目次
▼27日(水)の為替相場
(1):豪CPI予想上回る 豪ドルは一時上昇
(2):オランダ中銀総裁 ユーロ高けん制
(3):米耐久財受注 予想を下回る
(4):独経済見通し下方修正 ユーロは一段安
(5):FOMC政策維持 FRB議長は支援策縮小に慎重
27日(水)の為替相場
期間:27日(水)午前7時10分~28日(木)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪CPI予想上回る 豪ドルは一時上昇
豪10-12月期消費者物価指数は前年比+0.9%と予想(+0.7%)を上回った。豪中銀(RBA)が注目するトリム平均値は+1.2%、加重中央値は+1.4%となり、この結果基調インフレ率は前年比+1.3%(予想+1.15%)となった。これを受けて豪ドルは一時上昇したが、基調インフレ率がRBAのインフレ目標(2-3%)を大幅に下回っている事から買いは続かなかった。
(2):オランダ中銀総裁 ユーロ高けん制
オランダ中銀のクノット総裁が「我々はユーロ高に対して行動するツールがある」「中銀預金金利(政策金利)を引き下げる余地は依然としてある」などと述べた事が伝わるとユーロが下落した。
(3):米耐久財受注 予想を下回る
米12月耐久財受注は前月比+0.2%に留まり、予想(+1.0%)を下回った。もっとも、変動の大きい輸送用機器を除いた受注額は前月比+0.7%と予想(+0.5%)を上回る堅調な伸びを示した。
(4):独経済見通し下方修正 ユーロは一段安
「欧州中銀(ECB)当局者らは、市場が利下げの確率を過小評価していると認識」とする関係者のコメントが伝わった。ドイツ政府が2021年の経済成長見通しを+3.0%(従来+4.4%)に下方修正した事などから欧州株が下落する中、ユーロは一段安となった。
(5):FOMC政策維持 FRB議長は支援策縮小に慎重
米連邦公開市場委員会(FOMC)は大方の予想通りに政策金利(0.00-0.25%)と資産買い入れ(月1200億ドル)の据え置きを発表。声明では「経済活動と雇用の回復ペースはここ数カ月で減速しており、パンデミックによって最も悪影響を受けたセクターに弱さが集中している」として景気判断をいくぶん引き下げたが、その他には大きな変更点はなかった。なお、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は会見で「大規模な経済支援策を縮小する状況からは程遠い」との認識を改めて示した。瞬間的にドルが売られる場面もあったが、FOMC後に米国株が下げ幅を拡大したため、リスク回避のドル買いが強まった。ドル/円は小幅に続伸した一方、クロス円はストレートドルに連れて下落した。
27日(水)の株・債券・商品市場
外為注文情報
【情報提供:外為どっとコム】
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本日の見通し
ドル/円の見通し:底堅い展開続く
昨日のドル/円は104円台を回復。欧米市場で株価が急落した事でリスク回避のドル買いが強まる中、米連邦公開市場委員会(FOMC)後には104.20円付近まで上昇した。FOMCは予想通りに金融政策の現状維持を発表。声明文にも大きな変更点はなかったが、米経済の先行きに慎重な見方を示した事がリスク回避の動きに拍車をかけたとの見方もある。
本日のドル/円は、世界の株式市場に調整ムードが広がる中で底堅い展開が続きそうだ。月初来高値の104.39円前後を超えれば104円台後半まで上昇が加速する事も考えられる。もっとも、104円台には本邦輸出企業のドル売りオーダーが控えているとの観測がある他、株安はクロス円の下落に繋がりやすい。こうした中、ドル/円は104円台前半で上昇ピッチが鈍りそうだ。
注目の経済指標
注目のイベント
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