目次
▼2日(水)の為替相場
(1):GDP好結果&資源価格上昇で豪ドル強含む
(2):独4月小売売上高 前月から大幅な低下
(3):ハーカー氏 FRBの緩和縮小に言及
(4):FRB SMCCFのポートフォリオ売却開始へ
2日(水)の為替相場
期間:2日(水)午前6時10分~3日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):GDP好結果&資源価格上昇で豪ドル強含む
豪1-3月期国内総生産(GDP)は前期比+1.8%と市場予想+1.5%を上回る伸びとなった。個人消費や住宅投資が拡大し、GDPの規模は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の19年10-12月期を上回った。鉄鉱石価格や原油価格の上昇も相まって豪ドルは強含んだ。しかし、その後は利益確定の豪ドル売りに押されて反落した。
(2):独4月小売売上高 前月から大幅な低下
独4月小売売上高は前月比-5.5%と予想(-2.5%)を下回った。なお、3月は+7.7%だった。その後に発表されたユーロ圏4月生産者物価指数は前年比+7.6%と予想(+7.5%)を上回る伸びとなった。
(3):ハーカー氏 FRBの緩和縮小に言及
フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、米連邦準備制度理事会(FRB)の月間1200億ドル規模の資産買い入れについて、「少なくとも段階的な縮小(テーパリング)の議論を考えてみる時期だろう」と発言。「(テーパリングは)ある日突然行うものではない」「景気が引き続き上向くのに伴い、慎重かつ系統的に緩和策を取り除いていく」と説明した。
(4):FRB SMCCFのポートフォリオ売却開始へ
FRBは、昨年3月に導入し昨年末に終了した「既発社債購入ファシリティ(SMCCF)」について、ポートフォリオの段階的な売却を開始する計画を発表した。売却開始に先立ってNY連銀がさらなる詳細を発表する方針。なお、FRBはSMCCFのポートフォリオ売却に関し、「金融政策とは無関係であり、政策についてのシグナルでもない」と表明した。
2日(水)の株・債券・商品市場
外為注文情報
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本日の見通し
ドル/円の見通し:109円台でもみ合う展開
昨日のドル/円は終値ベースで0.1%弱の小幅高。オセアニア通貨などに対するドル買いが波及する形で109.80円台まで上昇したが、NY市場に入り米長期金利が低下すると109円台半ばに押し戻された。市場の関心は明日の米5月雇用統計に向かっており、ドルは方向感が出にくい地合いとなっているようだ。
本日は雇用統計の前哨戦に位置付けられる米5月ADP全国雇用者数が発表される。市場予想は65.0万人増。同じく本日発表される米新規失業保険申請件数の結果も踏まえながら、市場は米5月雇用統計の「期待値」を作り込んで行く事になるだろう。そうした中、ドル/円は109円台でもみ合う展開が続きそうだ。
注目の経済指標
注目のイベント
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