目次
▼中国製ワクチンが効かない!?
▼ドル買いに一服感、ユーロドルが上昇トレンド回帰に妙味!?
▼トレンドラインから買いで入りたい
▼108円台ミドルまでは射程圏内?
中国製ワクチンが効かない!?
最近、チリで新型コロナ感染者の拡大が止まらない状況です。
ワクチン接種率は63%を超えているのですが、感染者数と死亡者は過去最高を更新し続けております。
出所:
https://graphics.reuters.com/world-coronavirus-tracker-and-maps/ja/countries-and-territories/chile/
米国よりも接種率は進んでおり、南米では大変優秀なワクチン接種国だったのですが、すこし不穏です。 チリでは中国のシノバック製ワクチンを承認しており、広範囲に渡って接種されている状況です。 そこで、シノバック製を承認している国々をいくつかピックアップしてみました。
チリを含めて、トルコ、ブラジル、インドネシアです。
共通している点は、インドネシアを除いた3カ国は、年初来で感染拡大が続いている国です。 もしかしたら、欧米人には効きが悪い可能性があり、中国やインドネシアでは効果が見られているのかもしれません。
このように仮説を立てていると、中国株がここ2ヶ月軟調に推移をしていたのは少し納得できるような気もします。ですので、あまりオセアニア通貨は買いたくない印象です。
【出所参考】
インドネシア感染者推移(ワクチン接種率5.6%)
https://graphics.reuters.com/world-coronavirus-tracker-and-maps/ja/countries-and-territories/indonesia/
チリ感染者推移(ワクチン接種率63.6%)
https://graphics.reuters.com/world-coronavirus-tracker-and-maps/ja/countries-and-territories/chile/
ブラジル感染者推移(ワクチン接種率12.7%)
https://graphics.reuters.com/world-coronavirus-tracker-and-maps/ja/countries-and-territories/brazil/
トルコ感染者推移(ワクチン接種率22.2%)
https://graphics.reuters.com/world-coronavirus-tracker-and-maps/ja/countries-and-territories/turkey/
さて、このようなコロナ経済下ですが、各国によって、事情が変わりつつあります。 米国は昨日、消費者物価指数(CPI)が前年同月比で+2.6%と市場予想を上振れしました。今週の金曜日は中国のGDPが発表されますが、1-3月期の市場予想は+18.2%となります。
強気の経済指標が続きそうですが、この中国製ワクチン効果によって、ちょっとしたリスクオフの引き金になりかねないかも!?と注意をした通貨ペア選びが重要になってきそうです。
ドル買いに一服感、ユーロドルが上昇トレンド回帰に妙味!?
ユーロドル日足です。
今月に入り、順調に価格を戻し始めました。ドルポジションの調整と相まっての値動きでしょう。 米長期金利も日足を見ているとTOPアウトしそうな形をしており、現在1.62%ですが、チャート的には1.40%付近まで下押ししそうな形状に見えつつあります。
よって、中期的にはドル高をイメージしておりますが、ドルの調整がもうしばらく続くと考え、ドルのショートポジションを短期的に作ろうと考えました。 組み合わせる通貨ペアですが、ユーロドルです。 ユーロ円でも良いのですが、ドル円ロングを持っていることから、ユーロドルのロングを組み入れようという思惑もありです。
まず日足チャートですが、1.1700付近まで下押しし、そして反転しつつあります。 RCI26はボトムアウト形状となっており、0.00ラインを突破しますと、加速してしまいそうです。 このラインを超えるにはあと2−3日必要だと思いますので、今週後半で少しでも押すタイミングあったら、買いで入りたいと考えました。
4時間足で押し目買いのタイミングを狙います。
トレンドラインから買いで入りたい
4時間足でトレンドラインを引きました。 押し目はこのポイントからにしたいと個人的には考えております。
おおよそ、1.1900-20付近のトレンドラインまで押し目を作ってくれるならエントリーしても良いイメージを持っております。 直近水平線を引くとしたら、1.1920付近ですので、この手前から強気にエントリーでもOKだと思います。
ドル円の形状を見ていると、もう1段の調整があってもおかしくないように思え、昨日の米CPIの+2.6%の好結果からの反落を考えると、単純に買われすぎだったと思われます。米雇用統計も米ISM非製造業も良かったことから、3回連続して好指標だったのにも関わらず反落ですので、一旦諦める必要がありそうです。
ドル円の下値のイメージもご紹介しておきます。
108円台ミドルまでは射程圏内?
ドル円4時間足です。 あれだけ経済指標が良かったのにも関わらず、徐々に下値を切り下げていっているので、捕まっているプレイヤーは多いでしょう。 109円から持っていたポジションは一部しか利食えておらず、失敗トレードに終わりました。気を取り直して、再び押し目を拾っていきたいと考えております。
109.00~109.20円の戻りは逃げ場だと考えており、NY時間から今一度下方向に攻めてくるかもしれません。 ターゲットは108.40方向です。109円に戻る機会があったら、短期スイングトレードでショート戦略もありかもしれません。 イメージ的には40-50pips狙いのトレードです。 米長期金利チャートの形状を踏まえて、もう1段安を覚悟したトレードになります。
今週後半はドル売り調整相場を意識したトレードで望みたいと思います。
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<もくじ>
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FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。