目次
▼13日(火)の為替相場
(1):英鉱工業生産良好も貿易収支悪化
(2):独ZEW景況感調査 前月から低下
(3):米当局 J&Jワクチン接種中断を勧告
(4):米3月CPI 予想上回るもドル高一時的
(5):米長期金利低下でドル/円下落
13日(火)の為替相場
期間:13日(火)午前6時10分~14日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):英鉱工業生産良好も貿易収支悪化
英2月鉱工業生産は前月比+1.0%と予想(+0.5%)を上回る伸びとなった一方、英2月貿易収支は164.42億ポンドの赤字となり、赤字額は予想(105.00億ポンド)を超えた。英2月国内総生産(GDP)は前月比+0.4%(予想+0.5%、前回-2.2%)であった。
(2):独ZEW景況感調査 前月から低下
独4月ZEW景況感調査は期待指数が70.7と予想(79.0)に反して前月(76.6)から低下した。ドイツ政府が新型コロナウイルス感染拡大防止策をさらに強化するとの懸念が影響した模様。
(3):米当局 J&Jワクチン接種中断を勧告
米疾病対策センター(CDC)と米食品医薬品局(FDA)は、米医薬品大手ジョンソン&ジョンソン製の新型コロナウイルスワクチンの接種後にまれに深刻な血栓が生じる事例が報告されたとして、接種を中断するよう勧告した。これを受けてリスク回避の円買いが強まったが、FDAが「中断は数日間の見通し」との見解を示した事などから円買いはひとまず収束した。
(4):米3月CPI 予想上回るもドル高一時的
米3月消費者物価指数は前月比+0.6%、前年比+2.6%と、いずれも予想(+0.5%、+2.5%)を上回った。ただ、インフレ懸念による米長期金利の上昇とそれに伴うドル高は一時的だった。
(5):米長期金利低下でドル/円下落
米30年債入札に堅調な需要があった事が分かると、米長期金利が一段と低下。10年債利回りは1.61%台まで水準を切り下げた。これを受けてドル/円も一段安となり、109.00円台へと下落した。
13日(火)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:上値の重い展開
昨日のドル/円は、戻り売り優勢の展開。109.75円前後まで買いが先行したものの、110円に近付くと上値が重くなり109円台前半へと失速した。米3月消費者物価指数の上ブレを受けてドルに買い戻しが入る場面もあったが、戻りは109.50円台に留まった。その後、米長期金利が30年債入札を経て低下すると109.02円前後まで下落した。
これまでドル高を主導してきた米長期金利の上昇が続かなくなっており、ドル/円も上昇の原動力を失いつつある。米連邦準備制度理事会(FRB)が、インフレの一時的な上昇は黙認してゼロ金利を長期間維持する方針を繰り返し表明してきた事が、ここにきて効果を発揮しているようだ。こうした中、本日のパウエルFRB議長の講演にも注目しておきたい。ドル/円は本日も上値の重い展開が見込まれる。
注目の経済指標
注目のイベント
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