目次
▼15日(月)の為替相場
(1):中国指標好結果も豪ドル買い一時的
(2):対豪ドルでドル買い ドル/円年初来高値
(3):米3月NY連銀製造業 前月から上昇
(4):欧州で英ワクチン接種見送り相次ぐ
15日(月)の為替相場
期間:15日(月)午前7時00分~16日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):中国指標好結果も豪ドル買い一時的
中国1-2月鉱工業生産は前年比+35.1%、中国1-2月小売売上高は前年比+33.8%と、いずれも予想(+32.2%、+32.0%)を上回る伸びとなった。ただ、米中外交トップ会談を18日に控え上海株が下落する中、豪ドル買いの反応は一時的だった。
(2):対豪ドルでドル買い ドル/円年初来高値
上海株や大連鉄鉱石先物の下落を受けて対豪ドルを中心にドル買いが優勢となった。米10年債利回りが1.63%前後で高止まりした事もドルの支援材料となり、ドル/円は109.36円前後まで上伸。9日高値109.23円前後を上回り、2020年6月8日以来の高値を付けた。一方、豪ドル/円は豪ドル/米ドルの下落に連れて弱含んだ。
(3):米3月NY連銀製造業 前月から上昇
米3月NY連銀製造業景気指数は17.4と予想(15.0)を上回り、前月(12.1)から上昇した。ドルは目立った反応を見せなかった。
(4):欧州で英ワクチン接種見送り相次ぐ
英製薬大手アストラゼネカ製の新型コロナワクチンについて、副反応への懸念から接種を一時見合わせる動きが欧州で相次いでいる事などから欧米株が下落。これに連れて豪ドル/円が84.12円前後まで軟化した他、ユーロ/円は130円台を割り込むなどクロス円が下落した。ただ米国の景気回復期待は根強く、米国株が売り一巡後に上昇に転じるとクロス円も持ち直した。ドル/円は、クロス円とストレートドルの動きに挟まれて方向感が出なかった。
15日(月)の株・債券・商品市場
外為注文情報
【情報提供:外為どっとコム】
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本日の見通し
ドル/円の見通し:上値重く下値堅い
昨日のドル/円は109円台前半で高値保ち合い。109.36円前後まで上昇して2020年6月8日以来の高値を付けたが、その後はやや上値の重い展開となり、109.00-109.20円台でもみ合った。これまでドル高をリードしてきた米債利回り(10年)の上昇も一服しており、市場は明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちの姿勢に傾いているようだ。
FOMCでは、メンバーの政策金利見通しやパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見に注目が集まっている。ドル/円は本日も「上値は重いが下値も堅い」展開が続きそうだ。なお、本日は注目イベントとして米2月小売売上高や米2月鉱工業生産などの重要統計に加え、米債市場で20年債入札が予定されている。
注目の経済指標
注目のイベント
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。