの展開となる中、ユーロ/円を中心に円買いが強まった。その後、独7月ZEW景況感調査が63.3と予想(75.2)を下回り前月(79.8)から大幅に低下するとユーロは続落した。
(4):米ISM非製造業指数、鈍化
米6月ISM非製造業景況指数は60.1と市場予想(63.5)および前月(64.0)を下回った。これを受けてNYダウ平均が下げ幅を広げると共に米長期金利が低下幅を拡大すると円買いが加速した。リスク回避ムードが広がる中、円以外の通貨に対してはドル買いが強まった事からドル/円は110.52円前後で下げ渋ったが、クロス円はその後も下落が続いた。
6日(火)の株・債券・商品市場
外為注文情報
【情報提供:外為どっとコム】
- ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
- ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。
本日の見通し
ドル/円の見通し:110.50円台維持できるか
昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%下落。独7月ZEW景況感調査と米6月ISM非製造業景況指数が予想を下回った事で市場センチメントが悪化する中、円に上昇圧力がかかった。米長期金利の低下も重しとなり、一時110.52円前後まで下落した。20日移動平均線が通る110.50円台を維持できるかが本日の焦点となりそうだ。仮に下抜ければ節目の110.00円に向けて下げ足が速まる可能性もある。
もっとも、市場の関心は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録に向けられており、テーパリング(量的緩和の段階的な縮小)の開始時期に関する手がかりが示されればドル買い材料となる公算が大きい。こうした中、ドル/円はFOMC議事録が公表される日本時間27時までは大きな動きは出にくいと考えられる。
注目の経済指標
注目のイベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。