目次
▼8日(木)の為替相場
(1):英ワクチン懸念でポンド売り続く
(2):米長期金利低下 クロス円弱含む
(3):米失業申請悪化 ドル売り強まる
(4):FRB議長の講演で米株上昇
8日(木)の為替相場
期間:8日(木)午前6時10分~9日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):英ワクチン懸念でポンド売り続く
欧州市場でポンド売りが活発化。前日に、英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンと脳血栓症との関連性が指摘された事などが引き続き重しとなった模様。
(2):米長期金利低下 クロス円弱含む
米長期金利の低下を受けてドル売りが優勢となり、ドル/円がストップロスを巻き込んで下げ幅を拡大。ユーロ/ドルなどのストレートドルは堅調に推移したものの、ドル/円の急落でクロス円も弱含んだ。
(3):米失業申請悪化 ドル売り強まる
米新規失業保険申請件数は74.4万件と予想(68.0万件)に反して前週(72.8万件)から増加。これを受けてドル売りが強まるとドル/円は一時109円台を割り込んだ。
(4):FRB議長の講演で米株上昇
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、経済再開に伴うインフレ上昇は一時的で「FRBにはいかなる物価上昇圧力も抑制する手段がある」と表明。これを受けて米債利回りが一段と低下した一方、米国株は上昇した。ドルは対ユーロ、対豪ドルを中心に下落。ドル/円はユーロ/円や豪ドル/円の上昇が支えとなり下げ渋った。
8日(木)の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し:米長期金利睨みの相場展開
昨日のドル/円は109円台前半へと軟化。米長期金利が低下する中、ドルは上値の重い展開となった。米新規失業保険申請件数の予想外の悪化を受けて108.99円前後まで下値を拡げる場面もあった。その後いくぶん買い戻しが入ったが、109.50円付近を通る20日移動平均線の回復には至っていない。今朝も109.20-30円台で推移しており、上値の重い展開は日中も続く公算が大きい。
ただ、NY市場で発表予定の米3月生産者物価指数は前年比+3.8%と極めて高い伸びになると予想されている。また、来週には総額1200億ドルの米国債入札が予定されている。これらが米長期金利の押し上げに作用するようなら、ドルも反発する事になるだろう。ドル/円は、米長期金利睨みの相場展開が続きそうだ。
注目の経済指標
注目のイベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。