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FRBの目標は物価と雇用の安定、ドルは貿易赤字次第

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総括

FRBの目標は物価と雇用の安定、ドルは貿易赤字次第

ドル円=107-112、ユーロ円=132-137 、ユーロドル=1.20-1.25

通貨ごとの注目ポイント

*円「通貨11位(11位)、株価12(13位)、対米貿易黒字で新年度の円高、他国に対しては貿易赤字が多く円安」
ドル円は一目の雲中から先週飛び出し、ボリバン3σ上限の110.20まで上昇し小反落した。月足では3か月連続雲の下限に上伸を阻まれている。日本にとっては悪い材料が続く。1-3月期GDPは前期比1.3%減、年率換算で5.1%減となり、3四半期ぶりのマイナス成長に陥った。5月の月例経済報告で景気は「持ち直しの動きが続いているものの、一部で弱さが増している」とし、総括判断を3カ月ぶりに下方修正した。コロナ感染の抑制が遅れ経済活動も阻害されている。
 一方、貿易収支は均衡しており、新年度の輸出先行で4-5月は小幅ドル安が続く。クロス円は新年度でも上昇が続く。対西欧、オセアニア、南ア、カナダに対して貿易赤字となっていることも影響しているだろう。かつての輸出大国の地位は21世紀に中国に奪われた。対米での貿易黒字はプラザ合意以降変わらず大きい。日本が為替監視国にリストアップされて要因だ。
 ひとつの救いは輸出が3月以降伸び始めていること、5月上旬は前年比50.3%増となった。日本は停滞しても海外の景気回復の恩恵を受け始めてきた。米金利の上昇低下や日本景気の停滞は一時的にセンチメント的にドル円相場を動かすが短期で終わる。中長期は貿易動向を注視しながらの展開となる。今年は小幅だが貿易黒字となっている。ドル円での小幅円高、クロス円での円安は続こう。

*米ドル「通貨7(7)位、株価(NYダウ)5(3)位、FRBの目標は物価と雇用の安定、ドルは貿易赤字次第」
「通貨7(7)位、株価(NYダウ)5(3)位、FRBの目標は物価と雇用の安定、ドルは貿易赤字次第」
 FRBのミッションは物価安定とと雇用最大化だ。パウエル議長は最近の物価上昇は一時的としている。一方雇用の回復は遅れている。元FRB議長のイエレン財務長官は「米物価上昇は一過性、必要なら対応可能 予算案は妥当」としている。バイデン米政権は、2022会計年度(21年10月~22年9月)の予算編成方針や収支見通しを示す予算教書の全体版を発表した。インフラ投資や社会福祉への重点支出に伴い財政赤字は今後10年間で累計14兆5310億ドルに達する。米経済の立て直しに向けた積極的な財政出動を継続する。バイデン政権下では初となる予算教書で、予算編成権を握る議会での審議のたたき台となる。ただ野党共和党は巨額支出や増税案に反発しており、実現は不透明だ。22年度は歳出総額6兆110億ドルを要求し、コロナ流行前の19年度に比べ35%の大幅増となる。野党は減額した対案を出しているし、イエレン財務官は増税を求めていることも無秩序に膨大な予算ではない。最近のマチマチの経済指標もあり金利上昇には繋がっていない。
 為替についていえば、やはり増大しつつある貿易赤字で、日本から見ると今年はドル円が102円から上昇しちるのでドル高だが、ドルは12通貨中では7位と強くない。経済指標改善、金利上昇も中長期的にはドル高に繋がっていない。それは今に始まった話でもない。もっと景気が良くて貿易黒字となっている国がドルをしのいでいる。残念ながら円は後塵を拝している。トルコを除けば最弱通貨だ。

*ユーロ「通貨8(7)位、株価4位(3位)DAX)、米ドルに肉薄、今週は2%に近づく消費者物価に注目、金融緩和論はどうなる」
今月は年初来でドルに迫りつつもまだドルを抜くことが出来ず、12通貨中ドルが7位、ユーロが8位だ。経済指標は強い。5月のユーロ圏景況感指数は前月から4ポイント上昇し、3年ぶり水準の114.5となった。
独IFOの5月の業況指数は99.2と予想を上回り、2年ぶりの高水準となった。焦点は今週発表される5月の独やユーロ圏の消費者物価だ。独は目標の2%を超える2.3%、ユーロ圏は1.9%の予想だ。ただこの上昇を一時的と見て金融緩和政策を維持するECB当局者が多い。ラガルドECB総裁は来月の会合で現在の政策枠組みが大きく変更される可能性についての臆測を打ち消した。「長期的な問題について議論するのは全く時期尚早であり実際、不必要だ」と明言した。欧州経済の回復がパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)下の購入の縮小につながるかとの問いに答えた。ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁やビルロワドガロー仏中銀総裁も、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の出口戦略を検討する時間は十分にあるほか、その後の買い入れは一層柔軟になり得るという考えを示した。
 一方、ワイトマン独連銀総裁は、ユーロ圏各国政府は、金融政策との矛盾を避けるために、新型コロナウイルスのパンデミック収束後に公的支出を削減する必要があるとの考えを示した。ワイトマン総裁はタカ派として知られているため、さほど大きな影響はなく短期的な問題に触れていないことから、次回のECB理事会で債券買い入れペースを減速させる可能性は低下したと述べた。

*ポンド「通貨3位(3位)、株価8(7)位、英中銀委員から利上げ示唆、資源価格も急落せずポンドを支える」
 ポンドドルは5月後半は1.41台後半を中心に推移しているが、ドル円が先週、日足が雲の上に飛びだし急騰しポンド円も一時156円にのせるほど上昇、年初来では対円で10.45%高、対ドルで3.84%高となっている。感染抑制は進み経済指標は改善している。ブリハ英中銀政策委員は、新型コロナウイルス禍に伴う一時帰休労働者向け支援策が終了した後の労働市場の回復が順調ならば、来年の早い時期の利上げも可能になるだろうとの見方を示した。さらにハルデーン英中銀理事は、英企業が直面しているコスト面の圧力により、賃金と物価のスパイラル的な上昇が発生する可能性があると警告した。
 中国の商品相場への投機抑制政策示唆も一時的には資源価格を押し下げたが急落に至らなかったこともポンドを支えた。コロナ禍からの世界全体の景気回復が続く限り、原油・資源価格の急落には及ばず資源通貨にとっては有利である。

*豪ドル「通貨6位(5位)、株価9位(9位)、対中関係改善せず。政策金利据置き観測で対NZで弱い」
 武漢ウィルス調査問題に端を発した対中国との関係悪化は改善しない。中国が豪産の大麦に対して課した高率の関税を巡り、世界貿易機関(WTO)に紛争処理小委員会(パネル)の設置を要請すると発表した。
中国は豪との戦略経済対話を無期限停止した。豪の輸出の34%、輸入の25%が対中国なので関係悪化は双方にとって打撃だ。対豪関係と関係があるかどうか不明だが、中国は鉄鉱石や鉄鋼価格の上昇抑制に向けた一連の措置を講じると発表した。また豪州産LNGの輸入会社2社に新規購入避けるよう命令した。
 さて今週は政策金利の決定がある。NZは先週、今後の利上げを示唆し上昇したが、豪RBAは経済は力強く回復しているが、インフレ率が中期目標の2-3%の範囲内に戻るまでは利上げしないと表明している。今週も0.1%の政策金利は据え置きとなる。
 現在は世界的な景気回復があるゆえに中国の対豪貿易制限も幾分悪影響を相殺されている。長続きすれば豪経済、豪ドルにも影響してくるだろう。

*NZドル「通貨5位(8位)、株価最下位(最下位)、利上げ観測で上昇も先週末は豪ドルに連れ安 」
 先週は12通貨中8位から5位へ上昇した。NZ中銀は政策金利を予想通り過去最低の0.25%に据え置いたが、来年9月までの利上げを予想したことでNZドルが上昇した。中銀は、2022年9月までに0.25%の利上げを少なくとも1度行い、政策金利は0.5%になると予想。2023年末までには1.5%に達するとの見通しを示した。2024年末までには1.78%に達する見通し。最近の好調な経済指標を背景に利上げ時期が早まるとの市場の見方が裏付けられた。オア中銀総裁は、政策運営ではさらに忍耐が必要だと指摘。利上げの予測には、国内経済が予想通りに推移するという「非常に厳しい条件」が付いていると述べた。総裁は「われわれは来年下期の話をしている。その時までに私たちがどのような状況になっているのか、誰が分かるだろうか。ワクチン接種が世界で進展していることを踏まえ、公衆衛生に関する極端にネガティブなシナリオは減っており、先行きに対する自信が増している」と発言した。
 またNZ政府は、新型コロナウイルス流行の影響を受けた企業資産の投げ売りを防ぐために昨年導入した一時的な外国投資規制を来月撤廃すると表明した。想定よりも速いペースで景気回復が進んでいるためという。

テクニカル分析

*ドル円「雲中から飛び出しボリバン3σ上限で反落」
日足、雲中から飛び出しボリバン3σ上限から反落し2σ上限。5月26日-27日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。
週足、4月5日週-5月24日週の下降ラインが上値抵抗。5月10日週-24日週の上昇ラインがサポート。雲の上。ボリバン上位。
月足、4月は4か月ぶり陰線。5月は先週陽転。2か月連続で109.30以下で下ヒゲ。21年3月-4月の上昇ラインがサポート。3月-4月の下降ラインが上値抵抗。雲中から下落。
年足、2020年まで5年連続年足陰線だが、今年はここまで陽線維持。15年-20年の下降ラインが上値抵抗。16-20年の上昇ラインがサポート。

*ユーロドル「5月26日-27日の下降ラインを上抜く。5月28日は長い下ヒゲ」
日足、5月26日-27日の下降ラインを上抜く。5月28日は長い下ヒゲ。5月6日-28日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。5月26日-28日の下降ラインが上値抵抗。
週足、5月10日週-24日週の上昇ラインがサポート。1月4日週-5月24日週の下降ラインが上値抵抗。雲の上、ボリバン中位を上抜く。
月足、4月は4か月ぶり陽線。5月もここまで陽線。1月-4月の下降ラインを上抜く。20年11月-21年4月の上昇ラインがサポート。雲の上維持。
年足、18年-19年の下降ラインを上抜く。17年‐20年の上昇ラインがサポート。14年‐20年の下降ラインも上抜いた。

*ユーロ円「7か月連続月足陽線、6週連続陽線」
日足、5月25日-26日の下降ラインを上抜いてボリバン2σ上限。5月27日-28日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。
週足、6週連続陽線。ボリバン2σ上限。5月10日週-17日週の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ上限は134.16(5/28)
月足、7か月連続陽線確定か、雲の上へ出る。ボリバン2σ上限越える。3月-4月の上昇ラインがサポート。18年2月-21年4月の下降ラインを上抜く。
年足、18年-19年の下降ラインを上抜く。16年-20年の上昇ラインがサポート。15年-18年の下降ラインも上抜く。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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