トルコリラ/円(4時間足)
直近1週間のポイント
・EU トルコ首脳会談を無難に通過
・ハルクバンク問題も結論先送り
足元のトルコリラ/円は13円台前半でもみ合い
6日に行われた欧州連合(EU)首脳とエルドアン・トルコ大統領の会談は、東地中海の資源開発問題や人権問題などについて大きな進展はなかった模様ですが、ひとまず無難に通過。
13日には、トルコ国営ハルクバンクがイランに対する米国の制裁を回避する手助けをしたとされる問題について米国で公聴会が開催されましたが、結論は先送りされ、こちらもひとまず通過しました。
こうした中でリラはもみ合いが続き、リラ/円相場は13.30-13.40円台が中心の狭いレンジで推移しました。
注目ポイントは政策金利
15日にトルコ中銀金融政策決定会合を行い、政策金利を発表します。
エルドアン・トルコ大統領が新総裁に任命したカブジュオール氏にとっての初会合となる事から市場の注目が集まっています。
前総裁のアーバル氏は、連続利上げが大統領の逆鱗に触れ更迭されたと見られており、カブジュオール新総裁は一転して利下げに動くのではないかとの見方が強まっていました。
トルコのインフレ率は足元で16%台に上昇しており、こうした中での利下げはリラの急落を招く可能性があるとして警戒が強まっていました。
しかし、3月末にカブジュオール総裁が「金融引き締めスタンスを採る」と表明した事で利下げ懸念はひとまず和らいでいます。
今回、政策金利である1週間物レポレートは19.00%に据え置かれる見通しですが、新総裁の舵取りに市場の関心が集まっています。
来週までのトルコリラ/円の見通し
予想レンジ
13.150~13.800円
基調
方向感模索
来週までの注目ポイント
☆4/15 トルコ中銀政策金利
・主要国株価、国際商品価格
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